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リエージュ~バストーニュ~リエージュでバルベルデが4度目の優勝

レース
photo : Vincent Kalut/PN/BettiniPhoto©2017
photo : Vincent Kalut/PN/BettiniPhoto©2017

春のクラシックシーズンを締めくくるアルデンヌ・クラシックのリエージュ~バストーニュ~リエージュ(UCIワールドツアー)が4月23日にベルギー南部ワロン地方で開催され、スペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)が4度目の優勝を果たした。

2位はアイルランドのダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ)、3位はポーランドのミハウ・クウィアトコウスキー(チームスカイ)だった。

スタート前には、前日に交通事故で急死したイタリアのミケーレ・スカルポーニ(アスタナプロチーム)の追悼セレモニーが行われ、集団の最前列にアスタナプロチームが並び、黙祷した。

レースは終盤に飛び出したイタリアのダビデ・フォルモロ(キャノンデール・ドラパック)が逃げ続けたが、残り1kmを過ぎた最後の坂でアタックしたマーティンに抜き去られた。

2013年に今大会で優勝しているマーティンはそのまま独走で最後の坂を上り詰めたが、ゴール手前200メートルのカーブでバルベルデに追いつかれてしまった。

バルベルデはそのままマーティンを交わし、両手を上げてフィニッシュラインを通過した。2006年、2008年、2015年にも優勝しているバルベルデは、最多優勝記録でイタリアのモレノ・アルジェンティンと並ぶ4勝になった。1位はベルギーのエディ・メルクスが持つ5勝で、彼は来年その記録に挑戦することになる。

ゴール地点ではバルベルデの妻子が待ち構え、4度目の勝利の喜びを分かち合っていた。

■バルベルデのコメント「賞金はミケーレ・スカルポーニの家族に送られるだろう。リエージュ~バストーニュ~リエージュでの4勝目は、この状況のために最も特別なものになった。スカルポーニがこの勝利を後押ししてくれたと確信している」

 
 
■第103回リエージュ~バストーニュ~リエージュ結果[4月23日/UCIワールドツアー/ベルギー/258km]

1 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)6時間24分27秒
2 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)
3 ミハウ・クフィアトコフスキー(チームスカイ/ポーランド)+3秒
4 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)+3秒
5 ヨン・イサギレ(バーレーン・メリダ/スペイン)+3秒
6 ロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル/フランス)+3秒
7 ミヒャエル・アルバズィーニ(オリカ・スコット/スイス)+3秒
8 アダム・イエーツ(オリカ・スコット/英国)+7秒
9 マイケル・ウッズ(キャノンデール・ドラパック/カナダ)+7秒
10 ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+7秒
95 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+7分40秒
DNF 別府史之(トレック・セガフレード/日本)
(http://www.letour.fr/liege-bastogne-liege/)
 

UCIワールドツアーランキング2017


■個人ランキング
1 グレッグ・バンアーベルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)2528pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)1995pts
3 ミハウ・クウィアトコウスキー(チームスカイ/ポーランド)1701pts
4 フィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ/ベルギー)1670pts
5 ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)1245pts
6 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)1215pts
7 セルヒオ・エナオ(チームスカイ/コロンビア)1152pts
8 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)1143pts
9 ヨン・イサギレ(バーレーン・メリダ/スペイン)841pts
10 リッチー・ポート(BMレーシングチーム/オーストラリア)812pts

■チームランキング
1 クイックステップフロアーズ(ベルギー)7017pts
2 BMCレーシングチーム(米国)5065pts
3 オリカ・スコット(オーストラリア)4217pts
4 チームスカイ(英国)4127pts
5 モビスターチーム(スペイン)4113pts
(http://www.uci.ch/road/ranking/)