ニュース
デローザ「プロトス」NIPPO・ヴィーニファンティーニ 2017 チームエディション
レース
2016.12.13
2017シーズン、NIPPO・ヴィーニファンティーニが駆るのは、さらに洗練されたデローザ「PROTOS(プロトス)」。組み上がったばかりのチームエディションが、現在イタリアで実施されているチームキャンプにて投入された。所属選手は1月から始まる本格的なレースシーズンに向けて、その確かな乗り味を味わうとともに厳しいトレーニングに打ち込んでいる。
新たに投入されたチームバイク「PROTOS」を、デローザ社CEOクリスティアーノ・デローザ氏と過酷なレース現場を熟知するチームメカニックのコメントを元に紹介する。
2012年に再びデローザのフラグシップモデルとして市場投入された「PROTOS」は純レーシングバイクで、これまで多くの勝利を献上してきた。2017シーズンは大幅なモデルチェンジが施され、直線を基調とした斬新なフレームデザインはエアロダイナミズムが追求されたセミホリゾンタルスタイルで、見るものにアグレッシブな印象を与える。
フレームは4タイプの異なるカーボンファイバーを組み合わせた結果、CM63という従来のハイモジュラスカーボンを超えた素材が誕生、剛性を高めながらも、20%の軽量化(フレーム重量)を実現した。
そして、チームメカニックも注目している改良点は、BB規格の変更とブレーキフィーリング。BB規格はフレーム剛性とペダリング効率を最大限に引き出すために、近年の傾向である圧入方式ではなく、精度を求めて伝統的なネジ切り式のイタリアン規格が導入された。
それにより、クリスティアーノ氏は「パワーメーターの計測値が安定し、より正確な測定に可能になった」と説明し、メンテナンス面でも電動コンポーネントの交換等でBBを外す場合にフレームに力を加える必要がないなど利点が多くなっている。
また、前後に採用されたダイレクトマウントブレーキは、高いエアロ効果や制御力を誇るだけでなく、リア側の位置は実戦で使用する選手たちのフィーリングを重視した。
チームカラーの明るいオレンジとバーミリオンレッドをメインカラーとした鮮やかなグラフィックは、とくにプロトンのなかでの視認性を優先してセレクトされた。そこにデローザの創始者ウーゴ・デローザ氏がもっとも好むネイビーブルーがアクセントとしてあしらわれている。
コンポーネントはカンパニョーロ・スーパーレコードEPS V3をメインに使用し、メカニカルシフトタイプも併用します。主なパーツは、サドルはセライタリア、ペダルはタイム、タイヤは日本ブランドのIRC(チューブレス/チューブラー)で、同社とのパートナーシップは3年目を迎える。
チームバイク スペック一覧
メインコンポーネント:カンパニョーロ スーパーレコードEPS V3/スーパーレコード
ホイール:カンパニョーロ
サドル:セライタリア
タイヤ:IRC(チューブレス/チューブラー)
ハンドル、ステム:FSA
ボトル、ボトルケージ:エリート
パワーメーター:パワーツーマックス
シューズ、ヘルメット:ヴィットリア
NIPPO・ヴィーニファンティーニ http://teamnippo.jp