EVERY GRAM MATTERS
たった695gという極めて軽いSLのフレーム重量は、今までのFUJI最軽量モデルから19%もの軽量化を実現、世界でもっとも軽いバイクの一つとなった。
① SLの圧倒的な強度重量比の土台となるのが、FUJIのHigh Compaction Molding [HC] である。この最新の製法によって、各チューブが交差するあらゆる部分の内面のしわやひだ、そしてチューブ内部の余分な樹脂を取り除くのと同時に、カーボンの積層を強力に圧縮する。フレーム内部を表面のように仕上げることで軽くて強いフレームとなった。
HC製法は2013年のALTAMIRAのモデルチェンジの時から採用されているが、SLではシートチューブやフォーククラウンにもその製法が活かされ、より軽くて剛性、耐久性が高いフレームとなって更に軽やかな走行性能を手に入れた。
② グランツールを制した先代のALTAMIRAのフレームには8箇所のジョイント部分が存在したが、それをSLでは4箇所までに削減。接合箇所をチェーンステーとシートステー部分のみに集約することで、よりカーボンの高弾性が発揮できる上に軽量化にも大きく貢献する改良となり、SLはALTAMIRAに比べて237gも軽くなった。
③ 軽量化は細部にまで施され、ケーブルストッパーなどのスモールパールに軽量素材を使用することで1グラムの無駄も省く徹底的な処理がおこなわれている。また、これらのスモールパーツはデタッチャブルなので、メカニカル用、Di2用共に標準装備でストレスの無いアッセンブルを可能にしている。