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【Tour速報】ツール・ド・フランス2015で英国のフルームが2度目の総合優勝!
レース
2015.07.27
第102回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、7月26日にパリのシャンゼリゼ大通りで雨天の中、最終ステージを競い、英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)が、2013年につづいて2度目の総合優勝を果たした。
30歳のフルームはツールで2勝した13人目の選手になった。現役選手で2勝しているのは、彼のほかにはアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)だけだ。
シャンゼリゼゴールの最終ステージは、ドイツのアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)が集団ゴールスプリントを制して4勝目を上げ、今大会で最強のスプリンターであったことを証明した。
ポイント賞のマイヨ・ベールは、スロバキアのペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ)が2012年から4年連続で獲得。今年のツールで5回区間2位になったが、残念ながら区間優勝はできなかった。
これでサガンはポイント賞獲得回数でアイルランドのショーン・ケリー(1982、1983、1985、1989)に並ぶ2位になった。ポイント賞獲得回数1位はドイツのエリック・ツァーベル(1996~2001)の6回。
山岳賞のマイヨ・アポワは、総合優勝したフルームが獲得。1984年のロバート・ミラー以来の英国人ツール山岳王になった。ツールで総合優勝した選手がマイヨ・アポワも獲得したのは、1970年のエディ・メルクス(ベルギー)以来だ。
1990年1月1日以降に生まれた選手が対象となる新人賞のマイヨ・ブランは、総合2位で25歳のナイロ・キンタナ(モビスター)が2013年につづいて2度目の獲得となった。キンタナは2013年にもフルームに負けて総合2位になっていた。その年は山岳賞も獲得した。
今年のツールでもっとも敢闘した選手に贈られるスーパー敢闘賞は、地元フランスのロマン・バルデ(AG2R)が受賞した。バルデは第18ステージで区間優勝し、山岳賞でも1日だけ総合首位に立った。山岳賞総合は3位で終わったが、最終日はマイヨ・アポワを着てパリにゴールしている。
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■第21ステージ結果[7月26日/セーブル(グラン・パリ・セーヌ)・ウエスト~パリ・シャンゼリゼ/109.5km]
1 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)2時間49分41秒
2 ブライアン・コカール(ヨーロッパカー/フランス)
3 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)
4 エドワルド・ボアソンハーゲン(MTN・クベカ/ノルウエー)
5 アルノー・デマール(FDJ/フランス)
6 マーク・カヴェンディッシュ(エティックス・クイックステップ/英国)
7 ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)
8 ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン/ドイツ)
9 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
10 ラムナス・ナバルダウスカス(キャノンデール・ガーミン/リトアニア)
[第102回ツール・ド・フランス 個人総合最終成績]
1 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)84時間46分14秒
2 ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)+1分12秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+5分25秒
4 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+8分36秒
5 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)+9分48秒
6 ロベルト・ヘーシンク(ロトNL・ユンボ/オランダ)+10分47秒
7 バウケ・モレマ(トレック/オランダ)+15分14秒
8 マティアス・フランク(IAM/スイス)+15分39秒
9 ロマン・バルデ(AG2R/フランス)+16分00秒
10 ピエール・ロラン(ヨーロッパカー/フランス)+17分30秒
[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)
■新人賞(マイヨ・ブラン):ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)
■チーム成績(黄ゼッケン):モビスターチーム(スペイン)
■スーパー敢闘賞(赤ゼッケン):ロマン・バルデ(AG2R/フランス)
(http://www.letour.fr/le-tour/2015/fr/)