サイクルウエアブランド「レリック」が渋谷に旗艦店をオープン！

国内メーカーとして2012年からサイクリングウエアを開発、販売しているレリックは、繊維業界で培った高い技術力を武器にシェアを拡大してきた。独自の縫製とパターンにより、立体的でサイクリング中に快適な着心地が特長だ。

旗艦店のオープンと並んで大きなニュースが、ランニングウエアコレクションの発表だ。2016年春夏コレクションからスタートし、サイクリングウエアで培った技術をランニングウエアにも応用し、ランニング中の動きを妨げないようなデザインに仕上げている。

 

サイクルウエアで注目なのは、レリックの「シルバ」シリーズの技術を盛り込んだ尾部ショーツの発表だ。このシリーズの大きな特徴はコンプレッションと、特殊シリコンプリントだ。特殊シリコンプリントは同社のもつ特許技術で、シリコンに圧電粒子が配合されており、生地の伸縮や圧力によって微弱な電気を発生。

それによって生じた熱がプリントと接している部分の温度をおよそ2℃上昇させるというもの。それによって、プリントと接している部分の血流が促進され、疲労軽減やパフォーマンスアップをもたらす。

また、プリントのパターンはスポーツテーピング理論に基づいており、筋肉や関節をサポートしてくれる。この技術を採用したビブショーツを今夏発売予定だ。

 

服部稔代表取締役は「ランニングウエアを発表したのは、ランはもちろんトライアスロンを楽しむ人たちにもトータルでレリックの品質を提供したいと考えたから。この先、ゴルフウエアへの進出も考えており、5年以内には自社内の売上比率を自転車30％、ランニング、ゴルフが残りのシェアと考えています。東京五輪も控えていますが、4年先というよりもその先まで継続的に国内のスポーツマーケットを盛り上げていきたいです

また海外進出、特にアジア圏への進出を考えています。われわれはアジアのブランドなので、ヨーロッパを目指すというよりはまずはアジア（タイ、韓国、台湾）です。

reric フラッグシップストアの周辺には、自転車ウエアに限らずさまざまなスポーツブランドのお店があります。そのエリアに進出することで、まだニッチなマーケットである自転車ウエアのブランドとしてより認知度を高めていきたい」。と語った。


レリックは自転車にも乗るし、ランニングも楽しむ。その日の気分や体調、スケジュール忙しさに合わせてアクティビティを変える、スポーツへの意欲が高い人をトータルでサポートするブランドへと進化したと言えるだろう。