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ビンディングペダルの機能
2018.10.28
ビンディングペダルに求められる機能とは何だろうか。ビンディングペダルの機能を示す10の実験・計測項目を設けた。
項目ごとに、それぞれの数値が走りにどう影響するのかを解説。
・あわせて読みたい「そもそもビンディングペダルとは?」
項目ごとに、それぞれの数値が走りにどう影響するのかを解説。
・あわせて読みたい「そもそもビンディングペダルとは?」
1.スタックハイト
ペダルの高さ(厚さ)。スタックが低くなるほど、サドル高(BB ~サドル上面の距離)が下がり、乗車ポジションが低重心となって走行中の安定性が増す。一方で、ライダーによってはあえてスタックの高いペダルを好む場合もある。例えば背の低い(股下の短い)ライダーがサドル~ハンドルの落差を出したい(ハンドルを低くしたい)場合などは好例となる。
・スタックハイトが高い
メリット:サドルが上がるため、相対的にハンドル位置が低くなる。
デメリット:サドルが上がるため、重心が高くなる。地面への足付き性が悪くなる。
・スタックハイトが低い
メリット:サドルが下がるため、重心が下がってバイクの挙動が安定しやすい。地面への足付き性が向上する。
デメリット:サドルが下がるので、相対的にハンドル位置が高くなる。低身長の場合はスポーツバイク的なフォームが取りにくくなる場合も。
2.Qファクター
踏み位置の微調整はクリートの装着位置でも調整できるものの、例えばシマノでは、一部グレードのペダルに+ 4㎜軸長の長いバージョンも用意して、多様なライダーに対応している。
・Qファクターが広い
メリット:ガニ股でペダルを踏む際、フレーム(チェーンステー)やクランクにかかとを擦りにくい。
デメリット:左右の足を開いた状態でペダリングをすることになる。
・Qファクターが狭い
メリット:左右の足を閉じた状態でペダリングが可能になる。
デメリット:かかとをフレーム(チェーンステー)やクランクに擦りやすい。
3.フローティング角度
・フローティング角度が大きい
メリット:足をこじるような動きをしても、膝や足首関節に負担が掛かりにくい。クリートの取り付け角度が厳密でなくても不快になりにくい。
デメリット:ついつい足をこじるようにペダリングをしてしまうことも。
・フローティング角度が小さい(もしくはフローティングしない)
メリット:足の角度が常に一定の、美しいペダリングを実現しやすい。
デメリット:ペダリング時に足をこじるような動きが発生してしまうライダーにとっては、膝などの関節痛を引き起こす可能性が高まる。クリートの取り付け角度調整がシビアになる。
4.リリース角度
・リリース角が大きい
メリット:乱暴なペダリング(例えばダンシングでのスプリントなど)をしても、ペダルが外れにくい。
デメリット:足を大きく動かさないとペダルがリリースされない。
・リリース角が小さい
メリット:少しのアクションでペダルが外れるので、街乗りなどで安心。
デメリット:クリートが摩耗すると、ペダルが外れやすくなりすぎる。
5.リリーススプリング テンション
・スプリングテンションが強い
メリット:ゴールスプリントなどでゴリゴリもがいても、足がペダル上でぶれにくい。
デメリット:とっさのときに足を外しにくくなる。
・スプリングテンションが弱い
メリット:小さな力でリリースできるので、立ちゴケしにくくなる。
デメリット:ダンシングでバイクを大きく左右に振るような動きをすると、ペダルが外れそうになる。
6.クリート調整幅
7.重量
8.ロード クリアランス
9.プラット フォーム幅
10.ベアリング サポート幅
その軸受けサポート幅が広いほど、ダンシングのときなどに発生しがちな斜めの力に対して軸受けがたわみにくくなる。