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NIPPO・ヴィーニファンティーニのカノラ、小林が語る「ハンマーシリーズの印象」

レース
オランダ南部・リンブルフ地方で2017年6月1日(木)〜3日(土)に初開催された「ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ」 。

「ハンマー・クライム」「ハンマー・スプリント」「ハンマー・チェイス」の3戦で世界最高チームを決める新プロロードサイクリングシリーズに出場し、総合8位に入賞したUCIプロコンチネンタルチーム「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」の若手2人、マルコ・カノラ選手、小林海選手に大会の印象を聞いた。


 

マルコ・カノラ

CS:レース全体の印象について。

カノラ:いい感じだった。短いコースにたくさんのスプリントやポイントがあり、次にどう動くか、他チームのアタックをどうすべきか即断即決しなければいけない。最終的にはチームの成績で勝者が決まるのは最高だ。


CS:3日間の新しいレーススタイルについて、どう思いましたか?
 
カノラ:ファンにとってはエキサイティングで面白かったのでは。テレビやライブストリーミングでの視聴者も多かったようだし、レースは成功だったと言えるだろう。また開催するとしたら、最終日のチームタイムトライアルのルールなど、変えるべきところもあるかもしれない。


CS:会場の雰囲気はどうでしたか?

カノラ:ファンと選手が一緒に過ごせて、非常にいい雰囲気だった。より大きなレースにするには改善も必要だが、初回としてはとても良かったと言える。
 

小林海 インタビュー

CS:レース全体の印象について。

小林:短く、毎周回ポイント対象などレースが常に動く展開なので、観戦した方々からはとても面白かった、という声を多くいただいた。走っている選手たちも、自分に合ったコースの時は楽しかったはず。僕も初日のクライムはとても厳しかったが、楽しかった。


CS:3日間の新しいレーススタイルについて、どう思いましたか?

小林:スプリントステージは自分に合ってないし、やはりイベント感が残っているレースなので、選手によっては合わないステージはすぐに辞めてしまえ、という感じがプロトン内に漂っており、走る位置によってはすぐに降りざるを得なくなってしまう。

チームタイムトライアルも改善点は多かったはず。あのタイム差でやれば、あのような結果になるのは分かっていた。それでも各チーム間で間隔を開けろというなら、最初から普通のタイム差のTTTをやれば良かったのではと思っている。 僕としては新しいことをやりたかったのだから、あれはあれで良かったと思う。走ってる側はよく分からなかったが、観てる側は面白かったはずだ。

ルールに関しては、毎周回ポイントにしなくても良いと思う。毎周回ではないほうが展開も豊富になるはずだし、ポイント獲得する選手も変わると思う。初日のスタートの件は、ニュートラルの有無、プロツアーの優先スタートなど翌日には改善されていたので良かった。

あと、個人のリザルトも出して欲しい。あれだけ頑張って走ったのだから、せめてリタイアした選手との区別は付けてもらいたい。とにかく、新しい試みで、古い体制が残っている自転車界はこうして前に進んでいかなくちゃならないと思う。このまま続けて欲しい。


CS:会場の雰囲気はどうでしたか?

小林:全体的には短い周回ステージなので会場も盛り上がっていたし、飲食スペースが充実していて、子供たちの遊ぶスペースもあったので、家族で足を運びやすかった印象。 


NIPPO・ヴィーニファンティーニ
http://teamnippo.jp