スペシャライズドの世界観を表す『ブレンダ仙台泉店』は、東北地方初のスペシャライズド専門店サイクルスポーツのニュース

“杜の都”を旗印に戦後の復興を図った仙台は、主だった道路に街路樹が整備され、それはわれわれサイクリストに得も言えぬここち良さを与えてくれる。あるいは大小の島々が浮かぶ景勝の松島をはじめ、秋保や作並など温泉地も近く、プラスアルファの楽しみにも事欠かない……そんな仙台市の北に今年10月オープンしたのが『ブレンダ仙台泉店』だ。

同店は、アメリカの総合バイクブランド「スペシャライズド」の、東北地方初となる専門店。広い店内を見渡すと、中心を占める“ROAD”エリアにはフラッグシップのSワークスからクロスバイクのシラスまで幅広く取りそろえられ、その隣には女性専用の“WOMAN”エリア。MTBを発祥とする同社ならではのオフロードバイクが並ぶ“MOUNTAIN”エリアも加わり、それぞれバイク本体だけでなくウエアやグッズ類もまとめて陳列され、各エリア内で頭から足の先までトータルでコーディネートできるようになっている。

これはバイクライフを始めようとする初心者にとってありがたいこと。加えてウエアやグッズ類の多くに、バイクと同様スペシャライズドの名を冠した品々が供給されているところに、総合バイクブランドとしての強みも発揮されている。といっても同社の場合、やみくもにラインナップを広げているわけではない。あらゆるアイテムの開発に専業メーカーを超える資金や労力が投入され、他社との差別化が図られている。空力に関してはバイク単体でなく同社製品をそろえることで理想に近づけるようにしているため、ブレンダ仙台泉店のような専門店は愛用するユーザーにとってもありがたい。だからオープンしたての同店に、他県からもスペシャライズドファンがやってくる。

ならば同店のようなスペシャライズドの専門店が、もっと全国各地にあったら……と思うのがユーザーの正直な気持ちだろうが、スペシャライズドが示す世界観を理解し、それを確実に実現できるといった条件をクリアするショップは数が限られているのが実情。この恩恵に浴する機会に恵まれた仙台のみならず東北地方のサイクリストは、同店を訪ねてそのラインナップの豊富さとクオリティの高さを実感して欲しい。