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2016年モデルの目玉は軽量モデル「スクルトゥーラ」
新製品
2015.08.09
2016年モデルの目玉は軽量モデル「スクルトゥーラ」
ドイツの開発力とOEMで培った製造技術を融合させた製品がメリダ最大の魅力。現在80か国へ輸出している。タイなどアジア圏でも大きなシェアを築いている。
今回の目玉は「スクルトゥーラ」。世界最軽量の完成車として5月に発表され、その後、今年のジロ・デ・イタリアでもステージ優勝を獲得するという鮮烈なデビューを飾っている。
フルモデルチェンジにはランプレ・メリダの選手からのフィードバックなどを活かし、かつフレームセット重量1000g以下を目指して開発された。下りコーナーのハンドリングとても大切。ランプレ・メリダからの要望としてかなり厳しいものを言ってくる。
使用されるプリプレグの枚数を吟味し、約400枚に抑えられている。これはかつてのフレームの75%程度だ。最低限の素材料で最大限の性能を発揮でいるように設計されている。結果、無塗装で668.3gというフレーム重量を実現。各社から軽量モデルはリリースされているが、プライスパフォーマンスの高さが高評価につながっている。32万9000円というフレームセット価格からもわかるだろう。
今回の目玉は「スクルトゥーラ」。世界最軽量の完成車として5月に発表され、その後、今年のジロ・デ・イタリアでもステージ優勝を獲得するという鮮烈なデビューを飾っている。
フルモデルチェンジにはランプレ・メリダの選手からのフィードバックなどを活かし、かつフレームセット重量1000g以下を目指して開発された。下りコーナーのハンドリングとても大切。ランプレ・メリダからの要望としてかなり厳しいものを言ってくる。
使用されるプリプレグの枚数を吟味し、約400枚に抑えられている。これはかつてのフレームの75%程度だ。最低限の素材料で最大限の性能を発揮でいるように設計されている。結果、無塗装で668.3gというフレーム重量を実現。各社から軽量モデルはリリースされているが、プライスパフォーマンスの高さが高評価につながっている。32万9000円というフレームセット価格からもわかるだろう。
軽さだけではなく、空力性能にも気を使っている。CFD解析をしチューブ形状はカムテール形状の後端をさらに短くした形状となっている。ヘッドが大きく変わっている下ワン1-1/4インチ。バイオファイバーを使って快適性を向上させている。ブレーキ、シフトケーブルはフレームに内蔵される設計で、フレーム内にケーブル類を導くためのケーブルエンドの小物を再設計し、よりスムーズなワイヤリングを実現して抵抗低減が図られている。
軽さを最重要視したCF5というカテゴリーと、軽さを残しつつバランスも重視したCF4というカテゴリーが用意され、プロ選手はCF4を使用。
ちなみにスクルトゥーラは世界限定79台で生産される「LTD」モデルがある。スラム・レッドと軽量パーツを組みあせたこの完成車は4.56kgに仕上がっている。国内に入ってくるのは2台。完全受注生産でフレーム製作、パーツアセンブルはドイツのメリダR&Dにて行なわれる世界一軽い完成車だ。価格は200万円!
同じフレームを使用したスクルトゥーラ9000(価格/120万円)はスラム・レッド、DTスイスのホイールでCF5を使い5.8㎏に仕上がっている。フレームサイズ560mmでフレームセット重量985gを実現している。
宇都宮ブリッツェンの大久保選手、堀選手にメリダのバイク選びを聞いた
リアクトはスクルトゥーラと乗り比べて自分で選んでます。スプリンターだからこっちだねという指示が会ったわけではないです。エアロ形状の空力のよさは体感できます。掛りがいいですね。トラックバイクみたいな。ジオメトリでBBハイトが高いこともいい影響を与えていると思います。先入観では重心が高くて怖いのかなと思ったんですが、実際に走るとそんなことはなかったです。それは下りでも同じで、腰高ではなく吸い込まれていくようです。スプリントの伸びもいいですね。
●堀 孝明(写真左)
僕は今年リニューアルされたスクルトゥーラの今年モデルを実戦でも使用しています。今回のキャンプで新型のスクルトゥーラ9000に試乗しました。上りでの降りの軽さはすぐにわかります!全然違います! このバイクは上りでは大きなアドバンテージになっていると思ます。あと、シートステーの振動吸収性能がアップしているのか快適です。ブレーキがBB下に移動したのもあるかもしれないですね。
実戦の上りでもバンッと上げてその差をキープするというような走りをします。そのときでも好印象になるのではないかと思っています。
MTBは軽量フルサスモデル「ナインティーシックス」シリーズに注目だ
フルサスモデルのナインティーシックが刷新された。マルチバンメリダチームが深く開発にかかわっており、20%の軽量化、10%の剛性アップを実現している。リヤのリンクも新設計している。シーズン初旬からテストバイクでワールドカップを走っている。
リヤサスペンションのリンクデザインは「レースリンクテクノロージー」という、現在主流である1×11速のドライブトレインに最適化された96mmストロークのものが搭載されている。とてもコンパクトになっている。3Dプリンター技術を使ってR&Dを繰り返すことでよりよい製品を作っている。動き出しが早く、かつ路面に吸い付くような粘りのある動きを実現している。MTBもケーブル内蔵が進んでいるが、生産性とバイクとしてのよさを両立するため、また転倒によるケーブルの破損を抑止するようにワイヤ小物のデザインをしている
1つのモデルで2つのホイールサイズを用意している。29インチの「ナインティーシックスナイン」と27.5インチの「ナインティーシックスセブン」だ。
リヤサスペンションのリンクデザインは「レースリンクテクノロージー」という、現在主流である1×11速のドライブトレインに最適化された96mmストロークのものが搭載されている。とてもコンパクトになっている。3Dプリンター技術を使ってR&Dを繰り返すことでよりよい製品を作っている。動き出しが早く、かつ路面に吸い付くような粘りのある動きを実現している。MTBもケーブル内蔵が進んでいるが、生産性とバイクとしてのよさを両立するため、また転倒によるケーブルの破損を抑止するようにワイヤ小物のデザインをしている
1つのモデルで2つのホイールサイズを用意している。29インチの「ナインティーシックスナイン」と27.5インチの「ナインティーシックスセブン」だ。