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福井市内に「自転車の駅」登場 ポンプと簡易工具を常備
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2016.04.11
福井市は今年3月、市内の公共施設10カ所に「自転車の駅」を設置した。空気ポンプと簡易工具を常備し、トイレも使用できる。自転車利用を促すのが目的で、各施設には「自転車の駅」と書かれたステッカーが掲示されている。
設置箇所、今後増やす方向で検討
設置されたのは市内中心部の博物館、図書館、美術館などに加え、郊外の史跡「一乗谷朝倉氏遺跡の復原町並」や道の駅など。空気ポンプは仏式・英式・米式の各バルブに対応し、工具は簡易スパナ等を備える。いずれも施設の窓口に申し出ることにより、無料で利用できる。利用可能時間や休業日は設置された施設に準じる。
市では2007年に策定した「市自転車利用環境整備計画」を14年に改定。これまでは自転車通行空間の整備が主だったが、改定では市中心部での駐輪場整備や交通安全教育に加え、自転車利用の促進につながる施策を充実させる方針を打ち出した。具体的には、レンタサイクルなどを通じて自転車を活用した観光の推進に力を入れるのを始め、サイクリングマップの作成や自転車を利用した地域見守り活動などを行うなどとしている。
「自転車の駅」の設置もこうした施策の一つだ。市自転車利用推進課では「例えば市内の河川敷のサイクリングコースではスポーツ車の利用も多い。このためスポーツ車にも対応できるよう、空気ポンプや工具を備えている」と話す。
市では2年後の18年に開催される福井国体の開催を視野に、自転車の駅の設置箇所を増やす方向で検討している。「具体的な目標は未定」とのことだが、民間施設や店舗などへの設置も視野に入れているという。(斉藤円華)
<参考サイト>
「自転車の駅」サービスを開始しました(福井市)
http://www.city.fukui.lg.jp/kurasi/koutu/parking/cycle_aid_station.html