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【Tour速報】ツール・ド・フランス第5ステージはマイヨ・ベールのグライペル2勝目!

レース

第102回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、7月8日にアラスからアミアン・メトロポールまでの189.5kmで第5ステージを競い、マイヨ・ベールを着たドイツのアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)が集団ゴールスプリントを制して今大会2勝目をマークした。

総合成績に大きな変動はなく、マイヨ・ジョーヌはドイツのトニー・マルティン(エティックス・クイックステップ)が守った。

北フランス特有の雨と強風の中で行われた第5ステージは落車が続出した。12km地点で発生した落車には、前日に区間6位だった地元フランスのナセル・ブアニ(コフィディス)が巻き込まれ、そのまま救急車で病院へ搬送されてツールを去った。

ブアニは開幕1週間前に開催されたフランス選手権でも落車で肋骨を痛めていた。病院で検査した結果、幸い骨折はなかったと報じられている。ニュージーランドのジャック・バウアー(キャノンデール・ガーミン)も、この日2回落車してリタイアしている。

スイスのミヒャエル・アルバズィーニ(オリカ・グリーンエッジ)も2回落車したが、14分遅れの集団で完走した。しかし、ゴール後の検査で左上腕骨を骨折していたことがわかり、第6ステージはスタートできなくなってしまった。オーストラリアのオリカ・グリーンエッジは、これでメンバーが6人になってしまった。

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第5ステージは191選手が出走。オフィシャルスタートとともに飛び出したのは地元フランスのニコラ・エデ(コフィディス)とピエールリュック・ペリション(ブルターニュ・セシェアンビロンマン)だったが、エデはすぐにあきらめて集団へ戻った。

ペリションは14km地点で集団に4分10秒差を付けたが、強い風の中を1人で逃げ続けるのは難しく、90km地点で吸収された。

序盤から驚くほど落車が相次ぎ、グレッグ・バンアーベルマート(BMC)、バウケ・モレマ(トレック)、ブライアン・コカール(ヨーロッパカー)らが巻き込まれたが、彼らには幸い大きな怪我はなかった。

しかし、レース後半に入ると集団から脱落する選手が続出し、とくに落車で負傷した選手たちが遅れて第2集団を作った。そこには第3ステージの落車で肋骨を痛めたマイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ)の姿もあった。

ゴールまで残り66km地点で英国のマーク・カヴェンディッシュ(エティックス・クイックステップ)がパンクに見舞われたが、チームメートたちの働きですぐ集団に復帰できた。

第2集団はゴールまで27kmですでに5分遅れていた。そこには英国チャンピオンのピーター・ケンユックやリッチー・ポートといったチームスカイの選手や、ラファウ・マイカ(ティンコフ・サクソ)、トーマ・ボークレール(ヨーロッパカー)の姿もあった。この集団は結局14分以上遅れてゴールしている。

雨で路面が滑りやすくなり、集団の後方では残り25km地点で落車が発生し、30人近い選手が巻き込まれてしまった。その中にはティボー・ピノ(FDJ)も含まれていた。彼は一時先頭集団から1分遅れてしまったが、この日はゴールまでには追いつくことができた。

ゴールが近づき、集団ではスプリントの準備が始まった。残り2kmでは、マイヨ・ジョーヌのマルティンが集団の先頭を引くシーンもあった。しかし、すくにジャイアント・アルペシンが先頭を取り、エティックス・クイックステップはそのまま列車を作ってゴールまでカヴェンディッシュを運ぶことはできなかった。

ゴールまで残り500メートルのコーナーを先頭で曲がったのはマーク・レンショウ(エティックス・クイックステップ)だったが、その後輪にカベンティッシュはいなかった。

最後はアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)が残り300メートルからスプリントを開始し、アルノー・デマール(FDJ)やカヴェンディッシュが応戦したが、後方から上がってきたマイヨ・ベールのグライペルがあっさり先頭に出て、優勝をかっさらってしまった。これでグライペルのツール区間優勝数は通算8勝になった。

■今大会2勝目を上げたグライペルのコメント「おもしろいスプリントだった。残り300メートルでトップスプリンターは誰もリードしてくれるアシストがいなかった。少しばかり即興でやらなければならなかった」

「ボクは開いている場所を探して、左側に1つあるのを見つけた。残り300メートルではちょっと後ろに離れていたが、それをやり遂げるだけの力が残っていたからラッキーだったよ」


7月9日はアッブビールから北海沿岸の港町ル・アーブルまでの191.5kmで第6ステージが行われる。コースの半分以上は海岸線の近くを走り、カテゴリー4の丘が3ヶ所ある。しかも最後はアップヒルゴールでパンチャー向きのコースだ。(MAP:ASO)
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■第5ステージ結果[7月8日/アラス~アミアン・メトロポール/189.5km]
1 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)4時間39分00秒
2 ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)
3 マーク・カヴェンディッシュ(エティックス・クイックステップ/英国)
4 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)
5 エドワルド・ボアソンハーゲン(MTN・クベカ/ノルウエー)
6 ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン/ドイツ)
7 アルノー・デマール(FDJ/フランス)
8 ブライアン・コカール(ヨーロッパカー/フランス)
9 ダビデ・チモライ(ランプレ・メリダ/イタリア)
10 グレッグ・バンアーベルマート(BMC/ベルギー)
■第5ステージまでの総合成績
1 トニー・マルティン(エティックス・クイックステップ/ドイツ)17時間19分26秒
2 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+12秒
3 ティージェイ・バンガルデレン(BMC/米国)+25秒
4 ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)+33秒
5 トニ・ガロパン(ロット・ソウダル/フランス)+38秒
6 グレッグ・バンアーベルマート(BMC/ベルギー)+40秒
7 リゴベルト・ウラン(エティックス・クイックステップ/コロンビア)+46秒
8 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)+48秒
9 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+1分15秒
10 ズデネク・シュティバル(エティックス・クイックステップ/チェコ)+1分16秒
13 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+1分50秒
16 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+2分03秒
17 ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)+2分08秒
18 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)+2分12秒
[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)
■新人賞(マイヨ・ブラン):ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)
■チーム成績(黄ゼッケン):BMCレーシングチーム(米国)
■敢闘賞(赤ゼッケン):マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
(http://www.letour.fr/le-tour/2015/fr/)


Summary - Stage 5 (Arras Communauté Urbaine... 投稿者 tourdefrance_en