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NIPPO・ヴィーニファンティーニがFuji-Zoncolanヒルクライムin小山町にゲスト参加

イベント
2016年10月1日、静岡県駿東郡小山町の富士山須走口5合目へと向かうふじあざみラインにて開催されたヒルクライムイベント「Fuji-Zoncolanヒルクライム in 小山町 2016」にNIPPO・ヴィーニファンティーニの3選手(写真左より石橋学、窪木一茂、アントニオ・ニーバリ)がゲスト参加。イタリアからのサイクリスト、日本の一般参加者とともに、富士山ヒルクライムを楽しんだ。

 


全長11.4km、最大勾配22%というふじあざみラインは、毎年ツアー・オブ・ジャパンの富士山ステージが開催されることもあり、山岳を得意とするサイクリストにとっても有名なコース。ジロ・デ・イタリアで誘致され、有名になった山頂ゴール、ゾンコラン山と同等の距離、最大勾配となる。そういった由縁や駐日イタリア大使館からの熱心な働きかけもあり、昨年から富士山のある静岡県とゾンコラン山のある北イタリア、フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州とのスポーツ交流が始まった。

「Fuji-Zoncolanヒルクライム in 小山町 2016」はその一環として開催された。昨年はゾンコラン山周辺で開催された本格的なグランフォンドイベント「カルニアクラシック」に静岡県のサイクリスト8名が参加しており、来年2017年は再びゾンコラン山周辺にて同様のイベントが予定されている。日本からの参加者も募集予定。

今大会に向けて、イタリアからは19名のサイクリスト、ジロ・デ・イタリアにゾンコラン山でのゴールを誘致したフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州の有志を含む約30名が来日。日本一の山である富士山でのヒルクライムレースをNIPPO・ヴィーニファンティーニのゲストライダーや日本人約100名とともに参加した。

大会は、森本誠選手(GOKISO)が優勝。大会終了後には、日本舞踊や和太鼓、餅つきなどが体験できる交流会も会場近くで開催され、イタリア、日本両国のサイクリスト、地元小山町の人々とのコミニュケーションも楽しんだ。


 
参加者たちを励ましながら富士山を駆け上がったNIPPO・ヴィーニファンティーニの選手たち
参加者たちを励ましながら富士山を駆け上がったNIPPO・ヴィーニファンティーニの選手たち


大会前夜に開催された歓迎会には、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使夫妻が出席。川勝平太静岡県知事も祝辞を述べ、今大会の成功を願うとともに、スポーツでの交流をきっかけとした両国の経済や産業での交流・発展にも言及した。

また大会翌日には、静岡県で2日間にわたって開催された「伊豆半島一周サイクリング」に、NIPPO・ヴィーニファンティーニの3選手とイタリア人サイクリストも合流し、西伊豆の松崎町から日本サイクルスポーツセンターまでの88kmを風景やエイドステーションでの伊豆特産グルメを楽しみながら走った。

 
サイクリングを終えて記念撮影!昨年、イタリア・ゾンコランを訪問された難波喬司静岡県副知事(写真左から2番目)も激励に訪れた
サイクリングを終えて記念撮影!昨年、イタリア・ゾンコランを訪問された難波喬司静岡県副知事(写真左から2番目)も激励に訪れた


窪木一茂のコメント
文化的に昔から、そして小さな頃から自転車に親しんでいるイタリア人サイクリストの方々が、みんな速くて、また知らない土地を走ることに慣れていたことに驚きました。今回は、できるだけイタリア人たちに日本でのサイクリングを楽しんでもらいたいと思って走り、少しでもそのような役割ができたことは良かったと思います。

また、静岡県は2020年の東京オリンピックでトラック競技などが開催されます。そのような地域を走ったときに、沿道に居合わせた地元の方々が、イタリア人サイクリストを見て、笑顔で見送ってくれました。そのような光景に出会えたことも良かったです。


石橋学のコメント
初めてふじあざみラインを走りましたが、後半にかけて傾斜がつくのはキツかったです。去年のゾンコラン山でのイベントでは、日本からの参加者たちが日本の文化をイタリアに持っていき、今年はイタリア人たちが逆に日本に文化をもって来てくれました。自転車を通じて、それぞれの文化を交流するのは良いことだと思います。

今回走っていて、まだ交通マナーの面で、日本は自転車に対して厳しい部分があると感じました。イタリアは自転車に乗らない人でも、自転車に対しての理解があり、たとえば追い越しにしても安全に減速して行います。そのような面で、まだ日本では自転車というものが普及しきれていないので、もっと自転車競技やサイクリングを広めていきたいと思います。


大会公式ホームページ http://shizuoka-cf.com/?cat=40/

 
前日の歓迎会にて、ゾンコラン山にジロ・デ・イタリアを誘致し、今大会の仕掛け人でもあるエンツォ・カイネロ氏(写真左)、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使(写真右から2番目)と記念撮影
前日の歓迎会にて、ゾンコラン山にジロ・デ・イタリアを誘致し、今大会の仕掛け人でもあるエンツォ・カイネロ氏(写真左)、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使(写真右から2番目)と記念撮影


NIPPO・ヴィーニファンティーニは、10月1日にイタリアで開催されたイル・ロンバルディア(UCIワールドツアー.1)をもって、今季のヨーロッパでのレーススケジュールはすべて終了した。

アジアでの公式戦は、10月23日のジャパンカップサイクルロードレース(日本、アジアツアー1.HC)、11月5日〜12日のツアー・オブ・タイフーレイク(中国、アジアツアー2.1)への出場を予定している。
http://teamnippo.jp