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UCIトラック世界選手権・ポイントレースで橋本英也が鎖骨骨折するも日本人歴代最高位
レース
2016.03.05
3月2日に開幕したUCIトラック世界選手権。大会3日目となる3月4日に開催された男子ポイントレースで、橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が序盤から積極的に走り、途中で落車するアクシデントがありながらも、日本人選手過去最高位となる5位でゴールした。
橋本はレース後、病院で診察を受けた結果、右鎖骨の骨折と診断された。
橋本はレース後、病院で診察を受けた結果、右鎖骨の骨折と診断された。
男子ポイントレースには世界各国から21名の選手が出場した。ポイントレースは現在はオリンピック種目ではないが長い歴史をもち、トラック中距離の人気種目。世界選手権では、1周250メートルのバンクを160周回する40kmで競われ、10周回ごとにポイント周回が設定され、その周回の着順によって上位4選手にポイントが付く。最終的な着順ではなく、獲得ポイントにより勝者が決まるルールとなる。
レースがスタートすると、橋本が開催国イギリスのジョナサン・ディッベン(ウィギンス)と先行した。二人とも22歳、果敢な走りで攻め続け、集団のラップに成功し、序盤にボーナスポイントを20点獲得、一時、橋本は暫定2位につける。その後、他の3選手がラップし、また満員の観客の大声援を受けて、ディッベンがポイントを稼いでいく。
終盤になり、暫定5位につけていた橋本は、もう一度勝負を仕掛けようと積極的に動き始めたが、残り10周回を前に、先頭交代のさいに単独で落車するアクシデントに見舞われた。ニュートラル走行ののち無事にレースに復帰したが、落車の影響があり、惜しくも最後の局面で本来の力は出せずに終わった。しかし結果は5位。これまでの日本人選手の記録を塗り替える歴代最高位でゴールした。優勝は、橋本と先行したディッベン。
レース後に日本ナショナルチームの飯島誠・中距離ヘッドコーチは「最初に一番強い選手と逃げられたことは良かった。中盤は少し苦しい展開が続き、後半もう一度追い上げようとしたところで落車してしまった。優勝までは少し差が開いてしまっていたが、3位に入る可能性はあったので、そういう意味では残念に思う」と話した。
そして、痛みを堪えながらフィニッシュした橋本。鎖骨骨折が疑われたためレース後に病院でレントゲンを撮り、右の鎖骨骨折と診断された。帰国後に、日本で手術を受ける予定。
橋本英也のコメント
「初出場のポイントレースを5位で終えました。過去のレースを分析して、ラップしたメンバーでの争いだと読んでいたので、良いタイミングでラップして、後半に逆転することが作戦でした。終盤に落車こそあったものの、自分らしい積極的なレースを展開することができました。応援して頂いたみなさま、ありがとうございました!」
橋本英也 ブログ http://ameblo.jp/eiya-hashimoto/
●大会公式サイト http://www.trackcyclingworlds2016.london
●国内放映・SPEEDチャンネル(有料放送)http://www.speedchannel.co.jp/index.php
●トラック競技の種目解説(JCF)http://jcf.or.jp/?page_id=5573