トピックス
【20万円台で乗れるロードバイク】ピナレロ・ネオール
2016.05.06
この価格で「ピナレロの味」が手に入る
シートステーをカーボンとし、動力性能を維持したまま乗りごこちアップを図るカーボンバック。ヘッドベアリングをフレームに内蔵し、ヘッド剛性を向上させるインテグラルヘッド。フォークとシートステーを大胆に湾曲させ、剛性と快適性の両立を図るオンダフォーク。フレームの右と左で形を変え、バランスを適正化する左右非対称設計。ピナレロが自転車界に持ち込んだ新技術は枚挙に暇がないが、この4つの設計技術はインパクトが強かった。
もちろん、時代の移ろいによって技術は革新を迎えるし、淘汰もされる。事実、現在のピナレロの トップモデルはフルカーボンフレームになり、オンダフォークも形状を大きく変えている。しかし、これら4つのピナレロ伝統のレシピを用いたモデルが、2016年の今でも一台だけ存在する。アルミカーボンバックフレームの「ネオール」である。
ネオールの概要を簡単に説明するとこうだ。まず、油圧成型でアルミチューブを複雑に加工し、それでフレームの基幹をガッチリと作る。そのままでは乗りごこちが悪くなるので、フォークとシートステーをカーボンとして快適性を確保。そのカーボンセクションはオンダ形状にして走りを磨き、さらにフレームの要所に左右非対称設計を取り入れバランスを高める。 ネオールは、各所にピナレロが先鞭をつけた技術を取り入れた「血中ピナレロ濃度」がかなり高いモデルなのである。
もちろん、時代の移ろいによって技術は革新を迎えるし、淘汰もされる。事実、現在のピナレロの トップモデルはフルカーボンフレームになり、オンダフォークも形状を大きく変えている。しかし、これら4つのピナレロ伝統のレシピを用いたモデルが、2016年の今でも一台だけ存在する。アルミカーボンバックフレームの「ネオール」である。
ネオールの概要を簡単に説明するとこうだ。まず、油圧成型でアルミチューブを複雑に加工し、それでフレームの基幹をガッチリと作る。そのままでは乗りごこちが悪くなるので、フォークとシートステーをカーボンとして快適性を確保。そのカーボンセクションはオンダ形状にして走りを磨き、さらにフレームの要所に左右非対称設計を取り入れバランスを高める。 ネオールは、各所にピナレロが先鞭をつけた技術を取り入れた「血中ピナレロ濃度」がかなり高いモデルなのである。
ピナレロ・ネオール
シマノ・ティアグラ完成車価格/22万円(税抜)
フレーム●アルミニウム6061-T 6、カーボン24HMUD
フォーク●オンダFPカーボン 24HMUD
コンポーネント●シマノ・ティアグラ
ホイール●シマノ・WH-R500
タイヤ●ヴィットリア・ザフィーロ 700×25C
ハンドルバー●モスト・DB ALU
ステム●モスト・4BOLT ALU
シートポスト●モスト・ALU
サドル●モスト・レオパード
サイズ●42SL、44SL、46SL、50、52、54、56、58、60、62
カラー●648ホワイト×ブラック×レッド、647BOB
試乗車実測重量●8.99kg(46サイズ、ペダルなし)
安井行生の試乗インプレッション
ピナレロのDNAを受け継いだ...... などといくら耳当たりのいいことを言っても、それが走りにつながっていな ければ無価値だが、このネオールはかつて異次元の完成度で一世を風びした「ピナレロのカーボンバックらしさ」 がそっくりそのまま味わえる一台である。
どこもかしこもしっかりと作られたフレームは、踏めば力強いトラクションが湧き上がる。オンダフォークならではの安定感は、意のままに操る楽しさを提供してくれる。挙動が素直で良く進むだけでなく、ピナレロらしさを色濃く受け継ぐ走りに感動できる。何より、ペダルの一回転一回転に「走らせる歓び」があるところがすばらしい。この価格で「深み」や「らしさ」を味わえるバイクは少ない。この根源的な〝ロードバイクの魅力〞はいつまでたっても色あせないだろう。
ティアグラ完成車で22万円と、ライバル他車に比べればコスパでは不利に思えるが、忘れてはならないのは豊富なサイズ展開である。この価格帯は3~4サイズを作ってよしとするメーカーが多いなか、ネオールは10種類ものサイズを用意する。いくら安価でも体にフィットしなければ意味がない。低 価格帯でも決して手を抜かないピナレロの良心である。
どこもかしこもしっかりと作られたフレームは、踏めば力強いトラクションが湧き上がる。オンダフォークならではの安定感は、意のままに操る楽しさを提供してくれる。挙動が素直で良く進むだけでなく、ピナレロらしさを色濃く受け継ぐ走りに感動できる。何より、ペダルの一回転一回転に「走らせる歓び」があるところがすばらしい。この価格で「深み」や「らしさ」を味わえるバイクは少ない。この根源的な〝ロードバイクの魅力〞はいつまでたっても色あせないだろう。
ティアグラ完成車で22万円と、ライバル他車に比べればコスパでは不利に思えるが、忘れてはならないのは豊富なサイズ展開である。この価格帯は3~4サイズを作ってよしとするメーカーが多いなか、ネオールは10種類ものサイズを用意する。いくら安価でも体にフィットしなければ意味がない。低 価格帯でも決して手を抜かないピナレロの良心である。