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ティレーノ~アドリアーティコ開幕情報(スタートリスト)

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MAP : RCS Sport                                              
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イタリアの2つの海を結ぶステージレース、ティレーノ~アドリアーティコ(UCIワールドツアー)が本日開幕する。初日はリド・ディ・カマイオーレで21.5kmのチームタイムトライアルが行われる。

第53回大会には、UCIワールドチーム18チームと、主催者招待を受けたUCIプロコンチネンタルチーム4チームの合計22チームが参加する。

今年、主催者招待を受けられたのは地元イタリアのNIPPO・ヴィーニファンティーニとウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア、ロシアのガスプロム・ルスベロ、そして今年はジロ・デ・イタリアにも招待されているイスラエルのイスラエル・サイクリングアカデミーだ。UCIルールの変更で1チームは7人編成となり、合計154選手が出走する。

昨年総合優勝したコロンビアのナイロ・キンタナ(モビスターチーム)は参加しないため、ゼッケン1は世界チャンピオンのペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)が付ける。

今年のティレーノ~アドリアーティコにはグランツールのスター選手が大勢顔を揃えている。先週末のストラーデ・ビアンケで2位になったフランスのロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル)、2012年と2013年に総合優勝している地元イタリアのビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)、オランダのトム・ドゥムラン(チームサンウェブ)、イタリアのファビオ・アルー(UAE・チームエミレーツ)がその筆頭だ。

昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)で行われたアンチ・ドーピング検査で、サルブタモルの『違反が疑われる分析報告(AAF)』が出ている英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)も、今年はティレーノ~アドリアーティコに参加する。

フルームはUCIアンチ・ドーピング規則上、レースに参加することを許されているため、すでに2月中旬にスペインで開催されたブエルタ・ア・アンダルシア・ルタ・デル・ソル(ヨーロッパツアー2.HC)でシーズンインし、総合10位になっている。

ティレーノ~アドリアーティコはフルームにとって今季2レース目で、最初のUCIワールドツアーになる。今年彼は、5月のジロ・デ・イタリアに参加するつもりだ。

日本からはNIPPO・ヴィーニファンティーニの初山翔が初参加する。

第53回大会は7ステージで競われ、3月13日に例年通りサン・ベネデット・デル・トロントで個人タイムトライアルを競って閉幕する。その週末には、今年最初のモニュメント・クラシックとなるミラノ〜サンレモが北イタリアで開催される。
 
 
左からドゥムラン、アルー、フルーム、ニバリ、サガン 
左からドゥムラン、アルー、フルーム、ニバリ、サガン 


[第53回ティレーノ~アドリアーティコ(UCIワールドツアー) 参加22チーム&選手]

●ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
1. SAGAN Peter (SVK)
2. BODNAR Maciej (POL)
3. BURGHARDT Marcus (GER)
4. FORMOLO Davide (ITA)
5. KONIG Leopold (CZE)
6. MAJKA Rafal (POL)
7. OSS Daniel (ITA)

●AG2R・ラモンディアル(フランス)
11. BARDET Romain (FRA)
12. DUVAL Julien (FRA)
13. FRANK Mathias (SUI)
14. GENIEZ Alexandre (FRA)
15. GOUGEARD Alexis (FRA)
16. MONTAGUTI Matteo (ITA)
17. VENTURINI Clement (FRA)

●アスタナプロチーム(カザフスタン)
21. LOPEZ MORENO Miguel Angel (COL)
22. CATALDO Dario (ITA)
23. GATTO Oscar (ITA)
24. KANGERT Tanel (EST)
25. LUTSENKO Alexey (KAZ)
26. GRIVKO Andriy (UKR)
27. VILLELLA Davide (ITA)

●バーレーン・メリダ(バーレーン)
31. NIBALI Vincenzo (ITA)
32. COLBRELLI Sonny (ITA)
33. KOREN Kristijan (SLO)
34. NAVARDAUSKAS Ramunas (LTU)
35. PELLIZOTTI Franco (ITA)
36. POZZOVIVO Domenico (ITA)
37. SIUTSOU Kanstantsin (BLR)

●BMCレーシングチーム(米国)
41. VAN AVERMAET Greg (BEL)
42. BETTIOL Alberto (ITA)
43. BEVIN Patrick (NZL)
44. CARUSO Damiano (ITA)
45. DENNIS Rohan (AUS)
46. KÜNG Stefan (SUI)
47. SCHÄR Michael (SUI)

●グルパマ・FDJ(フランス)
51. CIMOLAI Davide (ITA)
52. DUCHESNE Antoine (CAN)
53. HOELGAARD Daniel (NOR)
54. LADAGNOUS Matthieu (FRA)
55. MORABITO Steve (SUI)
56. SARREAU Marc (FRA)
57. VAUGRENARD Benoit (FRA)

●ガスプロム・ルスベロ(ロシア)
61. FIRSANOV Sergey (RUS)
62. BOEV Igor (RUS)
63. CHERKASOV Nikolai (RUS)
64. FOLIFOROV Alexander (RUS)
65. KURIYANOV Stepan (RUS)
66. NYCH Artem (RUS)
67. VLASOV Aleksandr (RUS)

● イスラエル・サイクリングアカデミー(イスラエル)
71. BOIVIN Guillaume (CAN)
72. VAN WINDEN Dennis (NOR)
73. HERMANS Ben (BEL)
74. JENSEN August (NOR)
75. NEILANDS Krists (LAT)
76. SBARAGLI Kristian (ITA)
77. SAGIV Guy (ISR)

●ロット・スーダル(ベルギー)
81. BENOOT Tiesj (BEL)
82. CAMPENAERTS Victor (BEL)
83. DEBUSSCHERE Jens (BEL)
84. KEUKELEIRE Jens (BEL)
85. MARCZYNSKI Tomasz (POL)
86. MAES Nikolas (BEL)
87. VAN DER SANDE Tosh (BEL)

●ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
91. YATES Adam (GBR)
92. EWAN Caleb (AUS)
93. BAUER Jack (NZL)
94. DURBRIDGE Luke (AUS)
95. HEPBURN Michael (AUS)
96. IMPEY Daryl (RSA)
97. MEZGEC Luka (SLO)

●モビスターチーム(スペイン)
101. LANDA MEANA Mikel (ESP)
102. AMADOR Andrey (CRC)
103. ARCAS Jorge (ESP)
104. BENNATI Daniele (ITA)
105. OLIVEIRA Nelson (POR)
106. ROSON GARCIA Jaime (ESP)
107. SÜTTERLIN Jasha (GER)

●NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)
111. CUNEGO Damiano (ITA)
112. CANOLA Marco (ITA)
113. BAGIOLI Nicola (ITA)
114. GROSU Eduard Micheal (ROU)
115. HATSUYAMA Sho (JPN)
116. PONZI Simone (ITA)
117. SANTAROMITA Ivan (ITA)

●クイックステップフロアーズ(ベルギー)
121. GAVIRIA RENDON Fernando (COL)
122. GILBERT Philippe (BEL)
123. JUNGELS Bob (LUX)
124. KEISSE Iljo (BEL)
125. RICHEZE Maximiliano Ariel (ARG)
126. STYBAR Zdenek (CZE)
127. TERPSTRA Niki (NED)

●チームディメンションデータ(南アフリカ)
131. CAVENDISH Mark (GBR)
132. BOASSON HAGEN Edvald (NOR)
133. EISEL Bernhard (AUT)
134. MEINTJES Louis (RSA)
135. RENSHAW Mark (AUS)
136. THWAITES Scott (GBR)
137. VERMOTE Julien (BEL)
D.S.. ALDAG Rolf (GER)

●チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール(米国)
141. URAN Rigoberto (COL)
142. CLARKE Simon (AUS)
143. MODOLO Sacha (ITA)
144. MORENO Daniel (ESP)
145. PHINNEY Taylor (USA)
146. VAN ASBROECK Tom (BEL)
147. VANMARCKE Sep (BEL)

●チームカチューシャ・アルペシン(スイス)
151. SPILAK Simon (SLO)
152. DOWSETT Alex (GBR)
153. GONÇALVES José (POR)
154. HAAS Nathan (AUS)
155. KITTEL Marcel (GER)
156. MARTIN Tony (GER)
157. ZABEL Rick (GER)

●チームロットNL・ユンボ(オランダ)
161. BENNETT George (NZL)
162. VAN EMDEN Jos (NED)
163. VAN HOECKE Gijs (BEL)
164. VAN POPPEL Danny (NED)
165. ROGLIC Primoz (SLO)
166. WAGNER Robert Thomas (GER)
167. WYNANTS Maarten (BEL)

●チームスカイ(英国)
171. FROOME Chris (GBR)
172. CASTROVIEJO Jonathan (ESP)
173. KIRYIENKA Vasil (BLR)
174. KWIATKOWSKI Michal (POL)
175. MOSCON Gianni (ITA)
176. PUCCIO Salvatore (ITA)
177. THOMAS Geraint (GBR)

●チームサンウェブ(ドイツ)
181. DUMOULIN Tom (NED)
182. ANDERSEN Søren Kragh (DEN)
183. ARNDT Nikias (GER)
184. GESCHKE Simon (GER)
185. KÄMNA Lennard (GER)
186. KELDERMAN Wilco (NED)
187. HAGA Chad (USA)

●トレック・セガフレード(米国)
191. FELLINE Fabio (ITA)
192. BRANDLE Matthias (AUT)
193. MULLEN Ryan (IRL)
194. NIZZOLO Giacomo (ITA)
195. PEDERSEN Mads (DEN)
196. STUYVEN Jasper (BEL)
197. VAN POPPEL Boy (NED)

●UAE・チームエミレーツ(アラブ首長国連邦)
201. ARU Fabio (ITA)
202. CONSONNI Simone (ITA)
203. RIABUSHENKO Aleksandr (BLR)
204. GANNA Filippo (ITA)
205. MARCATO Marco (ITA)
206. POLANC Jan (SLO)
207. ULISSI Diego (ITA)

●ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア(イタリア)
211. POZZATO Filippo (ITA)
212. BERTAZZO Liam (ITA)
213. BUSATO Matteo (ITA)
214. COLEDAN Marco (ITA)
215. MARECZKO Jakub (ITA)
216. MOSCA Jacopo (ITA)
217. ZARDINI Edoardo (ITA)


[日程]
3月7日(水) 第1ステージ[リド・ディ・カマイオーレ~リド・ディ・カマイオーレ/21.5km(チームTT)]
3月8日(木) 第2ステージ[カマイオーレ~フォッロニカ/172km]
3月9日(金) 第3ステージ[フォッロニカ~トレービ/239km △]
3月10日(土) 第4ステージ[フォリンニョ~サルナーノ・サッソテット/219km ▲▲△]
3月11日(日) 第5ステージ[カステルライモンド~フィロットラーノ/178km △]
3月12日(月) 第6ステージ[ヌマナ~ファノ/153km]
3月13日(火) 第7ステージ[サン・ベネデット・デル・トロント~サン・ベネデット・デル・トロント/10km(個人TT)]

公式サイト

■DAZN(ダ・ゾーン)2018サイクルロードレース配信予定
 
第1ステージのプロフィール(MAP:RCS Sport)
第1ステージのプロフィール(MAP:RCS Sport)

有力選手たちが開幕前日に記者会見を行った

                
                

ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)

「ティレーノ~アドリアーティコの前は、いつも本当に同じだ。僕たちはいつもちょっと未知数だ。シーズンの最初にスタートが遅れた問題のせいで、自分のコンディションがどんな感じなのか正確にはわからない。準備はできているが、野心は持っていない。僕たちは日々それを得て、自分が見つけられるものを望むだろう。チームは順調で、できる限りベストな仕事をする。総合のためにはドメニコ・ポッツォヴィーボもいるいいチームだ」

クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)

「イタリアでレースをしてから(2013年トスカーナ世界選)長い時間が経っている。過去数年間は主要な目標であるツール・ド・フランスに向けて、僕は異なったプログラムを構築してきた。

(2013年に)総合2位になって以来、ティレーノ~アドリアーティコには戻ってきていないが、僕はプロ競技キャリアをバルロワールドとともにイタリアで始めた。イタリアは自転車競技と深い歴史に深く関わっている。ジロや他のレースでは、どれだけ情熱を持っているかを見ることができる。ここに戻って来られたのは素晴らしい。

ティレーノ~アドリアーティコのために強いチームでやって来た。僕たちは総合狙いでレースをする。それは確かだ」
 

ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)

          
          
「確かに、僕にとっては違ったティレーノ〜アドリアーティコになるだろう。今までは、ここに来る前にもっとたくさんのレースを走っていた。カタール、オマーン、アルゼンチン、そしてベルギーでの開幕戦などだ。僕のスケジュールが変わった。このレースは僕のシーズンの本当の始まりだ。

(過去4年間で)4回ポイント賞を取っていて、またそのジャージを取りたいと思っている。ここで勝つことは、僕がとても心配しているレースであるミラノ〜サンレモに到着するための素晴らしい道程になるだろう」

トム・ドゥムラン(チームサンウェブ/オランダ)

「僕は100%の状態ではない。ストラーデ・ビアンケの前にちょっとインフルエンザを患い、土曜日のレースは寒さと雨でコンディションは何もよくならなかった。でも、ティレーノ~アドリアーティコは春のレースで僕のお気に入りだから、上りゴールではうまくいくことを願っている。戻ってくるのはいつもうれしい。去年は初めてすごくよくて、総合6位になった。その成績を上げることを望んでいるが、それが可能かどうかは、数日中にわかるだろう」

ファビオ・アルー(UAE・チームエミレーツ/イタリア)

「ティレーノ~アドリアーティコはジロへとつながる重要なレースだ。去年初めて走ったが、望んだようには行かなかった。僕は健康上の問題でリタイアしなければならなかった。でも、チームともども戻ってきたいと望んでいたから、ここに来られてうれしいよ。先週はシチリアへトレーニングに行った。エトナでトレーニングするのはいいことだ。ジロが来るからね」

 

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