ニュース

ベルギーのクラシック開幕レースでデンマークのヴァルグレンアナスンがサプライズ優勝

レース
サプライズな逃げ切り優勝を果たしたアスタナのヴァルグレンアナスン(©Bettiniphoto)
サプライズな逃げ切り優勝を果たしたアスタナのヴァルグレンアナスン(©Bettiniphoto)

北のクラシックレース開幕となるベルギーのシーズン開幕戦、オムロープ・ヘットニュースブラッド(UCIワールドツアー)が2月24日に開催され、デンマークのミケル・ヴァルグレンアナスン(アスタナプロチーム)が逃げ切り、サブライズな初優勝を果たした。

同日に開催されたエリート女子のレースでも、デンマークのクリスティナ・メリングシゴール(チームビルトゥサイクリング)が優勝した。


第73回大会はゴールが以前ロンド・バン・ブラーンデレンのゴールだったミールビーク(ニノーブ近郊)に変わり、終盤に石畳の激坂として有名なヒーラールスベルヘンのミュールとボスベルフを通過する、かつてのロンドを思い出させるコースに生まれ変わった。

そしてレースが動いたのも、ゴールまで残り16kmのミュールの激坂だった。ここで2012年の勝者であるベルギーのセップ・パンマルケ(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール)がアタックし、チェコのズデネク・シュティバル(クイックステップフロアーズ)と2人で先行して頂上を通過した。そこに下りで10人が合流し、先頭は12人のグループになった。

最後のボスベルフで、このグループから抜け出すことに成功する選手はなく、ミールビークのゴールは近づいていった。そして残り2kmでヴァルグレンアナスンが飛び出し、独走で最後のカーブを曲がった。追走グループからはバンマルケが飛び出したが、ヴァルグレンアナスンの背中は遠く、後方にはメイン集団が迫っていた。

26歳のヴァルグレンアナスンはそのまま逃げ切り、UCIワールドツアーで初優勝を果たした。彼は2016年のアムステル・ゴールドレースで優勝したイタリアのエンリーコ・ガスパロット(バーレーン・メリダ)にゴールスプリントで負けて2位になった経験があった。

今大会が春のクラシックレース初参加となったシクロクロス世界チャンピオンのウォウト・バナールト(ヴェランダスウィレムス・クレラン)は、ミュールで形成された逃げグループの一員になり、ゴールではメイン集団に吸収されたものの、32位で完走した。

3連覇が期待されていたベルギーのグレッグ・バンアーベルマート(BMCレーシングチーム)はメイン集団でゴール。50位でレースを終えている。


■ベルギーのクラシックレースを初めて制したヴァルグレンアナスンのコメント
「僕たちのチームは今日の終盤、本当に強かったから、この勝利に値する。僕は何度かアタックして、最後のは正しいアタックだとわかったから、エンジン全開で行った。もちろん先頭に居続けられるかという疑問はあったけれど、最後の数メートルでボクたちはやり遂げたんだとわかった。この優勝は本当にうれしい。僕の競技キャリアで一番大きなものだ。これを基にして次のレースでも勝てることを願っている。本当に特別だ」
 
 


■第73回オムロープ・ヘットニュースブラッド結果
[2月24日/ゲント~ニノーブ(ミールビーク)/ベルキー/UCIワールドツアー/196km]

1. VALGREN ANDERSEN Michael (ASTANA PRO TEAM / DEN) 04:50:14
2. WISNIOWSKI Lukasz (TEAM SKY / POL) 00:12
3. VANMARCKE Sep (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / BEL) 00:12
4. STUYVEN Jasper (TREK - SEGAFREDO / BEL) 00:12
5. GILBERT Philippe (QUICK - STEP FLOORS / BEL) 00:12
6. THEUNS Edward (TEAM SUNWEB / BEL) 00:12
7. VAN LERBERGHE Bert (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / BEL) 00:12
8. COLBRELLI Sonny (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 00:12
9. DEMARE Arnaud (FDJ / FRA) 00:12
10. BURGHARDT Marcus (BORA - HANSGROHE / GER) 00:12
32. VAN AERT Wout (VERANDA'S WILLEMS - CRELAN / BEL) 00:12
50. VAN AVERMAET Greg (BMC RACING TEAM / BEL) 00:12

公式サイト

 






UCIワールドツアーランキング2018

■個人ランキング
1. IMPEY Daryl (MTS / SOUTH AFRICA) 800 pts
2. PORTE Richie (BMC / AUSTRALIA) 460 pts
3. DEVENYNS Dries (QST / BELGIUM) 400 pts
4. MCCARTHY Jay    (BOH / AUSTRALIA) 340 pts
5. SLAGTER Tom-Jelte (DDD / NETHERLANDS) 340 pts
6. VALGREN ANDERSEN Michael (AST / DENMARK) 320 pts
7. VIVIANI Elia (QST / ITALY) 310 pts
8. ULISSI Diego (UAD / ITALY) 275 pts
9. WISNIOWSKI Lukasz (SKY / POLAND) 250 pts
10. VANMARCKE Sep (EFD / BELGIUM) 215 pts

■チームランキング
1. MITCHELTON - SCOTT (MTS / AUSTRALIA) 1020 pts
2. QUICK - STEP FLOORS (QST / BELGIUM) 929 pts
3. BMC RACING TEAM (BMC / UNITED STATES OF AMERICA) 646 pts
4. TEAM SKY (SKY / GREAT BRITAIN) 531 pts
5. BORA - HANSGROHE (BOH / GERMANY) 521 pts
6. ASTANA PRO TEAM (AST / KAZAKHSTAN) 482 pts
7. TEAM DIMENSION DATA (DDD / SOUTH AFRICA) 446 pts
8. TEAM SUNWEB (SUN / GERMANY) 372 pts
9. TREK - SEGAFREDO (TFS / UNITED STATES OF AMERICA) 360 pts
10. BAHRAIN - MERIDA (TBM / BAHRAIN) 350 pts


(UCIワールドツアーランキング公式サイト)