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ネオプロのランブレヒトが参加できず、ロット・スーダルはツアー・ダウンアンダーを6人でスタート

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ツアー・ダウンアンダーに参加できなくなってしまったネオプロのランブレヒト(ロット・スーダル)
ツアー・ダウンアンダーに参加できなくなってしまったネオプロのランブレヒト(ロット・スーダル)
南半球のオーストラリアで1月16日にスタートするサントス・ツアー・ダウンアンダー前日に、ベルギーのロット・スーダルがプレスリリースを出し、ネオプロのビヨルグ・ランブレヒト(ベルギー)が、居所情報を管理するADAMSの問題により、同レースには参加できないと国際自転車競技連合(UCI)から通達されたと発表した。

ネオプロのランブレヒトは、UCIワールドツアー開幕戦のダウンアンダーで公式戦デビューするはずだった。



チームの発表によれば、UCIワールドチームと初めて契約したネオプロの選手は、昨年までは初めて参加するUCIワールドツアーレースの開始前に、バイオロジカル・パスポートのためのアンチ・ドーピング検査を3回受ける必要があった。

そのルールが今年から変わり、ネオプロの選手は初めて参加するUCIワールドツアーレースの開幕前に、少なくとも6週間(42日間)、居所情報を記載する必要があるという新ルールが導入された。

12月に、UCIは『ADAMS居所情報システム』の使い方を教えるために、3回のオンラインセミナー(フランス語、英語、スペイン語)を開催した。その翌日にランブレヒトは『ADAMS居所情報システム』のログイン情報を受け取った。

しかし、英語によるオンラインセミナーは12月14日(ツアー・ダウンアンダー開始33日前)に行われ、12月15日にランブレヒトがログインした時には、「ツアー・ダウンアンダーをスタートするために、12月17日(開始30日前)の居所情報を記載する必要がある」というメッセージが出たのだという。

明らかにルールは矛盾しており、ロット・スーダルはこの決定には同意できないとUCIに伝えているが、ランブレヒトがスタートできるというUCIの書面による確証がなければ、選手もチームもリスクを負うことはできないとし、ランブレヒトをツアー・ダウンアンダーには参加させない決定を下している。ランブレヒトの交代選手はなく、ロット・スーダルは1人少ない6人でツアー・ダウンアンダーを走ることになった。

ツアー・ダウンアンダーに続いてオーストラリアのメルボルン近郊で開催されるUCIワールドツアーのカデル・エヴァンス・グレート・オーシャン・ロードレースの日程は1月28日で、UCIの新しいルールが要求する6週間が経過するため、ロット・スーダルはランブレヒトを参加させる予定だ。


■ダウンアンダーでプロデビューできなくなったランブレヒトのコメント「これは大きな失望だ。1周間前にオーストラリアに来て、僕はグループで調子がいいと感じていて、初めてのプロシーズンを楽しみにしていた。だからその後でスタートできないと聞かされるのは大きな失望だ。でも、もちろん、いかなるリスクも負うことはできない。トレーニングするために1週間ここに留まって、チームと一緒にメルボルンに向かうよ」

チーム公式サイト