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ドパンヌ・コクセイド3日間レース第1ステージでクリストフが優勝

レース
 
第40回大会となるドパンヌ・コクセイドの3日間レース(ヨーロッパツアー2.HC)が、3月29日にベルギー北部のフランダース地方で開幕した。初日はドパンヌからゾテヘムまでの198.2kmで第1ステージが競われ、ディフェンディングチャンピオンのアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)が区間優勝し、リーダージャージを獲得した。


第1ステージはドパンヌにあるベルギー最大のアミューズメントパーク『プロプサランド』からスタートし、ミュールを含めた11ヶ所の丘を越え、ゾテヘムにゴールするレイアウトだった。この日の気温は10度C程度で、断続的に雨が降り、風が強い典型的なフランダースの天気だった。

スタートしてすぐに、強風で集団は4つに分断。そしてフランダース・アルデンヌの丘越えが始まると、先頭グループは16人に絞られた。27日に開催されたヘント~ウェヴェルヘム(UCIワールドツアー)を発熱で欠場していたクリストフは、この先頭グループに入っていた。

ゴールまで30kmを切ったテンボスの上り坂で、先頭グループからリューウェ・ウエストラ(アスタナ)がアタック。ルーク・ロウ(チームスカイ)とクリストフが彼に付き従い、チームメートのアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ)が合流して先頭は4人になった。

最後のミュール越えでロウが脱落し、病み上がりのクリストフはアスタナの2人と競うことになったが、ゴールスプリントでは彼の方が上手だった。フラムルージュで前に出たクリストフは、2人に抜かせるスキを与えず、あっさり勝利を手中に収めてしまった。

「本当にハードな日だった。僕は自分が強いとは感じてなくて、実際に走っていたグループで最も強かったのはウエストラだった。彼は僕とルツェンコをゴールまで引き続けた。僕も貢献しようとしたんだが、本当に脚がなかった。最終的には何とか生き残ることができた。この数日間ちょっと病気だったが、明日はもつと脚の状態がよくなることを願っている」と、クリストフは語っている。

第2ステージは東フランダースのゾテヘムから北海沿いのコクセイドまでの210.5kmで行われ、中盤にケメルベルフを含めた5ヶ所の丘を越える。初日と同じくフランダース地方らしい天気になりそうだ。

ドパンヌ・コクセイドの3日間レースには、今年もNIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)が参戦し、石橋学と小石祐馬がスタートラインに並んだ。しかし、初日から石橋はリタイア、小石は14分22秒遅れの136位という厳しい結果で終わっている。
 
 
■第1ステージ結果[3月29日/ドパンヌ~ゾテヘム/198.2km]

1 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)4時間22分34秒
2 アレクセイ・ルツェンコ(アスタナ/カザフスタン)
3 リューウェ・ウエストラ(アスタナ/オランダ)
4 マッズ・ペデルセン(ストールティング/デンマーク)+29秒
5 ルーク・ロウ(チームスカイ/英国)+29秒
6 ピム・リフトハルト(ロット・ソウダル/オランダ)+36秒
7 マヌエル・ベレッティ(サウスイースト/イタリア)+36秒
8 ユライ・サガン(ティンコフ/スロバキア)+36秒
9 ショーン・ドビー(ロット・ソウダル/ベルギー)+36秒
10 マルコ・ハーラー(カチューシャ/オーストリア)+36秒
136 小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+14分22秒
DNF 石橋学(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)
■第1ステージまでの総合成績
1 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)4時間22分24秒
2 アレクセイ・ルツェンコ(アスタナ/カザフスタン)+1秒
3 リューウェ・ウエストラ(アスタナ/オランダ)+6秒
4 マッズ・ペデルセン(ストールティング/デンマーク)+39秒
5 ルーク・ロウ(チームスカイ/英国)+39秒
6 ルーク・ダーブリッジ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)+42秒
7 トニー・マルティン(エティックス・クイックステップ/ドイツ)+44秒
8 リック・ツァーベル(BMC/ドイツ)+44秒
9 ミケール・モルコフ(カチューシャ/デンマーク)+45秒
10 ピム・リフトハルト(ロット・ソウダル/オランダ)+46秒
136 小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+14分32秒
(http://www.driedaagse.be)