ルート・ドゥ・スッド第1ステージ。新城幸也「先頭を引いて感触が戻ってきた」
集団前方ではティンコフ・サクソ、ヨーロッパカー、モビスタらがコントロールする。Photo Miwa IIJIMA
ルート・ドゥ・スッド第1ステージがフランス南西部・オート=ピレネー県独特の丘陵地帯を舞台にした204kmコースで行なわれた。
序盤に4人の先頭グルーブが構成されるが、コンタドールを擁するティンコフ・サクソ、そして、エーススプリンター、ブライアン・コカールを擁するチームヨーロッパカーが集団の主導権を握り、コースの地形を考慮して大きなタイム差が付かないようコントロールしながらレースが進む。
中盤80km~120km付近までは、新城が積極的に集団の先頭で牽引する姿も見られた。
笑顔でスタートしていく新城 Photo Miwa IIJIMA
後半、逃げの選手とのタイム差が2分ほどに迫ったタイミングでふたたびチームヨーロッパカーが集団を牽引、逃げていた4名が集団に吸収されそうになると、4人のうちひとりが飛び出し、そこへ集団から新たに3選手が合流。再び4人がリードし、そこにはティンコフ・サクソの選手も含まれていたため、チームヨーロッパカー中心に追う展開。
残り2kmで集団は一つになり、そこからロングスパートなどがかかるが、コースマップでは表記されていなかった長い上りゴールで集団は崩壊。上りゴールを制したのは春先から好調のTRONET Steven (Auber 93)。ブライアン・コカールは16位に終わった。
遅れてゴールする新城 Photo Miwa IIJIMA
仕事を終えた新城はトップから8分1秒遅れの105位でゴール。「ブライアン(コカー)のためチームみんなでレースを作ったけど、最後は残念だった。久々に先頭を引いて、感触が戻ってきたと思う。まだ復帰してからレースも少ないので、パワー全開に戻っているわけではないが、これでやっとエンジンがかかってきたという感じ。1ステージごとに調子も上がっていくだろう」と語った。
第2ステージは距離が短く細かなアップダウンに加え、カテゴリー3級の上りが2つある141kmのコースで行なわれる。【Miwa IIJIMA】
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