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山本元喜がジロ・デ・イタリア2016を完走。次のステップへ

レース
5月29日、2016年のジロ・デ・イタリア最終ステージとなる第21ステージが、クーネオからトリノまでの163kmで開催され、21日間の長い戦いが閉幕した。唯一の日本人選手として出場していた山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は途中落車に巻き込まれながらもゴール。貴重な経験を積みながら、無事に完走した。

 
ジロ・デ・イタリア第21ステージで、落車に巻き込まれながらも必死に前をめざした山本元喜
ジロ・デ・イタリア第21ステージで、落車に巻き込まれながらも必死に前をめざした山本元喜


NIPPO・ヴィーニファンティーニは、大会終盤、ダミアーノ・クネゴの山岳賞獲得をめざして戦ったが、最後の山岳ステージとなった第20ステージで、ミケル・ニエベ(スペイン/チームスカイ)に逆転され、結果として山岳賞2位でレースを終えた。悔しさの残る結果ではあったが、クネゴは今大会で13ステージに及び山岳賞ジャージを守った。全盛期を思わせるような鋭い走りで、2004年の総合優勝時以来12年ぶりに表彰台へと上がったことは、本人にとっても、出場2年目のチームにとっても、とても嬉しい出来事となった。

トリノのゴールへは、7選手がたどり着いた。プロ2年目の若い選手たちが大半を占めるチームだが、果敢に逃げて、クネゴの山岳賞のために献身的な走りを見せて第14ステージでリタイアとなったジャコーモ・ベルラート、初出場ながらチームの仕事をこなしがらゴールした山本元喜など、若手選手たちの成長を感じることもできた。

 
ジロ・デ・イタリア第19ステージで山岳賞リーダーを着ながら走るダミアーノ・クネゴ
ジロ・デ・イタリア第19ステージで山岳賞リーダーを着ながら走るダミアーノ・クネゴ


山本元喜のコメント:
今の気持ちは正直ホッとしているという感じです。チームからジロ・デ・イタリアに自分が出ると発表になった時から「なんとしても完走しなければいけない」というプレッシャーを感じていたので、それから開放されたといった感じです。完走したという実感は確かにあるのですが、完走というのは日に日に近づいてくるものだったので、今日になって急に嬉しいというような感じではありませんでした。それこそ昨日のほうが「全ての山場を越えることができた」という実感で中々寝れませんでした。

NIPPOにスポンサードしていただいているこのチームだからこそ、自分の成長のために「自分を完走させる」ということをチームとして優先的に考えて貰えたのだと感じています。その気持ちに応えるためにも、ここで満足などせずさらに上のレベルを目指して日々精進していきたいと思います。

また自分のブログやフェイスブックに応援のコメントを書き込んでいただいた方やツイッター等で日本から応援して下さっていたファンの方々には本当に感謝しています。連日のレースでコメント等は一切返すことができませんでしたが、皆さんの応援がとても力になりました!

しかし、まだまだ入り口に立てただけ。“この道の先に”あるものを見つけるためにも、気を引き締めて引き続き頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします!
今日も元喜に日進NIPPO http://www.genki.website/index.html
 

国内最高峰ツアー・オブ・ジャパンが開幕!



ジロ・デ・イタリア最終日となる5月29日(日)には、日本では8日間のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)が開幕した。多くの勝利をめざして、全日本チャンピオンの窪木一茂や、元U23アジアチャンピオンの小石祐馬ら6選手が出場している。

ツアー・オブ・ジャパン大会公式ページ  http://www.toj.co.jp/2016/

NIPPO・ヴィーニファンティーニ http://teamnippo.jp