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初開催のコロンビア・オロ・イ・パスに地元のスター選手が勢揃いし、21歳のベルナルが逆転総合優勝

レース
左から総合2位のキンタナ、総合優勝したベルナル、総合3位のウラン
左から総合2位のキンタナ、総合優勝したベルナル、総合3位のウラン
 
南米コロンビアで初開催された第1回コロンビア・オロ・イ・パス(アメリカツアー2.1)は、2月11日に最終日の頂上ゴールステージを競い、区間2位に入った21歳のエガン・ベルナル(チームスカイ)が逆転総合優勝した。


まだ21歳のベルナルは昨年のツール・ド・ラブニールで総合優勝したクライマーで、UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームのアンドローニジョカットリ・シーデルメック(イタリア)から今季UCIワールドチームのチームスカイへ移籍してきた選手だ。

 
 
前半の3ステージを制したガビリア 
前半の3ステージを制したガビリア 
第4ステージはフランスのアラフィリップが優勝した
第4ステージはフランスのアラフィリップが優勝した
 
コロンビアで初めて地元のトップスターが集う大会となったコロンビア・オロ・イ・パスは、最初の3区間がスプリンターステージで、地元のフェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ)が3連勝した。

後半の3ステージは頂上ゴールで、最初の第4ステージはフランスのジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)が制して、チームメートのガビリアからバラ色の総合リーダージャージを引き継いだ。

しかし、地元コロンビアのスター選手たちも黙ってはいなかった。続く第5ステージでは、リゴベルト・ウラン(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール)、ナイロ・キンタナ(モビスターチーム)、ベルナル、セルヒオルイス・エナオ(チームスカイ)が頂上ゴールをスプリントで競い、ウランが区間優勝し、キンタナが総合首位に立った。
 
第5ステージの頂上ゴールは地元のスター選手たちか熱いスプリントを競った
第5ステージの頂上ゴールは地元のスター選手たちか熱いスプリントを競った
コロンビア選手4人で競った第5ステージのスプリントを制したのは最年長のウランだった 
コロンビア選手4人で競った第5ステージのスプリントを制したのは最年長のウランだった 
今季からタイトルスポンサーに付いたEFエデュケーションファーストに初めての勝利をもたらしたウラン
今季からタイトルスポンサーに付いたEFエデュケーションファーストに初めての勝利をもたらしたウラン
第5ステージで総合首位に立ち、バラ色のリーダージャージを獲得したナイロ・キンタナ 
第5ステージで総合首位に立ち、バラ色のリーダージャージを獲得したナイロ・キンタナ 
 
こうして迎えた最終ステージは、前日のゴールを競った4人のコロンビア人選手が10秒以内のタイム差で総合優勝を争う展開になった。マニザレスの頂上ゴールへと向かう最後の上り坂は、地元のコンチネンタルチームに所属するロドリゴ・コントレラス(EPM)が独走で逃げ続けていたが、ゴール目前でUCIワールドチームの選手たちに抜き去られてしまった。

モビスターチームがコントロールするメイン集団から最初に仕掛けたのは、新人賞のホワイト・ジャージを着たベルナルだったが、ゴール目前に飛び出したダイエル・キンタナ(モビスターチーム)に抜き去られ、区間優勝は逃してしまった。

しかし、ベルナルは総合リーダージャージを着ていたナイロ・キンタナよりも11秒先行してゴール。区間2位のボーナスタイムも獲得し、キンタナに8秒差を付けて総合逆転優勝を果たした。

総合3位にはウランが入り、初開催のコロンビア・オロ・イ・パスの表彰台は地元コロンビアの選手が独占して幕を閉じた。山岳賞と新人賞はベルナル、ポイント賞はガビリアが獲得し、グランツールにも負けないほどの観客が集まった会場は、表彰式にずらりと並んだ地元のスター選手たちに割れんばかりの歓声を送った。


■キンタナを逆転して総合優勝したベルナルのコメント「ふもとから調子が良かったが、チームは最後の数kmがキツイのでそれまで待てと言ってきた。僕は非常に自信があり、無線でポジティブなことを聞いてエネルギーが満タンになった。

もっともキツかった残り4km地点でアタックすることにした。そして自分自身にこう言ったんだ。総合で差は少ない。失うものは多くないが、得るものは多い。そしで僕はアタックしたのさ」
 
最終ステージで優勝したのはナイロの弟、ダイエル・キンタナだった 
最終ステージで優勝したのはナイロの弟、ダイエル・キンタナだった 
ポイント賞を獲得したガビリア 
ポイント賞を獲得したガビリア 
 
[第1回コロンビア・オロ・イ・パス 個人総合最終成績(2月6日~11日/アメリカツアー2.1/コロンビア)]

1. Egan Bernal (Team Sky /COL) 20:49:03
2. Nairo Quntana (Movistar Team /COL) 8″
3. Rigoberto Urán (Team EF Education First - Drapac P/B Cannondale /COL) 11″
4. Sergio Luis Henao (Team Sky /COL) 12″
5. Daniel Martínez (Team EF Education First - Drapac P/B Cannondale /COL)    43″
6. Iván Sosa (Androni Giocattoli /COL) 45″
7. Julian Alaphilippe (Quick Step Floors /FRA) 50″
8. Aristóbulo Cala (Bicicletas Strongman /COL) 1’10”
9. Danny Osorio (Orgullo Paisa /COL) 1’12”
10. Jhonatan Narváez (Quick Step Floors /COL) 1’18”

[各ステージの優勝者]
■STAGE 1 : Fernando Gaviria (Quick Step Floors / COL)
■STAGE 2 : Fernando Gaviria (Quick Step Floors / COL)
■STAGE 3 : Fernando Gaviria (Quick Step Floors / COL)
■STAGE 4 : Julian Alaphilippe (Quick Step Floors / FRA)
■STAGE 5 : Rigoberto Urán (Team EF Education First - Drapac P/B Cannondale / COL)
■STAGE 6 : Dayer Quintana (Movistar Team / COL)
[各賞]
■山岳賞:Egan Bernal (Team Sky /COL)
■新人賞:Egan Bernal (Team Sky /COL)
■ポイント賞:Fernando Gaviria (Quick Step Floors /COL)
■チーム成績:Team Sky (GBR)

公式サイト