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遂にベールを脱いだ、ビアンキの「オルトレXR4」が発表!
新製品
2016.07.27
最新鋭エアロロードに「カウンターヴェイル」を採用
ビアンキより、これまで登場が噂されていた最新バイク「オルトレXR4」が遂に発表された。エアロロードバイク「オルトレXR2」の後継機として、ビアンキの独自技術「カウンターヴェイル」をフレーム素材に使用し、これまでにないコントロール性能を手に入れた。
7月22日(金)に行われたメディア向けプレゼンテーション。そこにはチェレステカラーのベールで覆われたバイクが一つ。これまでの「カウンターヴェイル」がビアンキのフラッグシップモデルに採用されていった経緯、独自の革新的技術が説明された後に、姿を現した「オルトレXR4」。ビアンキ2017年モデルのフラッグシップエアロロードモデルである。
コンセプトは「最大限のエアロダイナミクスと、コントロール性能」。つまりはエアロポジジョン長時間維持できるバイクであるということ。エアロダイナミクス性能を追求した様々なモデルが他に存在するなかで、バイクのコントロール性能技術を向上させることに注目。バイクの快適さと扱いやすさが、ライダーのエアロ状態の長時間維持につながるということは、人間が最も大きな空気抵抗となるという事実の上ではうなずいてしまう回答だ。
イタリア本国のラボにおいて、CFD解析や風洞実験、フロービジュアライゼーションとプロライダーによる実際のテストと、4つの段階を踏んで開発された。
あらゆる側面で車体のエアロ性能を実証されたということには、マスプロメーカーとしてのプライドを感じさせてくれる。
風洞実験での数値上は先代の「オルトレXR2」と比較すると、空気抵抗を20W相当向上。グランツールをはじめとした実戦でその性能が証明されているだろう。
そして「オルトレXR4」はただ、のエアロバイクではない。「カウンターヴェイル」という振動除去機能を持った素材が、フレームに使用されているのである。
マテリアルサイエンス社(MSC)との共同開発により、人工衛星や軍事産業で既に実用化された技術である「カウンターヴェイル」。従来のカーボン素材から、振動減退性能が大きく向上しているという特性がある。この素材は、ゴム素材などをフレームに挿入するよりも高い効果を上げることができると、ビアンキは語る。わかりやすいバイクの見た目ではなく、その中身で最新技術を投入したビアンキ。それはある意味、挑戦であると言えよう。
「スペシャリッシマ」をはじめとしたビアンキのフラッグシップモデルに採用され、その性能は数々のレースで実証されてきた技術が、満を持してエアロロード「オルトレXR4」に採用された。
0.1秒を争うロードレースの世界でビアンキが出した最新鋭エアロロードは、ゴールスプリント直前まで力を残すことで勝利を手に入れるのである。
また、現在のビアンキのそれぞれのフラッグシップモデルには「CK16」という名の最新のチェレステカラーが採用されている。蛍光色がかったその特別色は、同時にカウンターヴェイル技術が投入されたモデルに配されることから「カウンターヴェイルファミリー」と、本社内では呼ばれている。
そしてカウンターヴェイルファミリーは、今作「オルトレXR4」をもって最後のピースが埋められたのだ。
■オルトレXR4
フレーム重量/980g(サイズ55)
フォーク重量/370g
サイズ/47、50、53、55、57、59、61
カラー/CK16×ブラック(マット)、ブラック×マンバ、ブラック×レッド、ブラック×CK16、CK16×ブラック(グロス)
フレームセット価格/41万円
(※以下、ホイール別に価格を記載)
カンパニョーロ・スーパーレコードEPS完成車価格
フルクラム・レーシングゼロC17/138万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロC17 3Dインパワークランク/139万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/156万円(税抜)
カンパニョーロ・ボーラウルトラ35ダーク/170万円(税抜)
カンパニョーロ・スーパーレコード完成車価格
フルクラム・レーシングクアトロC17/109万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロC17 3Dインパワークランク/110万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/127万円(税抜)
カンパニョーロ・ボーラウルトラ35ダーク/141万円(税抜)
カンパニョーロ・コーラス完成車価格
フルクラム・レーシングクアトロC17/70万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/97万円(税抜)
カンパニョーロ・ボーラウルトラ35ダーク/111万円(税抜)
シマノ・R9100デュラエースDi2完成車価格
フルクラム・レーシングゼロC17/122万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロC17c/128万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/140万円(税抜)
ジップ・404 /140万円(税抜)
シマノ・R9100デュラエース完成車価格
フルクラム・レーシングゼロC17/97万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロC17/3Dインパワークランク 103万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/115万円(税抜)
ジップ・404 115万円(税抜)
シマノ・R9100デュラエースミックスコンポ完成車価格
フルクラム・レーシングクアトロC17/68万円万円(税抜)
シマノ・アルテグラDi2完成車価格
フルクラム・レーシングクアトロC17/73万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/100万円(税抜)
ジップ・404/100万円(税抜)
スラム・レッドeタップ完成車価格
フルクラム・レーシングゼロC17 /110万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロC17 3Dインパワークランク/116万円(税抜)
フルクラム・レーシングゼロカーボン/128万円(税抜)
ジップ・404/128万円(税抜)
29erクロスカントリーモデル「メタノールCV」も同時に発表
上記の「カウンターヴェイル」素材は、決してロードバイクだけのものではない。オフロードを走るMTBにおいてこそ、その素材特性が発揮されてくる。
同時に発表された「メタノールCV」は、ビアンキが送り出したフラッグシップクロスカントリーMTBだ。イタリアのプロチーム「チーム・ビアンキ・カウンターヴェイル」の選手らから信頼される、29er規格を採用したバイクとなる。
リアエンド部は12×148mmブーストスルーアクスル。ボトムブラケットはプレスフィットBB41×92mm。現在人気のフロントシングル化に対応し、直付けフロントディレイラー台座は取り外しが可能だ。フレーム形状をあわせ見ても、オーソドックスなクロカンフレームと言えるだろう。
確実なコントロール性能と快適性、パワー伝達性能を併せ持った「メタノールCV」はライダーのポテンシャルを最大限発揮してくれるバイクとなるだろう。
■メタノールCV
サイズ/15、17、19、21
フレームセット価格/30万円
メタノール9.1CV スラムXX1イーグル完成車価格
DTスイス・XR1501/92万円(税抜)
DTスイス・XR1501 レックス1.1インパワークランク /99万円(税抜)
クランクブラザーズ・コバルト11 /121万円(税抜)
メタノール9.5CV シマノ・XT完成車価格
WTB・i23/53万円(税抜)
DTスイス・X1700/58万円(税抜)