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ツール・ド・北海道 第3ステージ、デネグリが登坂スプリントを制して区間優勝!
レース
2016.09.02
9月1日から3日間、全4ステージで北海道・道央地域を舞台に開催されている30年目のツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)。
9月2日に開催された第3ステージで、ピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)が、上り坂での集団ゴールスプリントを制して区間優勝を挙げた。デネグリは第2ステージでも4位に入賞しており、第3ステージを終えて、ポイント賞ジャージを獲得。また個人総合成績でも首位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)に27秒差の2位に浮上した。
9月2日に開催された第3ステージで、ピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)が、上り坂での集団ゴールスプリントを制して区間優勝を挙げた。デネグリは第2ステージでも4位に入賞しており、第3ステージを終えて、ポイント賞ジャージを獲得。また個人総合成績でも首位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)に27秒差の2位に浮上した。
第3ステージは、倶知安町ヒラフスキー場前をスタートし、1級山岳ポイントとなる新見峠を越えて日本海まで西に向かい、その後羊蹄山山麓を1周して再びスタート地点のヒラフスキー場に戻る177.2kmで開催された。気温は30度近くにも達し、湿度も高く、この時期の北海道としては、かなり蒸し暑く感じるなかでのレースとなった。
最初の山岳では、5選手が先行する展開に。NIPPO・ヴィーニファンティーニは集団をコントロールし、下りを利用してアタックを仕掛け、一時、9名ほどの追走集団が形成されたが、警戒する集団により吸収。その後は、4名が逃げる展開となり、タイム差は最大で4分45秒。しかし、終盤にかけて、ジェリーベリー p/b マキシス(アメリカ)らの動きもあり、残り1kmで逃げていたすべての選手が集団に吸収された。
最終コーナーをすぎた残り500メートルは上り坂。何名かの選手が先行したが、リカルド・スタッキオッティ(イタリア)が、残り100メートルまでデネグリを牽引。完璧なタイミングで発射されたデネグリが先行していた選手を捉え、登坂区間での集団ゴールスプリントを制して、力強い拳を掲げた。
大きく伸びた集団は7位までが同タイムでのフィニッシュ。デネグリは区間優勝によるボーナスタイムを10秒獲得したこともあり、第3ステージを終えて、個人総合リーダーとのタイム差を詰めて、27秒差の2位まで順位を上げた。
ピエールパオロ・デネグリのコメント
序盤から非常にタフなレースでした。最初の山岳で積極的に動いてくれたベルラートやパーフェクトなリードアウトをしてくれたスタッキオッティ、そしてコッリとユウマも…チームメート全員の力が噛み合ったチームワークによる勝利です。
5月のツアー・オブ・ジャパンでも勝利をめざしていましたが、あと一歩のところで及ばなかった。今回は、チームの“ホーム”と言える日本で、またNIPPOにとってとても重要な北海道で勝てたことを本当にうれしく思っています。
今日の勝利で、個人総合成績の差が小さくなりました。けっして簡単なことではないとわかっていますが、明日は大門監督のもとチーム一丸となって区間優勝、自身の個人総合も狙っていきたいと思います。
大門宏監督のコメント
今日はデネグリ本人にとっても久しぶりの快心の勝利だったと思う。昨日はミーティングで気を付けるべきポイントを入念に確認したにも関わらず、メイングループの独特な雰囲気にハマってしまい、後手に回ってしまった。そのため、今日は展開的にヤバイと思ったら、すぐに誰もが対応することを再確認してスタートさせた。
40km地点の峠からの下りはアタックポイントだったので、下りを得意とするチーム全員で積極的に攻めさせるつもりだった。功を奏し、うまく抜け出すことに成功はしたが、当然ながらマークが厳しかったので、作戦を変更し、ゴールまでの最終局面に備えた。
増田選手を守るリーダーチームの動きも機能していて素晴らしかったので、後半の早い段階からゴールに向けて自分たちの力を使うことも覚悟していたが、ジェリーベリーがコントロールに入ったので、勝負どころの体力を温存できたのは幸いだった。
最後の局面では今大会でのキャプテン、コッリの絶妙なコーディネートで登り口の手前まで小石を引き連れてリードアウトを行い、勝負を託されたデネグリとスタッキオッティにとって最高の展開に持ち込めた。
2人とも上りのゴールスプリントは得意。とは言え、メイングループ60名以上でのスプリント勝負だったため、混戦をうまく征したかは確信が持てなかった。いつものことだが、これまでも幾度となく最高のパターンに持ち込みながらも敗れることがあっただけに、勝利を知ったときは、うれしさよりも、正直ホッとした。
●ツール・ド・北海道 出場メンバー
小石 祐馬(日本)
ダニエーレ・コッリ(イタリア)
ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
ジャコーモ・ベルラート(イタリア)※第3ステージでリタイア
監督:大門 宏
大会公式ホームページ
http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/2016/index.html