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東京サイクルデザイン専門学校の作品も「HELLO-daikanyama/選抜作品&卒業生ブランド展示会」9/7まで開催

イベント
学校法人水野学園 専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジと、東京サイクルデザイン専門学校の学生による、新しいプロダクトの展示会「HELLO-daikanyama/選抜作品&卒業生ブランド展示会」が、東京・代官山のTサイトガーデンギャラリーにて9月7日まで開催中だ。在学生の作品展示と、卒業生の展示販売が行われている。多くの意欲的な作品を目にし、製作者と直接話をすることもできる。
 

竹の自転車 〜Spedagi Ato プロジェクト〜

山口県阿東地区の竹を材料に作られたキッズバイク
山口県阿東地区の竹を材料に作られたキッズバイク
ボルトを締めるだけで組み立てられるキットとして設計された。親子で組み立てに取り組む楽しみもある
ボルトを締めるだけで組み立てられるキットとして設計された。親子で組み立てに取り組む楽しみもある
竹を積層しフレームの形に切り出している
竹を積層しフレームの形に切り出している

本誌でも度々取り上げている東京サイクルデザイン専門学校からは、山口県阿東地区との共同プロジェクトで製作された「竹の自転車~Spedagi Atoプロジェクト~」というバイクを展示。これは竹害に悩む同地区が、その竹を有効活用して地域振興につなげるためのプロジェクトとして実施された。製作された子供車は、太い竹を割って何層にも重ね、それを切り出すことで製作された。

馬をモチーフにしたフレームデザインで、その由来は、子どもを馬に乗せて成長を祈願する阿東地区の大祭「生雲八幡宮奴道中」から。親子で簡単に組み立てられるようなキットバイクになっている。(展示品のため、フロントブレーキがない)。製作のアドバイザーとして、インドネシアのバンブーバイクデザインプロジェクト「Spedagi(スペダギ)」の協力を得た。フレームは中をくりぬいて中空構造にするなど、こだわった仕上げになっている。
 

観光地のモビリティ向上策として「かまくらバイシクル」

りんどう色に塗られたフレーム
りんどう色に塗られたフレーム
低床フレームは足つき性が高く、キックボードのような使い方もできる
低床フレームは足つき性が高く、キックボードのような使い方もできる
ヘッドマークにはリンドウがあしらわれている
ヘッドマークにはリンドウがあしらわれている


ほかにも鎌倉市の観光対策として提案されたバイク「かまくらバイシクル」は、市街への自動車乗り入れが制限された鎌倉において安全、安定した移動手段として提案された。鶴岡八幡宮までの混雑した道をゆっくりと移動するときも、鎌倉特有の起伏に富んだ地形を走行するときも、だれでも快適に使えるようにと考案されたバイクが展示された。ヘッドマークには鎌倉市の花である「リンドウ」があしらわれ、フレームカラーもその色に塗られている。

これらのプロジェクトによって、学生は学校内だけでは経験できない製品開発プロセスを経験できる貴重な機会を得るとして、同校としては、今後も積極的に自治体や企業とのコラボレーションを行っていきたいとしている。
 
第1期卒業生が興したブランド「マッキサイクルズ」のフレームも展示されている
第1期卒業生が興したブランド「マッキサイクルズ」のフレームも展示されている