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竹之内悠と宮内佐季子が連覇記録を伸ばす 第19回全日本シクロクロス選手権大会

滋賀県マキノ高原特設会場(1周2.5km)にて第19回全日本シクロクロス選手権が開催された。

男子エリートは竹之内悠(COLBA Superano-HAM)が連覇。女子エリートも宮内佐季子(CLUB viento)が連覇を果たした。

 

text&photo●高木秀彰

男子エリートは竹之内悠が3連覇

12月8日、滋賀県高島市マキノ高原で全日本シクロクロス選手権大会(日本自転車競技連盟主催)が行なわれ、各クラスの日本チャンピオンが決まった。

 

男子エリートは竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)が2位の小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)に57秒の大差を付け3連覇。

 

女子エリートは宮内佐季子(クラブヴィエント)が優勝し2連覇、全日本ロードとTTチャンピオンの與那嶺恵理(チームフォルツァ)は2位に。

 

U23の全日本チャンピオン決定戦についてはエリートと同時スタート。結果は、全体で3位に入った沢田時(ブリヂストンアンカー)が優勝、2番手には全体4位の小橋勇利(愛媛県自転車競技連盟)が入った。


「辻浦さんが見ている前で変な走りはできない」と自ら鼓舞して走った竹之内悠。師匠の前で3連覇を達成。



 

男子エリートは序盤から竹之内悠と小坂光が競り合う展開。中盤で小坂がパンク、そのまま半周走り遅れる




男子エリート2位争いはゴールスプリントに。僅差で小坂光が競り勝つ。沢田時はU23で1位に

「57秒差ではぶっちぎりではない」男子エリート3連覇!竹之内悠のコメント

今日はぶっちぎりで勝ってやろうと思っていたのですが、ヒカ(小坂光)が強かったですね。


彼の調子がよさそうだったので(この結果は)悔しい。ちょうど自分が自転車も交換して(気持ちの)スイッチを切り替えたタイミングで、ヒカはパンクしたみたいです。

 

彼が復帰したあと、ラップタイムが自分と変わらなかった。結局(パンクでできたタイム差である)57秒差のままフィニッシュしたので、ぶっちぎりではないです。


このシクロクロスの全日本は通過点だし、もちろん目標は1月の世界選でベストを出すことです。

 

そして新しいロードレースチームでは、2月からロードレースのスケジュールが組んであるので、その備えもしていきます。シクロクロスはもちろん、ロードレースについても年々ステップアップできていると感じています。

 

女子エリートは宮内佐季子が2位の與那嶺恵理に21秒差をつけ優勝

去年の勝ちはたなぼただったと思っています。

なので今年は自分から獲りに行こうと、この一年間取り組んできました。

 

マキノ高原のコースはスピードを落とさず次へつなげられたり、リズムがつかみやすい。自分にとって大好きなコースです。

 

コーチしてくださった三船(雅彦)さんにコー ス脇から短い言葉を投げていただき、それを理解する下地があったことも大きいです。

 

私はいつも勝つのに理由はない、負けるときに理由がある、と思っています。

もちろん一年間見据えてきた全日本ですから、気合は入っていました。

 

男子ジュニアは中井唯晶が優勝

男子ジュニアは接戦となり、中盤から2人が競り合いゴールスプリントで中井唯晶(瀬田工業高校、写真左)が竹内遼(チームプロライド)を下して優勝。

 

世界選手権代表選手はこの結果を踏まえて総合的に判断され後日に発表される。

 

リザルト

●男子エリート(60分)

1位 竹之内 悠 COLBA Superano-HAM 0:57:44
2位 小坂 光 宇都宮ブリッツェンCXチーム +00:57
3位 沢田 時 チームブリヂストンアンカー +00:57
4位 小橋勇利 Ehime Cycle Fed +01:37
5位 横山航太 篠ノ井高校 +02:01
6位 濱 由嵩 スネルシクロクロスチーム +02:42
7位 小坂正則 スワコレーシングチーム +03:09
8位 中原義貴 キャノンデール +03:35
9位 山田誉史輝 ダートフリーク/ライテック +03:46
10位 丸山 厚 チームマッサアンデックス +04:12

 

 

 


●女子エリート(40分)

1位 宮内佐季子 CLUB viento 0:43:09
2位 與那嶺 恵理 チーム・フォルツァ +00:21
3位 坂口聖香 パナソニックレディース +01:42
4位 豊岡英子 パナソニックレディース +02:53
5位 今井美穂 CycleClub.jp +04:33