トピックス
南アフリカのビッグイベント!ケープアーガス・ピック&ペイ・サイクルツアー
2013.05.13
3万5000人が走るロングライドイベント!
日本からの距離は1万4750km。経度はヨーロッパに近いので、時差は7時間だ。夕方、成田を出発して、香港経由でヨハネスブルグまで17時間。到着するのが早朝なので、機内で寝られればヨーロッパほどの時差ぼけは起きない。そこから国内線でケープタウンまで2時間。地中海性気候のケープタウンは、たっぷりの日差しが降り注ぎ、日本から行くとまさにバカンス気分だ。
コースはケープ半島を時計回りに一周する109km。日本のイベントに比べれば、距離が短めと感じるかもしれないが、前半は南西の海から吹き付ける風に、後半は海岸線のアップダウンが参加者を苦しめる。
交通規制が徹底しており、コースまるごと道路封鎖を行なうという、日本にはない規模のイベントで、参加人数も驚きの3万5000人! 東京マラソンとほぼ同規模である。それだけのサイクリストが時間差でスタートし、ケープ半島を一周走るのだ。ほとんどの参加者の雰囲気としてはロングライドイベント。だが、日本と違い計測チップを装着し、タイムを計測してくれる。
ケープタウンのどまん中の広場に設けられたスタート地点には、速いクラスから順に並び、いちばん速いクラスは6時台からどんどんスタートを切っていく。より速いクラスにエントリーするには、他のレースでの実績が必要になる。それによって、より前方のポジションからスタートすることができるのだ。タイムを狙うライダーたちは、先頭でレースモードに突入している(ゲストにプロ選手も!)が、後ろはそんなことはなく、とにかく完走したい!という人から、景色を楽しんでサイクリングしたい人まで、参加者のレベルはさまざまだ。
自分のスタートは8時過ぎ。インターナショナルクラスで、自分以外にも日本からツアーで参加した日本人が10人ほど。日本以外からはイギリスをはじめ69カ国から、延べ3000人の外国人がエントリーしていた。3万5000人が数分差でどんどんとスタートしていくのだが、そんな雰囲気がないくらい淡々とスタートしていく。スタートエリアにはあちこちに「ASK ME」と書かれた看板を持った案内係が立っているので、わからないことをすぐに確認することができる。スタートゲートが近づくと、MCの声と大音量の音楽が流れ、いやが上にもテンションが上がってくる。
コースはケープ半島を時計回りに一周する109km。日本のイベントに比べれば、距離が短めと感じるかもしれないが、前半は南西の海から吹き付ける風に、後半は海岸線のアップダウンが参加者を苦しめる。
交通規制が徹底しており、コースまるごと道路封鎖を行なうという、日本にはない規模のイベントで、参加人数も驚きの3万5000人! 東京マラソンとほぼ同規模である。それだけのサイクリストが時間差でスタートし、ケープ半島を一周走るのだ。ほとんどの参加者の雰囲気としてはロングライドイベント。だが、日本と違い計測チップを装着し、タイムを計測してくれる。
ケープタウンのどまん中の広場に設けられたスタート地点には、速いクラスから順に並び、いちばん速いクラスは6時台からどんどんスタートを切っていく。より速いクラスにエントリーするには、他のレースでの実績が必要になる。それによって、より前方のポジションからスタートすることができるのだ。タイムを狙うライダーたちは、先頭でレースモードに突入している(ゲストにプロ選手も!)が、後ろはそんなことはなく、とにかく完走したい!という人から、景色を楽しんでサイクリングしたい人まで、参加者のレベルはさまざまだ。
自分のスタートは8時過ぎ。インターナショナルクラスで、自分以外にも日本からツアーで参加した日本人が10人ほど。日本以外からはイギリスをはじめ69カ国から、延べ3000人の外国人がエントリーしていた。3万5000人が数分差でどんどんとスタートしていくのだが、そんな雰囲気がないくらい淡々とスタートしていく。スタートエリアにはあちこちに「ASK ME」と書かれた看板を持った案内係が立っているので、わからないことをすぐに確認することができる。スタートゲートが近づくと、MCの声と大音量の音楽が流れ、いやが上にもテンションが上がってくる。
歓声があがるなかをスタート、いきなり高速道路に突入!
スタートするとまずは高速道路に突入。一路東海岸を目指す。舗装はいたってきれいだ。左側が追い越しレーンのようで、速い人はそこを使ってどんどん集団の前に上がっていく。路肩に埋められたキャットアイを踏まないように注意。風が強いが、平坦で時速40km、下りでは時速60km近く出ていた。自分の作戦は、前半の50kmはとにかくレースっぽく楽しむ! そしてケープ半島をまわりこんで後半の50kmは、大西洋沿いの絶景ルートが待っているので、その景色を満喫しながら走るというもの。まあ、結果的には後半は脚が売り切れて、まったく飛ばせなかったので、絶景を楽しまざるをえなかったのだけど(笑)。
朝日に照らされながら、地形に沿って上下に波打つ高速道路上に、どこまでも途切れることなく自転車が続いているさまは、自転車乗りなら感動せずにはいられない。大きな集団がいくつも形成されて走っていく。ほとんど日本人の参加者がいないので、集団内にいると、まるで自分が海外チームに移籍した日本人かのような妄想を抱きながら走ることができる。けっこう楽しい。
高速を降りて、海岸線の街セント・ジェームスへ、サーフィンの名所として名高いエリアを走る。沿道には多くの応援が待っていて、誰に対しても熱い声援を送ってくれる。家族とご飯を食べながら観戦したり、大音量で音楽をかけながらビートに乗って盛り上がっている人を見るとこちらのモチベーションも落ちるヒマがない。だが、風は猛烈に強い。海から吹きつける南西の風は容赦なく襲いかかってくる。これは集団内で走らないと、ムダに体力を消耗してしまうと思い、ペースが近い集団につかせてもらう。
さぞレース慣れしている人たちが多いであろうと思っていたのだが、必ずしもそうではないようだ。前日のイベントディレクターの話では、50%がサイクリストで、残りの50%は他のスポーツを楽しんでいる人たちとのこと。乗っている自転車を見ても、バリバリのレーサーから、クロスバイクや一輪車まで多種多様。それだけ、裾野が広いイベントといえる。集団内で走行しているとき、少しは先頭を引かなければ悪いなと思い前に出るのだが、その後が続かない。そこで、後ろに下がってしばらく様子を見ていると、特にローテーションが起きる様子もなかった、引ける人がガンガン引くというのが、自分の走っていたレベルのルールだった。先頭交代を強要されないという意味ではうまく体力を温存できる。ただし、うっかり景色に見とれて落車しないように。
朝日に照らされながら、地形に沿って上下に波打つ高速道路上に、どこまでも途切れることなく自転車が続いているさまは、自転車乗りなら感動せずにはいられない。大きな集団がいくつも形成されて走っていく。ほとんど日本人の参加者がいないので、集団内にいると、まるで自分が海外チームに移籍した日本人かのような妄想を抱きながら走ることができる。けっこう楽しい。
高速を降りて、海岸線の街セント・ジェームスへ、サーフィンの名所として名高いエリアを走る。沿道には多くの応援が待っていて、誰に対しても熱い声援を送ってくれる。家族とご飯を食べながら観戦したり、大音量で音楽をかけながらビートに乗って盛り上がっている人を見るとこちらのモチベーションも落ちるヒマがない。だが、風は猛烈に強い。海から吹きつける南西の風は容赦なく襲いかかってくる。これは集団内で走らないと、ムダに体力を消耗してしまうと思い、ペースが近い集団につかせてもらう。
さぞレース慣れしている人たちが多いであろうと思っていたのだが、必ずしもそうではないようだ。前日のイベントディレクターの話では、50%がサイクリストで、残りの50%は他のスポーツを楽しんでいる人たちとのこと。乗っている自転車を見ても、バリバリのレーサーから、クロスバイクや一輪車まで多種多様。それだけ、裾野が広いイベントといえる。集団内で走行しているとき、少しは先頭を引かなければ悪いなと思い前に出るのだが、その後が続かない。そこで、後ろに下がってしばらく様子を見ていると、特にローテーションが起きる様子もなかった、引ける人がガンガン引くというのが、自分の走っていたレベルのルールだった。先頭交代を強要されないという意味ではうまく体力を温存できる。ただし、うっかり景色に見とれて落車しないように。
西海岸を北上する後半は絶景の連続!
スタートした朝方はウインドブレーカーがあってもいいくらいに涼しかったのだが、日が高くなってくると真夏のような暑さ。空気が乾燥しているので、肌にまとわりつくような暑さはないが、日焼け止めを塗らないとばっちり焼けてしまう。50km地点から半島を横切るようにコースは進む。もちろん上りが登場するわけだが、勾配はそれほどきつくない。7~8%ほどだろうか。だが、かなり長いのでじわじわと脚にダメージが蓄積されていく。前半の向かい風区間で思ったよりも脚を使ってしまったようで、ロー側のギヤがどんどんなくなっていく……。
半島を横切る行程の、ちょうどまん中辺りにあるエイドステーションで、トイレ休憩とボトルの中身を補給。飲み物は水、コーラ、パワーエイド(まっ青なスポーツドリンク)から選べる。迷わずパワーエイドをチョイス。低空を報道ヘリが爆音を立てて通過していく。もう1万人以上はエイドステーションの前を通過しているはずの時間帯だったのだが、トイレも順番待ちをすることなく済ませることができた。
半島を横切る行程の、ちょうどまん中辺りにあるエイドステーションで、トイレ休憩とボトルの中身を補給。飲み物は水、コーラ、パワーエイド(まっ青なスポーツドリンク)から選べる。迷わずパワーエイドをチョイス。低空を報道ヘリが爆音を立てて通過していく。もう1万人以上はエイドステーションの前を通過しているはずの時間帯だったのだが、トイレも順番待ちをすることなく済ませることができた。
そしていよいよ西海岸へ。ハイライトはなんといっても「チャップマンズ・ピーク・ドライブ」。全長10kmの自動車有料道路だが、もちろんこの日は自転車だけのために開放されている。断崖絶壁に張り付くように作られた道路は、写真に収めたくなるようなポイントばかり。実際、自転車を止めて撮影している人を何人も見かけた。ここまでで、80kmほど走ってきたわけだが、かなり脚はぼろぼろになっている。まわりの人も同じと見えて、時速10kmほどでみんな上っていた。意外にも自転車を押している人はまったくといっていいほどいない。大自然に自分の脚力だけでチャレンジするのを楽しんでいるようだ。
チャップマンズ・ピーク・ドライブをクリアすると、豪快なダウンヒルが待っている。ここぞとばかりにすっ飛ばして、気分的にはもうフィニッシュするだけ! となるのだが、実際はまだ20km残っている。来年参加する人に注意してほしいのは、この先。ホウト・ベイという街の中を上っていくのだが、ここがつらい! 街の住人たちも心得たもので、自転車を押してくれる人や、ホースで水をぶっかけてくれる人。坂の途中にマッサージポイントまで用意されている。親子でタンデムに乗って参加している人なんて、「お母さん! もっとこいで!」と前に乗る息子が叫んでいた。上り切れたのかな?ここをクリアすれば、本当にフィニッシュするだけ。南国リゾート地の雰囲気満点の街中を抜けて、2010年にサッカーワールドカップが開催された、グリーンポイントスタジアムの横にフィニッシュする。
チャップマンズ・ピーク・ドライブをクリアすると、豪快なダウンヒルが待っている。ここぞとばかりにすっ飛ばして、気分的にはもうフィニッシュするだけ! となるのだが、実際はまだ20km残っている。来年参加する人に注意してほしいのは、この先。ホウト・ベイという街の中を上っていくのだが、ここがつらい! 街の住人たちも心得たもので、自転車を押してくれる人や、ホースで水をぶっかけてくれる人。坂の途中にマッサージポイントまで用意されている。親子でタンデムに乗って参加している人なんて、「お母さん! もっとこいで!」と前に乗る息子が叫んでいた。上り切れたのかな?ここをクリアすれば、本当にフィニッシュするだけ。南国リゾート地の雰囲気満点の街中を抜けて、2010年にサッカーワールドカップが開催された、グリーンポイントスタジアムの横にフィニッシュする。
現地の自転車ショップは日本以上の規模!?
75年前に創業した「オリンピックサイクル」は非常に広く品ぞろえも豊富だ。現地で不足したものがあっても入手することができる。南アフリカではロードバイクよりもMTBが人気で、売り上げの8割がMTBとのこと。ジャイアントやスペシャライズドが人気があるそうだ。
ケープペンギンが至近距離!ボルダーズビーチ
ケープ半島の東側にあるボルダーズビーチ。ここでは、野生のケープペンギンに触れそうな距離まで近づくことができる。暖かい日ならペンギンと一緒に泳ぐチャンスもある。
レースのあとの楽しみ! これを食べたい!
写真は2人分の盛り合わせプレート。ロブスターにムール貝、白身魚のフライとカレーがどさっとのっている。どれもおいしい。ヨーロッパで食べる料理よりも日本人の舌になじみやすいし、生野菜を使ったメニューもあるので、料理に不安を持つ必要はない
■地元スーパーに買い出しに行ってみよう
宿泊したホテルの近くにスーパーがあった。ルイボスティーやオリーブオイルなど、おいしいものが安く手に入る。お薦めしたいのはビルトン(ビーフジャーキーのようなもの)。なんともいえない濃厚な味わいで、やみつき。ビールやワインとの相性も抜群だ。
■知っている人は知っている! 魅惑の南アフリカワイン
ワイン好きの自転車乗りは多いと思うので、南アフリカのワインはぜひ楽しんでもらいたい。オランダ人がブドウの木を持ち込み、フランス人の技術によって磨き上げられたワインだ。自分が訪れたワイン農場は400円ほどで5種類のテイスティングをすることができた。お得でしょ?
■ツアーを利用すればぐっと参加しやすくなる
2013年からグッドウィルツアーが、イベント参加ツアーを用意している。イベントの前日はコースの下見+観光。後日は自由行動が可能なので、前ページまでに紹介した観光スポットを回って楽しんでほしい。2014年は3月6日(木)に日本を出発し、3月12日(水)に帰国する予定だ。
問グッディー・スポーツ・ツァー TEL 03・3816・1504 http://www.goodwilltour.com
ワイン好きの自転車乗りは多いと思うので、南アフリカのワインはぜひ楽しんでもらいたい。オランダ人がブドウの木を持ち込み、フランス人の技術によって磨き上げられたワインだ。自分が訪れたワイン農場は400円ほどで5種類のテイスティングをすることができた。お得でしょ?
■ツアーを利用すればぐっと参加しやすくなる
2013年からグッドウィルツアーが、イベント参加ツアーを用意している。イベントの前日はコースの下見+観光。後日は自由行動が可能なので、前ページまでに紹介した観光スポットを回って楽しんでほしい。2014年は3月6日(木)に日本を出発し、3月12日(水)に帰国する予定だ。
問グッディー・スポーツ・ツァー TEL 03・3816・1504 http://www.goodwilltour.com