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タイムのさらなる先鋭機 SCYLON(サイロン)

「チューンド・マス・ダンパー」という、独自の振動対策機構を備えたアクティブフォークを搭載したことで、大きな話題となった「スカイロン」。その後継機として登場したのが「サイロン」だ。
 
text:中島丈博、photo:山内潤也
昨年、登場したフラッグシップモデル「スカイロン」は、非常にホットなトピック「アクティブフォーク」を装備していた。これはフォークブレード内に、チューンド・マス・ダンパーというアルミブレードに薄いエラストマーを挟んだブレードの先にウエイトを取り付けたものを内蔵。これがカウンターウエイトの役割を果たして、走行中にライダーに伝わる振動のうち、人体が不快と感じる100 Hz以下の低周波振動を消滅させる機能だ。
カーボンの積層に別の素材を追加するわけでもなく、トレックのようにヘッドまわりに独自の可動機構を搭載するわけでもなく振動対策を試みた意欲的な製品だった。
 
前後とも12㎜スルーアクスルでホイールを固定
前後とも12㎜スルーアクスルでホイールを固定
リヤエンド幅は142㎜で、ブレーキキャリパーはフラットマウント。ディスクブレーキロードのスタンダードになるであろう規格でまとめられている
リヤエンド幅は142㎜で、ブレーキキャリパーはフラットマウント。ディスクブレーキロードのスタンダードになるであろう規格でまとめられている
スカイロンでアクティブフォークを搭載できたのは、トランスリンク(一般的に言うインテグレーテッドシートポスト)モデルのみで、ノーマルシートポストモデルには搭載していなかった。そこをサイロンでは、どちらのモデルにもアクティブフォークを搭載。それだけではなく、新たに追加されたディスクブレーキモデルについても、アクティブフォークを選択できるようになった。

各フォークは、そのフレームに合わせて全て個別のチューニングがなされているというから恐れ入る。もちろんフォーク以外各部を全て見直し、ねじれ剛性は6%、BB剛性は5%それぞれアップさせている。 タイムが考える理想のロードバイク。その最新のアイデアを体現しているのだ。
 
コンパクトなリヤ三角によってロードバイクらしい俊敏さを確保
コンパクトなリヤ三角によってロードバイクらしい俊敏さを確保
カラーオーダーシステムも用意されている
カラーオーダーシステムも用意されている
タイム・サイロン ディスク
フレームセット価格(トランスリンク アクティブフォーク)/ 65万円(税抜)
フレームセット価格(シートポスト アクティブフォーク)/ 63万円(税抜)
フレームセット価格(トランスリンク クラシックフォーク)/ 58万円(税抜)
フレームセット価格(シートポスト クラシックフォーク)/ 56万円(税抜)
 
スペック
フレーム●カーボン フォーク●カーボン
カラー●ホワイト、レッド、グラファイト、レーシングファクトリー
サイズ●XXS、XS、S、M、L、XL
ディスクブレーキ+アクティブフォーク。チューンド・マス・ダンパーはリムブレーキモデルは左右のブレード、ディスクブレーキモデルでは右にまとめて搭載される
ディスクブレーキ+アクティブフォーク。チューンド・マス・ダンパーはリムブレーキモデルは左右のブレード、ディスクブレーキモデルでは右にまとめて搭載される
リムブレーキ+アクティブフォーク
リムブレーキ+アクティブフォーク
ノーマルフォーク
ノーマルフォーク
アクティブフォークのカットサンプル。チューンド・マス・ダンパーの内蔵位置が分かる
アクティブフォークのカットサンプル。チューンド・マス・ダンパーの内蔵位置が分かる

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