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自転車愛好著名人による、自転車ヘルメット啓発団体を発足

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6月10日、青山OVEにて「自転車ヘルメット委員会」発足が発表された。この目的はスポーツバイクの愛好者はもちろん、通勤通学の足として自転車を利用する人も含めて、より安全に自転車を利用するためヘルメットの着用を啓蒙するもの。

メンバーには、自転車ヘルメットを常用している愛好家7人、リサ・ステッグマイヤーさん(タレント)、鶴見辰吾さん(俳優)、疋田智さん(テレビプロデューサー)、まことさん(ミュージシャン)富永美樹さん(フリーアナウンサー)夫妻、増田寛也さん(元総務大臣)、三浦雄一郎さん(プロスキーヤー)が中心となってその推進に努める。

 

 

プレゼンテーションには疋田さん、まことさん、富永さん、増田さんに加え、委員会を運営する自転車ショップチェーンのワイ・インターナショナル馬場誠代表取締役社長が登場した。5人皆がヘルメットを着用して臨んだ

自転車死亡事故における損傷部位の統計を取ると64%が頭部のもの。続く胸部は13%というからいかにヘルメットが重要なのかがわかる。ヘルメットを着用することで死亡率が4分の1になるというデータもある。(出展:交通事故総合分析センター2012年)

 

 

「大人が見本に」馬場誠

子乗せ自転車に同乗する子供についてはヘルメットの着用が義務化されましたが、大人もかぶる必要があると思う。大人がかぶるとこで、子供にもその重要性が伝わる。法律で決まってはいないけれど、「ヘルメットをかぶる=かっこいい」という社会にしていきたい。

また今日からワイ・インターナショナルとして「自転車ヘルメットをかぶろう! アイディアコンテスト」をスタートした。もっとヘルメットをかぶる人が増えるためのアイディア募集キャンペーン。委員会で審査して最高30万円の商品券をプレゼントするコンテスト。少しでも多くの人がヘルメット着用について意識してもらえるようになればうれしい。

 

 

「ヘルメット着用がかっこいい社会に」増田寛也

大人が模範となることで、これから未来に活躍する子供がヘルメットをかぶるようになる。そして命を守る。ヘルメットの着用が当たり前になる、それが”かっこいい”という社会になるまで、この運動を続けていきたいと思う。

 

 

「実体験からもよく知っているヘルメットの重要性を伝えていきたい」まこと

ヘルメットの重要性は身をもって感じている。道の段差で転んだ時に、耳元で何かが割れる音が。自分の頭蓋骨が割れたかと思ったが、割れたのはヘルメットでした。その重要性を痛感した出来事だった。いまやヘルメットなしで、自転車に乗るなんてありえない。原付バイクよりも制限速度が速い道もあるのに、ヘルメットは着用しなくていいというのは不思議。

サングラスをヘルメットに差すというプロ選手のマネもヘルメットをかぶらなければできないし、クルマを運転する立場からみても自転車に乗っている人がヘルメットをかぶっていてほしいと思ってる。

  

「女性でもかぶりたくなるデザインのヘルメットがある」富永美樹

女性におすすめしたいのは今日かぶっているような、一見ヘルメットではないかのようなデザインのもの。スポーティーなモデルに抵抗がある人にもオススメ。

クルマと同じ道路を自転車でシェアしなければならないという状況は正直怖いと思う。私自身も怖い。それでも、現状では車道を走行しなくてはならない。もし何かあった時にヘルメットがお守りになってくれるはず。それをかわいいヘルメットで実現できる。ヘルメット着用へのアプローチだと思う。

 

 

「もっとポジティブにヘルメットをかぶって欲しい」疋田智

地方に行くと白い工事現場などで使われているヘルメットをかぶっている中学生、高校生がいる。それがよくない。かっこよくないし、重いし。それでヘルメットへの悪い体験になってしまう。ちゃんとスポーツバイク用のかっこいいヘルメットを中高生にかぶってもらいたい。工事現場型のヘルメットは自転車事故については、専用品に比べて効果が薄い。

自転車事故の場合、地面にがんと頭をぶつけた時に衝撃を吸収してくれる。代わりに割れてくれる役割がある。工事現場用のものはヘルメットが吸収してくれない。実は値段もあまり変わらない。そこから改善していく必要がある。子供のころからヘルメットを選ぶという体験をする必要がある。それが将来的にヘルメットをかぶるという習慣につながっていく。

 

■自転車ヘルメット委員会 概要

名称 / 発足:自転車ヘルメット委員会 / 2015年6月10日

活動目的:自転車ヘルメットを常用している自転車愛好家が中心となって、ヘルメット着用推進に率先して取り組むことで、ヘルメット無関心層に気づきを与え意識改善につなげる* スポーツ自転車をはじめ、軽快車も含む自転車利用者に向けて、啓発活動などの取り組みを展開し、主に首都圏をはじめとした大都市圏における、自転車利用者のヘルメット着用率向上を目指す

活動予定:

* 発足記者発表会の実施(6月10日水曜日、OVE南青山にて)

* 「自転車ヘルメットかぶろう アイデアコンテスト」の実施

* 自転車ヘルメット着用啓発小冊子の路上配布

* その他、今後開催していく委員会を経て、順次活動を追加し、実施していく予定

発足メンバー:

※五十音順

リサ・ステッグマイヤー(タレント)、鶴見辰吾(俳優)、疋田智(テレビプロデューサー)、まこと(ミュージシャン)と富永美樹(フリーアナウンサー)夫妻、増田寛也(元総務大臣)、三浦雄一郎(プロスキーヤー)

運営事務局:馬場誠(株式会社ワイ・インターナショナル 代表取締役社長)

後援:

※五十音順

株式会社枻(えい)出版社、特定非営利活動法人 自転車活用推進研究会、日本アドベンチャー・サイクリストクラブ、日本国際自転車交流協会、株式会社八重洲出版

協賛:

※五十音順

自転車ヘルメットの輸入または製造、販売の各社:株式会社アキボウ、株式会社インターテック、株式会社オージーケーカブト、キャノンデール・ジャパン株式会社、シマノセールス株式会社、株式会社ジャイアント、トレック・ジャパン株式会社、株式会社日直商会、ミズタニ自転車株式会社

HP:http://www.ysroad.co.jp/helmetiinkai/index.html ※順次更新予定