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“ディアブロ!” クラウディオ・キアプッチの登場に館山カレラキャンプが湧いた!
2016.06.24
千葉・館山で開催されたカレラキャンプ。そのスペシャルゲストは、クラウディオ・キアプッチ! ジャパンカップで3度の優勝。ツール・ド・フランス総合2位を2回、山岳賞2回。ジロ・デ・イタリア総合2位1回、山岳賞3回を獲得したイタリアの名選手だ。
不死身のディアブロ
現役時代はカレラのバイクを駆って活躍。その年間走行距離は5万kmに及んだという。引退した今でも年間2万kmを走り、各国で行われるグランフォンドなどのイベントに精力的に参加している。現在53歳だが、プロで得た食事についての知識を基に体型を維持している。筋肉量が現役とほぼ同じ。脂肪は4kg増えた。それが年間走行距離の差だと、笑いながら語っていた。
自身を何と呼んでほしいかという問いについては「ディアブロ」と現役時代のあだ名で呼んでほしいと、本名よりもしっくりくるそうだ。1985年にプロになり、プロ3年目にカレラのバイクに乗り始めた。「ディアブロ」というあだ名の由来は、南アメリカのファンたちがそう呼び始めたことがきっかけ。いつも攻撃を仕掛けていくその競技姿勢からつけられたものだ。
会場には現役時代に使用した実車も登場
カレラ創業者の一人であり、チーム監督でもあったダビデ・ボイファーバとは、プロとして長い時間同じチームにいた。その理由はボイファーバがキアプッチの好きにレースを選ばせてくれたし、作戦を立てさせてくれたからだそうだ。
カレラのバイクについての思いを聞かれると「自分も開発陣の一人だったという思いがあります。サイズやジオメトリについて意見をしました。レースはテストの場、そのフィードバックをカレラに伝え続けた。レースをしつつ、そこはテストの場であるという意識が常にありました。引退した今は、技術の進歩を感じ続けたいという思いがあります。以前は完璧なバイクを求めていたけれど、今は新しいものにすごく興味がある。ただ、今のようにS、M、Lといったサイズ展開ではなく、1㎜単位でジオメトリを調整していた時代のバイクのよさは忘れられません」。
カレラのバイクについての思いを聞かれると「自分も開発陣の一人だったという思いがあります。サイズやジオメトリについて意見をしました。レースはテストの場、そのフィードバックをカレラに伝え続けた。レースをしつつ、そこはテストの場であるという意識が常にありました。引退した今は、技術の進歩を感じ続けたいという思いがあります。以前は完璧なバイクを求めていたけれど、今は新しいものにすごく興味がある。ただ、今のようにS、M、Lといったサイズ展開ではなく、1㎜単位でジオメトリを調整していた時代のバイクのよさは忘れられません」。
すべての上りが印象に残っている
いちばん印象に残っている峠について聞かれると「モルティローロへの上り。ただし、すべての上りひとつひとつが印象に残っている。グランツールはみんなが限界で走っているので、すべての上りがフィニッシュ地点だというつもりで走っていました」。
会場では1992年のツール・ド・フランス第13ステージ、5つの峠を超えてセストリエールへゴールする難関ステージでディアブロが劇的な大逃げを成功させ、ステージ優勝を獲得した時のテレビ中継の録画が、本人によるその時の心情解説を交えながら放映された。
「インデュラインが追走集団からアタックしたのを知った時は恐ろしかった」や、「ブーニョは同じイタリア人であるディアブロが逃げているのに、追走集団に手を貸しているのを知って腹が立ち、絶対に逃げ切ってやる! 活力が湧いた」。など本人にしかできない軽妙で興味深い内容に、参加者は大いに満足したのだった。
会場では1992年のツール・ド・フランス第13ステージ、5つの峠を超えてセストリエールへゴールする難関ステージでディアブロが劇的な大逃げを成功させ、ステージ優勝を獲得した時のテレビ中継の録画が、本人によるその時の心情解説を交えながら放映された。
「インデュラインが追走集団からアタックしたのを知った時は恐ろしかった」や、「ブーニョは同じイタリア人であるディアブロが逃げているのに、追走集団に手を貸しているのを知って腹が立ち、絶対に逃げ切ってやる! 活力が湧いた」。など本人にしかできない軽妙で興味深い内容に、参加者は大いに満足したのだった。
翌日はディアブロとライドへ!
ディナーパーティーの翌日は参加者全員でライドへ。2つのグループに分かれて、会場周辺を30km少々サイクリングした。沿道にはクラウディオ・キアプッチの来日を聞きつけて、横断幕をもった人が。聞けば1993年にジャパンカップで優勝した時に沿道で掲げていた横断幕だそう。これにはディアブロも大喜びで、止まって声をかけていた。ライドの途中には、ディアブロ先生によるライディングフォームチェックを実施。ほんの100mほどを走る姿をチェックしただけで、ポジションやペダリング、フォーム、使っているギア比が適切かどうかなどを判断し、一人ひとりにアドバイスしていた。2度とないチャンスである。
参加者に渡された豪華なギフト!
そのほかにも、部屋にはギフトボックスが用意されソックス、キャップ、ステッカー、さらにはカレラ本社そばにアトリエを構える木工作家が作ったというサイクリストの作品が入っていた。カレラ本社オフィスには、これが複数配置されてロードレースのシーンが再現されているそうだ。