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カレラが新型軽量モデル「SL7」、エンデュランスロード「ER-01」の2機種を発表!
2016.06.20
館山のカレラキャンプで、ニューモデル2機種を世界初公開!
1989年にダビデ・ボイファバとルチアーノ・バラキによって設立された「カレラ」。ステファン・ロッシュ、マルコ・パンターニ、クラウディオ・キアプッチ、ミケーレ・バルトリなど名選手を輩出したカレラチーム。そのチームが追及する、レースで最高の性能のバイクを作りたいという考えを具現化スべく、バイクブランド「カレラ」は誕生した。一流の選手だった経験をもち、カレラチームの総監督でもあったボイファバの理想が、ブランドの血脈となっている。
軽量モデル「SL7」
ラインナップ中、ミドルグレードとなるSL7。フレーム素材にT800HM-HS 60T SHX XN60スペシャルナノカーボンを素材として採用し、編み方を変えた2種類(繊維の交差角が90度のものと45度のもの)の素材を適材適所に配置することで、軽さと剛性のバランスをとっている。ヘッドチューブや、各チューブの接合部分には織の角度が90度のカーボンを使用して、剛性と安全性を確保。チューブの中間部分は織の角度が45度のカーボンを使用し、軽さを優先することにより、走行性能と軽量化を両立している。
横から見ると極薄のシートステーは、わずかであるが中央部がさらに薄く絞り込まれている。これも前述の理由による。後方から見ると2本のシートステーは幅が広いので、ねじれ方向に対して剛性を確保できている。接合部分の素材を工夫することでパフォーマンスを犠牲にせずに軽量化を実施。エアロフレームの乗り味は好きではなく、従来のロードバイクを好む人のためのバイク。また、下りでもパフォーマンスを発揮できるよう注力されている。
ヘッドチューブは下ワン1-1/4インチ、上ワンは1-1/8インチ。コンポーネントは機械式、電動の両方に対応し、バッテリーはシートポストに内蔵される。
【カレラ・SL7】
フレームセット価格/25万円(税抜)
フレーム重量/900g(Mサイズ)
フォーク重量/370g
サイズ/XS、S、M、L、XL
エンデュランスロード「ER-01」
”エンデュランス”バイクというカテゴリーがある。ここ数年で一気にマーケットを席巻したジャンルだ。ピュアレーシングバイクを作り続けてきたカレラとして、初めてこのカテゴリーのバイクを発表する。長い時間サイクリングするために必要な性能を備え、その楽しみを一人でも多くの人に体験してもらえるように、カレラのマインドを「ER-01」に封じ込めた。
エンデュランス向きということで、ジオメトリも専用のものが与えられている。リーチを小さく、スタックを大きく。上半身があまり伏せないポジションを可能とし、首回り、肩周りの負担をへらしたイージーライドが可能となる設計になっている。またロングホイールベースとすることで、安定性を確保している。チェーンステーも長い。
また価格も非常に魅力的でフレームセット価格9万8000円(税抜)だ。フレーム素材にはT-700 SC HM M30J HS 60Tという、同社で言えばエントリーグレードのニトロSLに使用される素材を使っている。ニトロSLのフレームセット価格が17万円(税抜)なので、ER−01のプライスパフォーマンスの高さがわかる。
フォークは、かつてのエントリーグレードではブレードはカーボンでもコラムはアルミ製だったが、ER−01はコラムまでカーボン製。ヘッドパーツのベアリングは上ワン1-1/8インチ、下ワン1.5インチ。左右シートステー上部がワンピースで、そこにシートステー後半~リヤエンド~チェーンステー後半はワンピースモノコックが接着される。ダウンチューブの断面形状はティアドロップとなっているが、特に空力特性をテストして調べた形状ではない。だが、バランスや快適性を重視してあり、その結果、形状はクールなものに仕上がっている。機械式コンポーネントはもちろん、電動コンポーネントにももちろん対応する。バッテリーはシートポストに内蔵することになる。タイヤは最大で28Cまで対応。サイズ展開は、ニトロSLでは小さいサイズがXSまでだったが、ER-01ではXXS(トップチューブ長506mm、リーチ367.59mm)が登場した。エントリーモデルとして台風の目になることは間違いない。
【カレラ・ER-01】
フレームセット価格/9万8000円(税抜)
フレーム重量/1150g(Mサイズ)
サイズ/XXS、XS、S、M、L、XL