fabricデザインアワード「CELL」をもっとも引き立たせるバイクが決定サイクルスポーツのニュース

2015年4月末より国内９店舗でのプレロンチ販売を開始している英国のサイクリングパーツブランド fabric(代表取締役社長:池田新)は、2015年９月からのグランドロンチに向けてデザインアワードを開催した。

このデザインアワードは日本初の自転車専門学校である「東京サイクルデザイン専門学校(東京・青山)」の学生に、fabric の注目モデルである「CELL」からインスパイアされたバイクをデザインしてもらい、双方が注力する高い「創作性」をアピールするもの。才能あるデザイナー/クリエイターを発掘し、クリエイティブでスタイリッシュなブランドイメージの発信を目的にしている。

課題自転車は「ロードバイク」と「クロスバイク」の２部門。最終審査会は9月8日(火)、fabric創立者ニック・ラーセン氏により行なわれた。受賞作品はFabric取扱店での期間限定展示会を予定している。

fabricデザインアワード１位は「シーガル」

１位はシンプル・エレガントでテクニカルな「シーガル」
シーガル(かもめ)と名づけられたわけは、アーバンビーチレーサーという新しいジャンルを仮定し、都会派のビーチレーサーバイクをデザインしたこと。テクニカルな特徴としては、Cell の素材感を強調させるエラストマー素材を幅広のハンドルバーとシートステーの一部に埋め込み、ハンドル部分はグリップ力を高め、シートステーは振動吸収性を向上させ、スムースな乗り心地を作り出した。

Nickは、「シンプルでエレガント」そして「エラストマーを採用したアイディアがすばらしい」と評価。自身も「このバイクを購入したいくらい」と絶賛した。今回のこの結果をメンバーたちは「全く新しいサドル」で「その世界観を壊さないバイクで、とにかくかっこよく見える」ことにフォーカスしたことが結果に結びついたとコメント。

「ミヤビ」は “原宿系” の個性的な女子がターゲット。扇形の曲線的なユニークなフレーム、ピンクのフレームにあえてグリーンの Cell を合わせて特殊なデザインを演出した。さらにハンドルバーを紫、ハンドルグリップを水色にするなど、大胆な配色が特徴的。

Nick は、斬新なカラーコンビネーションはもちろん、このデザインを形にできた技術を高く評価した。チームメンバーは「ほぼ 100%、イメージどおりにできました」とコメント。

3位は、六角形をユーモラスに形にした「フュージョン」
蜂の巣の六角形を並べた結合部をモチーフにした「フュージョン(連合体)」は、このモチーフをもっともきれいに見える角度でデザインした。黄色のフレームと青いセルのコントラストが美しい仕上がり。

このデザインに至った経緯やリサーチの内容のレベルが高いとNick。実際に何度かにわたってデザインの変化をプレゼンテーションで紹介するなど、その表現力は優れていた。TCDの橋本先生は、ダイヤモンド型ではないフレームの難しさにおいて、実際に形にして見せたその技術の高さを称えた。

六角形を特徴的ににデザインした「ヘックス(六角形)バイク」が敢闘賞
Nick は「美的センスがすばらしい。プロデュースし甲斐のある作品」と評価した。チームメンバーはトップチューブの曲がっている箇所を歪まないように接続するのが難しかった、とコメント。

受賞した４チームのバイクは、全国のファブリック取扱店のうち４カ所(予定)で 10月10日から順次展示する。学生たちの力作を見るためにぜひ立ち寄ってみよう。

店頭展示：2015年10月10日(土)(予定)~
・ワイズロード新宿クロスバイク館(予定)
・ワイズロード名古屋本館(予定)

問ファブリック・ジャパン TEL 06-6330-1801