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青いラインで走りやすく「とびしま海道サイクリングロード」

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広島県はこのほど、瀬戸内海に浮かぶ安芸灘諸島を結ぶ「とびしま海道サイクリングロード」で、車道左側に青いラインで路面表示を行う整備を行いました。ラインの幅は20センチメートルで、1kmごとに距離を表示。サイクリストなどのルート表示を行うほか、自転車利用者に車道左側通行を促します。

安芸灘諸島は広島県呉市と愛媛県今治市にまたがり、7つの橋で島々を結ぶ車道は「安芸灘とびしま海道」の愛称で呼ばれています。とびしま海道サイクリングロードは広島県が中心となって同車道に設定するもので、総延長は31キロメートル。今回、広島県側の27キロの内、橋などを除く18キロで青いラインが設けられました。

 

青いラインに設けられた距離表示

 

青いラインには片側1車線の車道の両側左端に引かれ、呉市川尻から今治市岡村までの距離を1キロごとに表示。目的地までの距離が分かる仕組みです。県道路整備課では「とびしま海道サイクリングロードの利用者にルートを分かりやすく示した。自動車運転者に対しても、自転車への注意を喚起するねらいがある」と説明します。

同サイクリングロードは、県内外からサイクリストが訪れる「しまなみ海道サイクリングロード」(全長約70キロ)に続いて2011年度に設定。今回整備された青いラインも、しまなみ海道サイクリングロードでは既に設置実績があり、自転車利用者へのルート案内として好評を博しています。

 

とびしま海道サイクリングロードに設けられた青いライン


広島県では今年度、尾道市と呉市を結ぶ「さざなみ海道」などでも、同様のサイクリングロードを整備し、サイクリストの誘致を図る予定。なお今回、愛媛県側区間の4キロは整備の対象外となっており、現在のところ青いラインが設置される予定はありません。これについて愛媛県道路維持課では「状況を見ながら、今後の対応を検討したい」と話しています。

(斉藤円華)