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点在する観光地をカバー! 秩父で「拠点乗り捨て可能」なレンタサイクル始まる

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長瀞や三峰神社、札所などの観光スポットが点在する埼玉・秩父地域で、8月から拠点での乗り捨てが可能なレンタサイクルサービス「サイクるっとちちぶ」の運用が始まった。観光客が観光地を巡る際の足として利用してもらうのがねらいだ。

 

秩父鉄道は波久礼~三峰口(平日のみ)、御花畑~三峰口(土休日も)の区間でサイクルトレインを実施(CC) Fukkun.

秩父地域には、ライン下りで有名な長瀞や秩父三十四箇所札所など、有名な観光地が多く点在する。また、「農民ロケット」の打ち上げで有名な龍勢祭り、秩父夜祭などの行事は多くの人出で賑わい、年間の観光客数は98万人にも上る。

ところが、観光地は広く点在しており、しかも移動の足となる鉄道やバスの本数が少ないため、観光客がこれらを巡るには不便という問題があった。

そこで「秩父地域おもてなし観光公社」では今回、秩父市ほか1市4町の観光案内所など6か所をレンタサイクルの貸し出しと返却が可能なサイクルステーションとして整備。サイクルステーション間であればどこでもレンタサイクルの乗り捨てができるようにした。

 

秩父は札所めぐりが有名(CC) 椎葉仁.

貸し出す自転車はシティサイクルや小径車など合計54台で、10月までに110台に増やす。ヘルメットの貸し出しも可能だ。秩父地域は周囲を山に囲まれ、各ステーション間には急な坂道もあるため、21段変速仕様のスポーツ車も用意されているほか、台数の3分の1を電動アシスト車が占める。

また、秩父地域を走る秩父鉄道では、年間を通して自転車を分解梱包せずにそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を実施。同サービスを利用すれば、レンタサイクルを使った観光地の周遊がより楽になる。

秩父地域おもてなし観光公社の担当者は「秩父地域では以前から二次交通(鉄道駅を降りてからの移動手段)の充実が課題だった。今回のサービスの実施を通じて観光客の滞在時間を増やしたい」と話す。

利用できる時間は年末年始を除く9時から17時で、料金は2時間300円、8時間1千円、乗り捨てが500円など。電動アシスト車は各料金が倍額となる。斉藤円華

サイクるっとちちぶ(秩父地域おもてなし観光公社のフェイスブック)

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