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ヒルクライムに効くサプリメント活用法とは? 桑原塾出張トークイベント
その他
2018.06.11
どんな競技であれ、まずはその競技特性を知ることが対策を立てるための第1歩になります。人間が運動する時のエネルギー源は大きく分けて「カーボ(糖質)」と「脂質」の2つです。マラソンや自転車のロングライドのように長距離持久力が求められるスポーツにおいて、もちろんカーボも必要ですがエネルギー源の主役は脂質です。
いくらカーボローディングをしていてもそれだけで走りきることはできません。
では今回のお題目であるヒルクライムはどうか。競技としてはロングライドよりも短時間で高強度。つまりロングライドと同じ対策方法では十分にパフォーマンスを発揮することはできません。
1時間から2時間程度で終わるヒルクライムは、カーボがエネルギーの主役です。
スタートからフィニッシュまでエネルギー切れをおこさないようにするにはどうすればいいのか……。大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画開発に携わるコンディショニングのプロ・桑原弘樹さんに聞いた。
いくらカーボローディングをしていてもそれだけで走りきることはできません。
では今回のお題目であるヒルクライムはどうか。競技としてはロングライドよりも短時間で高強度。つまりロングライドと同じ対策方法では十分にパフォーマンスを発揮することはできません。
1時間から2時間程度で終わるヒルクライムは、カーボがエネルギーの主役です。
スタートからフィニッシュまでエネルギー切れをおこさないようにするにはどうすればいいのか……。大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画開発に携わるコンディショニングのプロ・桑原弘樹さんに聞いた。
体内にはカーボを蓄えることができる”タンク”があります。ここにカーボをレース前までにいっぱい蓄えておくことが必要です。そのために
1.日常からできること
2.レース直前にできること
の2つの視点から解説していきます。いわゆるカーボローディングです。
毎週のようにヒルクライムが開催されるハイシーズン。地道なトレーニングも大切だけれど、体のコンディショニングがうまくいかなければレース当日に100%のパフォーマンスを発揮することは難しい。
そのためにできることとして、やはり食事は大切だ。そしてその食事に加えてパフォーマンスアップを補助してくれるのがサプリメント。
どのような栄養補給を心がければパフォーマンスアップにつながるのか。ワイズロードお茶の水トライアスロン&レディース館で開催されたトークイベントから、そのコツをお伝えする。
1.日常でできること
まずはカーボを蓄えるタンクの容量が大きいことが大切になります。このタンクの容量はある程度大きくすることができます。そのために練習が終わった直後には、おにぎりでもバナナでも構いません、エネルギー源をしっかり補充しましょう。練習後にプロテインを飲むのも大正解。ただその際は、マルトデキストリン(エネルギー源)配合の商品を選ぶといいでしょう。もちろん練習中もなるべくエネルギーを補給してください。
2.直前にできること
日常的にカーボのタンク容量を確保したならレース直前にはそのタンクにカーボをため込んでいきます。3日ほど前から始めて行きましょう。食事全体の70~80%を糖質にして、筋グリコーゲン量の増加を促します。糖質は増やしますが、トータルの摂取カロリーが気になる場合は、この3日に関してはタンパク質・脂質は減らしても構いません。
そして当日。朝食は必ず食べましょう。米、うどん、ようかんなどエネルギーがしっかり取れて消化の良い固形物から食べていきます。その後バナナ、エネルギーゼリーやジェル。そしてCCDのようなスポーツドリンクを30分から1時間ほどで500ml飲みます。固形から液体に、段階的に摂取するものを変えていくことを意識しましょう。これでカーボタンクはほぼ満タンになります。
まずはカーボを蓄えるタンクの容量が大きいことが大切になります。このタンクの容量はある程度大きくすることができます。そのために練習が終わった直後には、おにぎりでもバナナでも構いません、エネルギー源をしっかり補充しましょう。練習後にプロテインを飲むのも大正解。ただその際は、マルトデキストリン(エネルギー源)配合の商品を選ぶといいでしょう。もちろん練習中もなるべくエネルギーを補給してください。
2.直前にできること
日常的にカーボのタンク容量を確保したならレース直前にはそのタンクにカーボをため込んでいきます。3日ほど前から始めて行きましょう。食事全体の70~80%を糖質にして、筋グリコーゲン量の増加を促します。糖質は増やしますが、トータルの摂取カロリーが気になる場合は、この3日に関してはタンパク質・脂質は減らしても構いません。
そして当日。朝食は必ず食べましょう。米、うどん、ようかんなどエネルギーがしっかり取れて消化の良い固形物から食べていきます。その後バナナ、エネルギーゼリーやジェル。そしてCCDのようなスポーツドリンクを30分から1時間ほどで500ml飲みます。固形から液体に、段階的に摂取するものを変えていくことを意識しましょう。これでカーボタンクはほぼ満タンになります。
とここまではカーボというエネルギー源をいかに貯めるかについて話をしてきましたが、いくら良質なエネルギー源をたくさん蓄えてもうまくエネルギーに変換できなければ意味がありません。では実際に走っている時のエネルギー供給ルートを確認していきましょう。
人間の体は約60兆個の細胞で構成されているのですが、その一つひとつにミトコンドリアがあり、その中でエネルギーが作られています。口から入れたカーボや脂質などの食べ物は、ミトコンドリアにあるクエン酸回路というところに入って最終的には電子になります。
そして電子は酸素と結び付いて、エネルギーと水に変わるのですが、そのエネルギーを生み出す最終工場ともいうべき場所を電子伝達系といいます。
この電子伝達系がよく働けば働くほどエネルギーがたくさん作られるわけです。逆にもしこのプロセスが機能しないと人は死んでしまいます。
その名の通り電子を伝達させているわけですが、その伝達する役目を担っているのがコエンザイムQ10です。もともと体内で合成されるのですが、その合成能力は20歳をピークに減少していきます。つまりはエネルギー産生能力が落ちていくのです。生み出せるエネルギー量が減れば、パフォーマンスにダイレクトに影響しますから、日頃から補ってやることが大切になります。
食事で補えればいいのですが、これがなかなか難しく、コエンザイムQ10を一番多く含むというイワシでも、1日の推奨量約100㎎を摂取するのに、約20匹食べる必要があります。これはサプリメントで上手に補いたい成分といえるでしょう。
コエンザイムQ10というと、アンチエイジング分野で注目されてきたのですが、スポーツをする人にとってもメリットがあるといえます。ちなみにコエンザイムQ10には酸化型と還元型がありますが、ある程度の年齢になった場合は還元型がおススメです。酸化型を摂取しても結局体内で還元型に変換されて電子伝達系で働くのですが、その効率も年齢と共に下がってしまうので、最初から還元型の方がいいですね。
コエンザイムQ10はカーボと同じくローディングすることができます。アスリート向けのコエンザイムQ10である「アスリートQ10」を例に見ると、1粒にコエンザイムQ10が100mg配合されています。通常期は1日1粒摂取し、レースの5日前から1日3粒摂取します。そうするとレース当日にはコエンザイムQ10が満たされた状態になります。
基本の食事に加えて、サプリメントを上手く使うことで自己ベスト更新を狙ってみてください!
ATHLETE Q10
より高いパフォーマンスを求めるサイクリストに。
価格:3500円(税抜)