ニュース

フランス観光親善大使、新城が抱負を語る

レース
今回の新城幸也(ランプレ・メリダ)のフランス観光親善大使就任は、まさしく前例のない快挙と言える。これまで多くの著名人が任命されてきたが、現役のスポーツ選手では初めてのことで、しかも自転車ロード界からの選出なのだ。

 
フランス観光開発機構や本キャンペーンのパートナー企業(エールフランス航空/KLMオランダ航空、H.I.S.等)の関係者らと記念撮影
フランス観光開発機構や本キャンペーンのパートナー企業(エールフランス航空/KLMオランダ航空、H.I.S.等)の関係者らと記念撮影


3月24日(木)、「フランス観光キャンペーン2016」の発表会場で行われた任命式典において、駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏いわく、「新城さんはフランスを代表するスポーツの選手で、日仏両国で活躍されています。とても誇りに思いますし、今後もますますのご活躍を期待しております」。
 
フランス好きで発信力があり、“私のフランス”を多くの機会に熱く語れる著名人——それがフランス観光親善大使の選考基準だが、ツール・ド・フランスを過去5回完走し、今年も出場予定の新城が選ばれたのは、好感度が高くて影響力が強いと認められたからに他ならない。

 
ティエリー・ダナ駐日仏大使よりフランス観光親善大使の任命状を渡される新城
ティエリー・ダナ駐日仏大使よりフランス観光親善大使の任命状を渡される新城


「(選ばれたのは)正直、驚きましたし、光栄に思います。僕に何ができるかなって考えるとですね、(キャンペーン重点地域の)ミディ・ピレネーもノルマンディーも僕が住んでいたことがある土地なんです。なので、そんな場所を紹介していけるのはうれしいですし、僕がケガから復活してツールでステージ優勝すれば、フランスを知っていただくいいチャンスになると思います。野球選手が大リーグにあこがれるのと同じで、自転車乗りはやはりツール・ド・フランスが夢。僕もそういう気持ちは変わりません。どんなことがあっても、あきらめずにやっていきたいです」
 
今年2月のツアー・オブ・カタールで負ったケガ(左大腿骨骨折)のため、松葉杖をついて登壇した新城は、フランス観光親善大使として活動するこの1年に向けてそう抱負を語った。

 

記者発表会後のカクテルパーティでは、フランスの郷土料理が振る舞われた。右端は新城とともにフランス観光親善大使を務める、フリーアナウンサーの中村江里子さん。
 
中村さんは「ツールはそばで見て感動しました。すごいスピードで選手たちがペダルを漕いでるんですよね!(開催期間中は)みんなが毎日『今日は誰がどうだった』って話題にしてます。それほどポピュラーなスポーツです。尊敬の目で見ています」とフランスでの体験を話した。
 
これについて新城は「8時のスポーツニュースで必ずやりますからね。『今日のツール・ド・フランスは……』で始まりますよね。そんなふうに日本でも放送されたらなと思います」とコメントしていた。