今回紹介するアプリ「ペダルノート」では、サービスのキモとなるユーザー獲得について、画期的な方法を用意したという。アプリを開発した株式会社ペダルノート代表取締役の小原芳章さんが、こう胸を張る。「盗難自転車の捜索に協力してくれた方には、ペダルノートから謝礼が支払われます。もし、自転車が見つからなかった場合には、オーナーさんにも見舞金が支払われます。盗難補償については損害保険会社と連携しています」謝礼が支払われることで、自転車乗り以外のアプリユーザーの協力も期待できる。
もうひとつ、サービス拡大に大きな役割を果たすのが、アプリを共同開発するスポーツ自転車専門買取店「バイチャリ」だ。「バイチャリ」を運営する株式会社ちゃりカンパニー取締役の久保田哲也さんが、販売店サイドからのサービス展開と盗難防止効果について、こう説明する。
「今後、弊社の店舗で販売する全車種に『ペダルノート』のビーコンを、装置費用を当社負担で取り付けます。さらに、ビーコンを付けたオーナーさんは、月1回まで特定のメンテナンスが受けられます。また、買取やメンテナンスで店に持ち込まれた自転車から盗難車の電波を受信した場合は、すぐに警察に通報します」
ユーザーの拡大だけでなく、水際阻止も期待できるという。ここまで手厚いサービスで月額使用料金は300円〜と手頃なのもうれしい。