ニュース

リオ五輪男子ロードでベルギーのバンアーベルマートが優勝!

レース

ブラジルで開催中のリオデジャネイロ・オリンピックは、8月6日に男子ロードレース(237.5km)を競い、ベルギーのグレッグ・バンアーベルマート(BMC)が、デンマークのヤコブ・フグルサン(アスタナ)とポーランドのラファウ・マイカ(ティンコフ)をゴールスプリントで下して優勝し、金メダルを獲得した。


レースはゴールまで残り18kmの上り坂で、先頭の小集団からイタリアのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)がアタックし、コロンビアのセルヒオ・エナオ(チームスカイ)、ポーランドのマイカとともに先行し、後続に10数秒差を付けて最後の下り坂に突入した。

この3人がメダルを争うだろうと思われた矢先、ゴールまで残り12kmの下りカーブで、先頭を走っていたニーバリと2番手のエナオが転倒し、五輪優勝の野望はあっさり消えてしまった。ニーバリはこの落車で鎖骨を骨折してしまった。

先頭で1人生き残ったポーランドのマイカが独走を続けたが、クライマーが逃げ切れるほどタイム差は十分ではなかった。後方からは有力な7人の選手たちがわずかなタイム差で追走を続けていた。

そこから残り5kmでデンマークのフグルサンがアタックし、バンアーベルマートが付き従った。その時、マイカとの差はすでに17秒しかなかった。2人は残り1.5kmで先頭のマイカに追いつき、最後は3人でのゴール勝負になったが、誰が最も強いスプリンターなのかは一目瞭然だった。

最後は残り200メートルからスパートしたバンアーベルマートが圧勝し、ベルギーに今年のオリンピックで初めての金メダルをもたらした。1996年にプロ選手がオリンピックに出場するようになってから、ベルギー人が男子ロードレースで金メダルを獲得したのは初めてだった。

日本勢は新城幸也が9分38秒遅れの27位に入り、オリンピック初出場の内間康平は後半落車で集団から遅れ、結局途中リタイアで終わった。サバイバル・レースになった男子ロードレースは、参加144人中完走は63人だった。

 
 
■リオデジャネイロ・オリンピック・男子ロードレース結果[8月6日/ブラジル/237.5km]

1 グレッグ・バンアーベルマート(ベルギー/BMC)6時間10分05秒
2 ヤコブ・フグルサン(デンマーク/アスタナ)
3 ラファウ・マイカ(ポーランド/ティンコフ)+5秒

4 ジュリアン・アラフィリップ(フランス/エティックス・クイックステップ)+22秒
5 ホアキン・ロドリゲス(スペイン/カチューシャ)+22秒
6 ファビオ・アルー(イタリア/アスタナ)+22秒
7 ルイ・メインティス(南アフリカ/ランプレ・メリダ)+22秒
8 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン/アスタナ)+25秒
9 タネル・カンゲルト(エストニア/アスタナ)+1分47秒
10 ルイ・コスタ(ポルトガル/ランプレ・メリダ)+2分29秒
11 ゲラント・トーマス(英国/チームスカイ)+2分29秒
12 クリストファー・フルーム(英国/チームスカイ)+2分58秒
27 新城幸也(日本/ランプレ・メリダ)+9分38秒
DNF 内間康平(日本/ブリヂストンアンカー)
(https://www.rio2016.com/)
(http://www.uci.ch)