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ツール・ド・北海道 第2ステージでコッリが優勝、スタッキオッティ総合首位
レース
2015.09.13
第2ステージは、美瑛町をスタート/ゴール地点として、富良野を通り抜け、大会唯一の1級山岳となる十勝岳を上り、アップダウンを繰り返してゴールする162kmのレイアウトで、今大会でもっとも難しいステージと言われており、さらに、ときおり強い雨が降りしきる悪天候下でのレースとなった。
スタッキオッティが第1ステージで優勝したことによって総合リーダーとなり、NIPPO・ヴィーニファンティー二・デローザは、総合首位の証であるグリーンジャージを守る立場。しかし、第1ステージを終えて、34選手がわずか11秒のタイム差につける接戦状態となっており、登坂のスペシャリストのいないチームは緊張感をもってスタートした。
「総合で遅れている選手を逃がして、上りで狙いたいチームに集団のコントロールをさせる」という大門監督の作戦どおりの展開となり、1選手が単独で先行し、1級山岳が始まると15人ほどの有力選手が乗った追走集団が形成される。
当初、ここに山本元喜が入っていたが、スタッキオッティの総合首位を守るために、山本は後ろのメーン集団に戻り、チーム一丸となって、追走集団を捉えようとペースアップを図る。
総合リーダーのスタッキオッティが遅れた状況は、総合成績逆転を狙うチームにとっては絶好の展開。11人まで人数を減らした追走集団は懸命にゴールまで逃げ切ろうとする。しかし、長い下りの区間では、NIPPO・ヴィーニファンティー二・デローザのチーム力が勝っていた。追走集団を捉えると終盤には30人ほどのメイン集団が形成される。
ゴール手前4km地点で単独で逃げていた選手を捉えると、集団ゴールスプリントの展開に。スプリントにおけるチームのエースはダニエーレ・コッリ。上り区間で助けてもらったスタッキオッティが今度はコッリのために働く。途中、先行していたイウリィ・フィロージ(イタリア)がミスコースしてしまうトラブルもあったが、すかさずチームは体制を立て直し、スタッキオッティがリードアウトする形でゴール前でコッリを発射させた。
フィニッシュラインを越えて、うれしそうに両手を挙げたコッリ。5月のジロ・デ・イタリアでは観客のカメラと接触して激しく落車し、上腕骨を複雑骨折。厳しいリハビリを乗り越えての勝利にチームは歓喜に包まれた。第1ステージでも区間6位に入賞していたコッリはポイント賞でもトップに立った。
ダニエーレ・コッリのコメント
「また勝利することができて、とても嬉しく思っている。チームメート全員がお互いのために走り、完璧なチームプレーの日だった。たくさんのスポンサーの皆さまが会場に駆けつけてくださっており、今日の勝利を日本のスポンサーの皆さまに捧げたい。9月、10月は大切なレースが多く控えている。今日の勝利を一つ目の勝利にしたいと思う」
スタッキオッティは、途中ボーナスタイムを2秒獲得し、無事に個人総合成績首位を守った。また着順に応じたボーナスタイムにより、コッリが3秒差の総合2位に浮上。最終日となる明日の第3ステージでも、チーム一丸となってグリーンジャージを守る。
リカルド・スタッキオッティのコメント
「登坂が得意ではない自分にとって厳しいステージだった。チームメートに助けてもらったおかげて、総合首位をキープできた。明日もけっして簡単なステージではないと思うが、頑張りたい」
大門 宏監督のコメント
「UCI2クラスでの勝利とはいえ、大ケガで2カ月近くバイクに跨ることもできず、厳しいリハビリトレーニングに励んできたコッリにとっては思い出深い1勝になったことだろう。そのことが監督としても何よりもうれしかった。
今日はチームにとってもっともつらい戦いを強いられたステージだった。リーダージャージマジックの威力かもしれないが、スタッキオッティも上りでも良く耐え抜き驚かされたが、ベルラートやフィロージ、山本のサポートもすばらしかった。後半に入ってからもアタック合戦が激しく予断を許さない状況が続き、見守る監督としては最後の最後まで不安感が拭えなかった。選手には失礼な話だが正直、勝てるとは思わなかった。あれだけの苦戦を強いられながら最後も勝てたことは彼らにとっても自信になったと思う。
明日は200kmと距離も長く、悪天候も予想され、ふたたび厳しい攻防戦になると思うが、これまでの2日間の勝利により築いた“自信”と“勢い”も武器に勝利をめざしたい」
大会最終日の第3ステージは、鷹栖町から札幌市まで、大会最長距離となる200kmで争われる。2級山岳、3級山岳を越え、終盤にかけて平坦となるで、タイム差のつかない集団ゴールスプリントの展開になるのが濃厚。しかし、予想外の展開やゴールスプリントにおいても10秒以内のタイム差につける総合上位選手には要注意で、最後まで油断は一切できない緊迫したステージとなるだろう。
●ツール・ド・北海道 公式サイト
http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/