トピックス
【入門ロードバイク2017】ピナレロ・ガン 105
2017.05.03
ミドルグレードに降りてきたドグマの技術
90年代後半にアルミフレーム&アルミカーボンバックフレームでロードバイク界の先頭集団に躍り出てから、ピナレロは現在まで一度も失速していない。歴代プリンスが旗艦の座をドグマに譲っても、ドグマのフレームが金属からカーボンになっても、F8に進化して形状がエアロになっても、市場とレース界の双方でプレゼンスを維持し続けている。
つい先日までそんなピナレロの旗艦だったドグマF8の弟分となるのが、ガンシリーズである。トップモデルのガンRS(フレーム 素材:T800)はフレーム価格 約45万円の高価格車。セカンドモデルのガンS(同:T700)は シマノ・アルテグラ完成車で約43万円のアッパーミドルグレード。 ここに取り上げるガン(同:T600)はガンシリーズの三男坊。 シマノ・105仕様で約30万円のミドルクラス完成車である。
そのフレーム形状はドグマF8 と瓜二つ。ハンドリングと安定感を両立させたオンダフォーク、優れた空力性能と剛性を持つフラットバック形状、かかる応力に応じてフレームの左右で形状を変える左右非対称設計など、ドグマF8の持つ形状的特徴をそっくりそのまま受け継いでいる。
つい先日までそんなピナレロの旗艦だったドグマF8の弟分となるのが、ガンシリーズである。トップモデルのガンRS(フレーム 素材:T800)はフレーム価格 約45万円の高価格車。セカンドモデルのガンS(同:T700)は シマノ・アルテグラ完成車で約43万円のアッパーミドルグレード。 ここに取り上げるガン(同:T600)はガンシリーズの三男坊。 シマノ・105仕様で約30万円のミドルクラス完成車である。
そのフレーム形状はドグマF8 と瓜二つ。ハンドリングと安定感を両立させたオンダフォーク、優れた空力性能と剛性を持つフラットバック形状、かかる応力に応じてフレームの左右で形状を変える左右非対称設計など、ドグマF8の持つ形状的特徴をそっくりそのまま受け継いでいる。
PINARELLO GAN 105
ピナレロ・ガン 105
シマノ・105完成車価格/29万8000円(税抜)
フレーム●ハイストレングスカーボン T600 UD
フォーク●オンダTMF8 T600カーボン
メインコンポ●シマノ・105
ホイール●シマノ・RS010
タイヤ●ヴィットリア・ザフィーロ 700×25C
ハンドルバー●モスト・アルミコンパクト
ステム●モスト・アルミ
シートポスト●モスト・専用フルカーボンシートポスト
サドル●フィジーク・アンタレスR7
サイズ●42EZ、44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5
カラー●カーボンスカイ(マット)、カーボンレッド(マット)、 ホワイトカーボン(シャイニー)
試乗車実測重量●8.48kg(46.5SLサイズ、ペダルなし)
安井行生の試乗インプレッション
実際にガンで走り出すと「ドグマと同じカタチがこの価格で」などという分かりやすいスペック的魅力とはまったく異なる種の魅力があることに気づく。
イタリアンロード特有の安定感。男らしい剛性感。鋭いというより濃い加速。ガンは、いわゆるロードレーサーらしい硬派な走りを持っているのだ。 フワッと軽くて快適という流行の最先端を行くような性能ではなく、もちろんキレキレのF8とも別物だが、このどんなにペダルを踏みつけても音を上げない頼もしさは、スペックや数値には表れにくい’’ピナレロ伝統の走り’’だ。
重たいギヤをゴンゴンと踏んで高速域に向けて突き進んでいく気持ち良さは、何物にも代えがたいものがある。この走りはいつまでたっても色あせないだろう。 コスト上昇を覚悟でフレームサイズを11種類も用意している事実を含め、’’ロードバイクの本質’’を突いた良作である。
イタリアンロード特有の安定感。男らしい剛性感。鋭いというより濃い加速。ガンは、いわゆるロードレーサーらしい硬派な走りを持っているのだ。 フワッと軽くて快適という流行の最先端を行くような性能ではなく、もちろんキレキレのF8とも別物だが、このどんなにペダルを踏みつけても音を上げない頼もしさは、スペックや数値には表れにくい’’ピナレロ伝統の走り’’だ。
重たいギヤをゴンゴンと踏んで高速域に向けて突き進んでいく気持ち良さは、何物にも代えがたいものがある。この走りはいつまでたっても色あせないだろう。 コスト上昇を覚悟でフレームサイズを11種類も用意している事実を含め、’’ロードバイクの本質’’を突いた良作である。