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自転車の危険行為、目立つのは「信号無視」「踏切立ち入り」 - 改正道路交通法

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自転車の危険行為による「赤切符」の交付等で、警察のシステムに登録された件数は、昨年6月から12月までで7924件に上った。7日、新聞各紙が警察庁の集計として報じた。危険行為で最も多かったのは信号無視だが、遮断中の踏切への立ち入りや一時不停止などの多さも目立つ。
 

すでに7人が受講

昨年6月に改正道交法が施行。これにより、信号無視や一時不停止など、自転車による14類型の危険行為で3年以内に2回以上検挙されると、有料の安全講習(自転車運転者講習)を受講しなければならない。14才以上が対象で、12月までの受講者は10~40代の男性7人という。

検挙件数で最も多いのは信号無視で3419件。次いで遮断踏切への立ち入りが1950件、「ながらスマホ運転」など安全運転義務違反が921件、一時不停止が656件、ピスト車に代表的な「ブレーキ不良」自転車の運転が360件と続く。

 
自転車の危険行為で最も多いのは「信号無視」(Wikimedia Commons.)
自転車の危険行為で最も多いのは「信号無視」(Wikimedia Commons.)

検挙件数は年々増加

自転車による交通違反の検挙件数は年々増加。警察庁の統計で、2006年は全国で585件だったが、14年では同8070件と13倍以上に増えている。昨年は有料講習義務化以降の7か月間だけで、すでに前年に匹敵する検挙件数に達していたことがわかる。

この中で、近年特に多いのが信号無視や遮断踏切への立ち入りだ。また、2人乗りなどの乗車・積載違反、通行禁止違反、傘さし運転など「運転者の遵守事項違反」で検挙件数の大きな伸びがみられる。ブレーキ不良は12年の1424件をピークに減少傾向だ。

一方、自転車が関係する交通事故は06年の17万4469件から14年の10万9269件と一貫して減少。検挙件数の増加と反比例する形だ。今後は、有料講習義務化が自転車事故の発生件数にどのような影響をもたらすのかが注目される。(斉藤円華)

<参考サイト>
自転車はルールを守って安全運転(警察庁)
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/index.htm