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子どもを支援する「自立援助ホーム」が自転車寄付呼びかけ 茨城・阿見町で

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茨城県阿見町にある「自立援助ホームみらい」が、自転車の寄付を呼びかけている。自立援助ホームは、さまざまな事情で親と暮らすことができない青少年が共同生活する施設。入所する子どもたちの足となる自転車が不足しているという。

 
自立援助ホームに入所する青少年の中には「着のみ着のまま」でやってくる子どもも。自転車は子どもたちにとって貴重な移動手段となる
自立援助ホームに入所する青少年の中には「着のみ着のまま」でやってくる子どもも。自転車は子どもたちにとって貴重な移動手段となる

「着のみ着のままで来る子どもも」

自立援助ホームみらいはNPO「青少年の自立を支える会シオン」が運営。施設には、中学卒業後から20才までの若者20人ほどが働きながら生活している。
「(家庭環境の急変などにより)着のみ着のままで入所する子どももいる。布団から用意しなければならない場合もある」と話すのは、施設副理事長の浅井和幸さんだ。

自立援助ホームは、親との死別や親からの虐待、貧困や家族離散などの理由により、家庭での生活ができなくなった子どものために国が設置を認める施設。全国に112か所あり、子どもたちは支援を受けながら家庭的な環境のもと、将来の自立に向けて施設で共同生活を送る。

同施設にはこの2~3年で数台の自転車が寄付されたが、台数は足りないという。「過去に寄付があった車種はMTBルック車やママチャリ。高校生が乗れるサイズの自転車が希望」と浅井さん。「パンク程度の故障は子どもらが自分で直せる。自転車は送ってもらえるとありがたいが、茨城県南部であれば引き取ることもできます」と話し、全国からの寄付を呼びかけている。連絡先は浅井さん携帯(080-1018-7670)まで。(斉藤円華)

<参考サイト>
NPO青少年の自立を支える会シオン http://npo-zion.jp/
全国自立援助ホーム協議会 http://zenjienkyou.jp/