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ツール・ド・フランス第8ステージは集団ゴールスプリントでフルーネウェーへンが連勝

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集団ゴールスプリントで連覇したフルーネウェーヘン。これでツール区間通算3勝になった (©Bettiniphoto)
集団ゴールスプリントで連覇したフルーネウェーヘン。これでツール区間通算3勝になった (©Bettiniphoto)
 
第105回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、革命記念日の7月14日にパリ近郊のドルーからフランス北部のアミアン・メトロポールまでの181kmで第8ステージを競い、オランダのディラン・フルーネウェーヘン(チームロットNL・ユンボ)が、前日に続いて集団ゴールスプリントを制し、区間2連勝を果たした。

区間2位にはアンドレ・グライペル(ロット・スーダル)、3位にはフェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ)が入ったが、2人はゴースプリント中に危険走行をしたと判定され、降格処分となった。

総合首位のマイヨ・ジョーヌは、ベルギーのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム)が守った。

この日はゴールまで残り17kmで落車事故が発生し、第6ステージで区間優勝したダニエル・マーティン(UAEチーム・エミレーツ)、ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)、マイヨ・アポワを着たトームス・スクインシュ(トレック・セガフレード)が巻き込まれてしまった。

マーティンはメイン集団に追いつくことができず、1分16秒遅れでゴールした。



ツール公式サイト

 
 

革命記念日のスプリンターステージ

MAP : ASO
MAP : ASO
フランスの祝日である革命記念日に行われた第8ステージは、170選手が出走。オフィシャルスタートでマルクス・ブールクハート(ボーラ・ハンスグローエ)が先行し、4km地点で30秒差を付けたが、すぐ集団に戻った。

23km地点でオランダのローレンス・テンダム(チームサンウェブ)がアタックし、マルコ・ミナールと(ワンティ・グループゴベール)とファビアン・グルリエ(ディレクトエネルジー)が追走して3人の逃げになった。35kmの最初のカテゴリー4の丘をミナールドが先頭で越えた後、テンダムは集団に戻り、逃げは2人になった。

ミナールトとグルリエは43km地点でメイン集団に6分差を付けた。71.5km地点にあった2つ目のカテゴリー4の丘は、グルリエが先頭で通過した。ゴールまで残り100kmで、2人のタイム差は4分に減っていた。

残り94.5kmの中間スプリント地点はグルリエが先頭で通過。集団は地元フランスのアルノー・デマール(グルパマ・FDJ)が、トップで通過した。集団はスプリンターを擁するチームが引き、残り44kmでタイム差は2分にまで縮まった。

ゴールまで残り20.5km地点にあったボーナス地点はミナール、グルリエの順に通過。1分10秒後にメイン集団はヴァンアーヴェルマートが先頭で通過し、1秒のボーナスタイムを獲得した。

逃げとのタイム差が1分にまで縮まった残り17km地点で、集団では大きな落車が発生し、マーティン、アラフィリップ、マイヨ・アポワのスクインシュ、フランス人スプリンターのクリストフ・ラポルト(コフィディス)が巻き込まれてしまった。ゴールまで残り13kmで、マーティンらの後続グループはメイン集団から2分遅れてしまった。

この落車事故の影響で、ヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)、ワレン・バルギル(チームフォルチュネオ・サムシック)もメイン集団から一時遅れたが、彼らはすぐに復帰することができた。

ゴールまで残り10kmでミナールは集団に戻り、グルリエだけが抵抗を続けたが、彼も残り6kmで吸収されてしまった。しかしこの走りでグルリエはこの日の敢闘賞を獲得し、革命記念日の表彰台に上がることができた。

残り5kmでマーティンのグループは30秒差にまで追い上げたが、集団ゴールスプリントの準備で加速する集団は遠かった。

ゴールまで残り3kmで、集団からフィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ)が飛び出したが、残り1.6kmで吸収された。マルセル・ジーベルク(ロット・スーダル)を先頭に残り1kmのフラム・ルージュを通過した後、最後の250メートルでマイヨ・ベールを着たペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)がスプリントを開始したが、この日は不発に終わった。

コース左手を走っていたサガンの後ろで、2番手のグライペルと3番手のガビリアが、フェンスぎりぎりの場所で互いに押し合うような一幕があった後、グライペルが飛び出してサガンを追い越したが、さらに後方から飛び出したフルーネウェーヘンが、右手からフィニッシュラインに飛び込んで勝利をもぎ取った。

ガビリアはグライペルともども降格処分となり、区間3位で獲得できるはずだった20ポイントを失ってしまった。第8ステージまで終わって、ポイント賞争いは首位のサガンが277ポイント、2位のガビリアが214ポイントになっている。


■2日連続で集団ゴールスプリントを制したフルーネウェーヘンのコメント
「ボクの脚は毎日より良くなっている。今日はすごく調子がいいと感じた。スプリントの発射台になるティモ・ローセンを落車で失ってしまったが、チームはボクをグライペルの後ろにとてもうまく配置してくれた。それは正しい選択だった。チームと自分自身を誇りに思うよ。

このツールの最初の2日間、ボクは足の調子がとても良かったが、おそらくとても厳しいレースだったオランダ選手権で頑張った代償を払わされた。でも、ボクはそれ以降良くなっている。もう一度シャンゼリゼで勝ちたいが、それは遠い道のりで、ボクたちはまず明日の石畳の厳しいステージのことを考えるよ」
 
 
第3ステージからマイヨ・ジョーヌを守り続けているベルギーのヴァンアーヴェルマート (©Bettiniphoto)
第3ステージからマイヨ・ジョーヌを守り続けているベルギーのヴァンアーヴェルマート (©Bettiniphoto)
 
■第8ステージ結果[7月14日/ドルー~アミアン/181km]

1. DYLAN GROENEWEGEN (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) 4H 23' 36''
2. PETER SAGAN (BORA - HANSGROHE / SVK)    
3. JOHN DEGENKOLB (TREK - SEGAFREDO / GER)
4. ALEXANDER KRISTOFF (UAE TEAM EMIRATES / NOR)    
5. ARNAUD DEMARE (GROUPAMA - FDJ / FRA)
6. THOMAS BOUDAT (DIRECT ENERGIE / FRA)
7. NIKIAS ARNDT (TEAM SUNWEB / GER)
8. MARK CAVENDISH (TEAM DIMENSION DATA / GBR)
9. YVES LAMPAERT (QUICK - STEP FLOORS  / BEL)
10. ANDREA PASQUALON (WANTY - GROUPE GOBERT / ITA)
92. ANDRÉ GREIPEL (LOTTO SOUDAL / GER) *降格
93. FERNANDO GAVIRIA (QUICK - STEP FLOORS / COL)
 *降格
120. DANIEL MARTIN (UAE TEAM EMIRATES / IRL) +1’ 16’’

■第8ステージまでの総合成績
1. GREG VAN AVERMAET (BMC RACING TEAM / BEL) 32H 43’ 00’’
2. GERAINT THOMAS (TEAM SKY / GBR) +07’’
3. TEJAY VAN GARDEREN (BMC RACING TEAM / USA) +09’’
4. PHILIPPE GILBERT (QUICK - STEP FLOORS / BEL) +16’’
5. BOB JUNGELS (QUICK - STEP FLOORS / LUX) +22’’
6. RIGOBERTO URAN (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / COL) +49’’
7. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) +55’’
8. RAFAL MAJKA (BORA - HANSGROHE / POL) +56’
9. JAKOB FUGLSANG (ASTANA PRO TEAM / DEN) +57’’
10. RICHIE PORTE (BMC RACING TEAM / AUS) +57’’
31. DANIEL MARTIN (UAE TEAM EMIRATES / IRL) +2' 47''

[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):PETER SAGAN (BORA - HANSGROHE / SVK)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):TOMS SKUJINS (TREK - SEGAFREDO / LAT)
■新人賞(マイヨ・ブラン):SØREN KRAGH ANDERSEN (TEAM SUNWEB / DEN) 
■チーム成績:QUICK - STEP FLOORS 
■敢闘賞: FABIEN GRELLIER (DIRECT ENERGIE / FRA)


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日曜日はいよいよルーベにゴールする石畳区間!

MAP : ASO
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MAP : ASO
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7月15日の日曜日は、いよいよ北フランスが舞台の過酷な石畳区間が行われる。第9ステージはアラス・シタデルをスタートしてルーベにゴールする156.5kmで、47.5km地点から断続的に石畳セクションが登場。石畳セクションは15カ所あり、コース上の未舗装路区間は全部で21.7kmになる。ゴールはパリ〜ルーベのようなベロドローム内ではなく、ベロドロームの外の通りだ。

昨年パリ〜ルーベで優勝し、現在総合首位でマイヨ・ジョーヌを着ているベルギーのヴァンアーヴェルマートはこう語っている。

「全てがうまく行っている。ボクは1日マイヨ・ジョーヌを着ることを望んでいたが、こんなに長くは望んでいなかった。毎日本当に楽しんでいる。これは特別で、もしルーベでも守ることができたら素晴らしいだろう。マイヨ・ジョーヌで石畳を走るのは素晴らしいだろう。明後日もう一日持てるといいね。

ツール区間にたくさんの石畳があるのは、全く異なったレースになるだろう。6人のチームメートと一緒にポートとボク自身を守るために走り、マイヨ・ジョーヌを守ることにトライするよ」



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第8ステージのハイライト映像