5/4 イタリア南部のナポリで開幕! ジロ・デ・イタリア 2013
3大ツアーの1つであるジロ・デ・イタリアが、5月4日にイタリア南部のナポリで開幕する。第96回大会は全21区間中、山岳ステージが5区間、中級山岳ステージが6区間で、そのうち頂上ゴールは7区間ある。タイムトライアルは大会2日目に行われるチームTTが1区間、第8ステージで55.5kmの平坦な個人TTが1区間、そして終盤の第18ステージで標高1205mのポルサ峠にゴールする山岳個人TTが1区間。例年通りクライマー向きのコースだが、今年は同時にタイムトライアルのスキルも要求されるコースレイアウトになっている。
山岳区間の見どころは、フランスに越境してテレグラフ峠を越え、ガリビエ峠でゴールする第15ステージ、標高2618メートルのガビア峠と標高2758メートルでチマコッピのステルビオ峠を越えたあと、標高2051メートルのバル・マルテッロ峠にゴールする第19ステージ、そして厳しい4つの峠を越えたあと、標高2304メートルのトレ・チーメ・ディ・ラバレード峠でゴールする第20ステージだ。総距離は3454.8kmで、5月26日に北部のブレーシャで最終日を迎える。
開幕初日はナポリ市街で130kmのクリテリウムが行われる。そのため今年最初のマリア・ローザは、スプリンターが獲得する可能性が高い。(Map:RCS Sport)
ジロ・デ・イタリア2013 全日程
5/4(土)第1ステージ ナポリ~ナポリ 130km
5/5(日)第2ステージ イスキア~フォリオ(チームTT) 17.4km
5/6(月)第3ステージ ソレント~マリーナ・ディ・アシェーア▲ 222km
5/7(火)第4ステージ ポリカストロ・ブセンティーノ
~セッラ・サン・ブルーノ▲▲ 246km
5/8(水)第5ステージ コゼンツァ~マテーラ▲ 203km
5/9(木)第6ステージ モーラ・ディ・マーリ~マルゲリータ・ディ・サボイア 169km
5/10(金)第7ステージ サン・サルボ~ペスカーラ▲▲ 177km
5/11(土)第8ステージ ガビーチェ・マーレ~サルターラ(個人TT) 54.8km
5/12(日)第9ステージ サンセポルクロ~フィレンツェ▲▲ 170km
5/13(月)休養日
5/14(火)第10ステージ コルデノン
~アルトピアノ・デル・モンターズィオ▲▲▲ 167km
5/15(水)第11ステージ タルビーズィオ(カーベ・デル・プレディル)
~バヨン1963/2013(エルト・エ・カッソ)▲▲ 182km
5/16(木)第12ステージ ロンガローネ~トレビーゾ 134km
5/17(金)第13ステージ ブセート~ケラスコ 254km
5/18(土)第14ステージ チェルベレ~バルドネッキア▲▲▲▲ 168km
5/19(日)第15ステージ チェザーナ・トリネーゼ~コル・ドゥ・ガリビエ
(バロワール/フランス)▲▲▲▲ 149km
5/20(月)休養日
5/21(火)第16ステージ バロワール(フランス)~イブレア ▲▲238km
5/22(水)第17ステージ カラバッジョ~ビチェンツァ▲ 214km
5/23(木)第18ステージ モーリ~ポルサ(山岳個人TT)▲▲▲ 20.6km
5/24(金)第19ステージ ポンテ・ディ・レーニョ~バル・マルテッロ▲▲▲▲ 139km
5/25(土)第20ステージ スィランドロ~トレ・チーメ・ディ・ラバレード
(アウロンツォ・ディ・カドレ)▲▲▲▲ 203km
5/26(日)第21ステージ リエーゼ・ピオ・X~ブレーシャ 197km
[総距離:3454.8km]
今年の4賞ジャージは、自転車レース好きとして有名な英国人デザイナーのポール・スミス氏がデザインを手がけた。「長い間自転車競技の熱狂的なファンで、メジャーツアーやクラシックの信奉者だったから、ジロ・デ・イタリアのために4枚のジャージをデザインするように依頼されることは、まったくの名誉だ」と、ポール・スミス氏は語っている。初日のクリテリウムで親友のマーク・カベンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)が区間優勝し、今年最初のマリア・ローザに袖を通せば、彼も大喜びするだろう。
■ポール・スミス氏がデザインしたマリア・ローザ大特集
→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=198
■ポール・スミス氏来日インタビュー
第96回大会には通常よりも1チーム多い23チームが参加する。今年1月に主催者であるRCSスポルトが主催者招待枠の4チームを発表したあとで、ロシアのカチューシャが今年のUCIプロチームに加わったため、UCIワールドツアーの1戦であるジロに自動的に招待されるUCIプロチームが特例で19チームになったからだ。各チームは9人編成のため、207選手がナポリのスタートラインにならぶ予定だ。5月2日には記者会見が開かれ、総合優勝を争うビッグネームが一同に会した。今年のジロには昨年のツール・ド・フランスで優勝した英国のブラッドリー・ウィギンス(スカイ)や、今季ティレーノ~アドリアーティコを2連覇した地元イタリアのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)が参加。ディフェンディングチャンピオンのライダー・ヘシェダール(ガーミン・シャープ)も2連覇を狙っている。ジロで2度優勝している地元イタリアのイバン・バッソ(キャノンデール)は、残念ながら嚢胞が原因で開幕直前に欠場が発表された。
[第96回ジロ・デ・イタリア参加チーム]
●UCIプロチーム
AG2R・ラモンディアル(フランス)
アスタナプロチーム(カザフスタン)…ニーバリ
ブランコプロサイクリングチーム(オランダ)…ヘーシンク
BMCレーシングチーム(米国)…エヴァンス、フィニー
キャノンデールプロサイクリング(イタリア)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)…サンチェス
FDJ(フランス)…ブアニ
ガーミン・シャープ(米国)…ヘシェダール
カチューシャ(ロシア)
ランプレ・メリダ(イタリア)…スカルポーニ
ロット・ベリソル(ベルギー)
モビスターチーム(スペイン)
オメガファルマ・クイックステップサイクリングチーム(ベルギー)…カヴェンディッシュ
オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)…ゴス
レディオシャック・レオパード(ルクセンブルク)
スカイプロサイクリング(英国)…ウィギンス、エナオ、ウラン
チームアルゴス・シマノ(オランダ)…デゲンコルプ
チームサクソ・ティンコフ(デンマーク)
バカンソレイユ・DCMプロサイクリングチーム(オランダ)
●UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム
アンドロニジョカットリ・ベネズエラ(イタリア)…ペリゾッティ
バルディアーニバルボレ・CSFイノックス(イタリア)…モドロ
コロンビア(コロンビア)
ビーニファンティーニ・セッレイタリア(イタリア)…ディルーカ、ガルゼッリ
2012年の結果
1 ライダー・ヘシェダール(ガーミン・バラクーダ/カナダ)91時間39分02秒
2 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)+16秒
3 トーマス・ドヘント(バカンソレイユ・DCM/ベルギー)+1分39秒
4 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD/イタリア)+2分05秒
5 イバン・バッソ(リクィガス・キャノンデール/イタリア)+3分44秒
6 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・ISD/イタリア)+4分40秒
7 リゴベルト・ウラン(スカイ/コロンビア)+5分57秒
8 ドメニコ・ポッゾビーボ(コルナゴ・CSF/イタリア)+6分28秒
9 セルジョルイス・エナオ(スカイ/コロンビア)+7分50秒
10 ミケル・ニエベ(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)+8分08秒