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新城幸也 ランプレ・メリダ移籍会見

レース

世界レベルで活躍できる選手としてアラシロを獲得した


日本中の自転車ファンをびっくりさせたユキヤの移籍発表から一夜明けて、ジャパンカップの本部がある宇都宮のホテルにおいて、来日しているランプレ・メリダのスポーツディレクター、ブルーノ・ビチィーノ氏とミヤタサイクル社長の高谷信一郎氏とともに、ユキヤ自身が記者会見を開いた。

ユキヤは「ターゲットとしていたアムステル・ゴールドレースなどに、ワールドツアーチームでないために出場できなかったことや、ツール・ド・フランスのメンバーに選ばれなかったことなどをきっかけに移籍を考えた」と移籍の理由を語っている。

複数のチームからのオファーを受けたユキヤは、数ヶ月の熟慮の末にイタリア籍のチーム、ランプレ・メリダに移籍することを決心した。移籍によりこれまでユキヤを支えてきた国内代理店や個人スポンサーとの契約を継続できない部分がある点が、ユキヤがもっとも懸念し、契約の確定が遅れた原因だという。サインを決心したのは、実に記者会見の2日前とのことだ。

ミヤタサイクル社長の高谷信一郎氏は、「メリダファミリーの一員となっていただくことに非常な喜びを感じています。ぜひグランツールでの日本人初の一勝を期待したいと思います」とコメントした。

ランプレ・メリダのスポーツディレクター、ブルーノ・ビチィーノ氏はサイクルスポーツの質問に「彼は日本のライダーとして高いレベルの選手だと思っています。レースカレンダーはアジアを含め地球上のいろんな地点で行われ、それを現在はヨーロッパの選手で戦っているわけだが、世界レベルで活躍できる選手としてアラシロを獲得した」と話してくれた。


text&photo:大前 仁