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コルナゴ2018年モデルの旗艦「V2-R」を発表

コルナゴは軽さと剛性のバランスを実現すべく研究を続けた結果、 2014年にフェラーリ社との共同開発で「V1-R」を発表した。それをベースにさらに進化させたのが今回発表された「V2-R」だ。
 
text:中島丈博

コルナゴ史上最軽量バイク

V2-R唯一の完成車モデルに採用されるのがこのマットレッド
V2-R唯一の完成車モデルに採用されるのがこのマットレッド

「V2-R」は、シンプルなフレーム形状だが、その細部は速く走るためのディティールが見て取れる。フレーム重量は835g(塗装前、サイズ480s)と、コルナゴ史上最軽量を達成。加えてBB周辺の剛性は13%ヘッドチューブ下部の剛性を4%向上している。モノコック構造で、軽量なフレームではあるが「コルナゴが理想と考えるバイクの挙動を実現しつつ軽くする」ことに重きを置いて開発されたバイク。なので、数字としての重量だけで判断できない、コルナゴが考える理想の走行性能を追求している。

ブレーキは前後ともダイレクトマウントタイプを採用。。ヘッドチューブからダウンチューブへのつながりは、前作よりも空気抵抗が少なくなるような形状に変更された。ワイヤ類はフレームに内蔵されるが、ルートが変更された。リヤブレーキはヘッドチューブ上部の穴。シフトケーブルはダウンチューブ上側に設けられた穴から通すようになっている。

前作ではBB下にあったリヤブレーキは、シートステーに移動。メンテナンス性を向上させている。

シートクランプはバンドタイプからフレーム内蔵タイプに。昨年発表されたエアロロード「コンセプト」と同様のデザインだ。シートチューブ、シートポストはカムテール形状の断面を持つ。

BBはコルナゴがC60から採用しているスレッドフィット82.5。BBを交換する際に、通常のプレスフィットではBBをフレームに圧入するため、ダメージが発生してしまうが、スレッドフィットはネジを切ったスリーブを圧入し、そこにBBパーツを締め込んでいくのでダメージが軽減できる。
 
完成車にのみ付属するハンドル
完成車にのみ付属するハンドル
ステム。ハンドル後部でクランプするのですっきりとした外観を実現
ステム。ハンドル後部でクランプするのですっきりとした外観を実現
ヘッドチューブからダウンチューブへのつながりは独特のライン
ヘッドチューブからダウンチューブへのつながりは独特のライン
シフトワイヤはダウンチューブ上部からフレーム内へ
シフトワイヤはダウンチューブ上部からフレーム内へ
シートクランプもフレームに内装される
シートクランプもフレームに内装される
カムテール形状のシートポスト。フレームとの段差も少なく、スマートな印象
カムテール形状のシートポスト。フレームとの段差も少なく、スマートな印象
コルナゴ独自のBB規格、スレッドフィット82.5
コルナゴ独自のBB規格、スレッドフィット82.5
C59でいち早くディスクブレーキに対応したコルナゴ。V2-Rにももちろんディスクブレーキモデルをラインナップ
C59でいち早くディスクブレーキに対応したコルナゴ。V2-Rにももちろんディスクブレーキモデルをラインナップ
ヘッドパーツは上ワンが1-1/8インチ、下ワンに1-1/4インチを採用した上下異径となっている。リムブレーキモデルのほか、ディスクブレーキ対応モデルも登場する。

カラーバリエーションのうちTNMR(マットレッド)、TNDK(ブラック/ゴールド)は、同社の「C60」やスチールフレーム「マスター」の塗装を行っているイタリアのパマペイント社による凝った塗装が施される。なお、ラインナップの最上位にはいまだC60が君臨している。



カンパニョーロ・スーパーレコード完成車/120万円(税抜)
フレームセット価格/50万円(カラー/TNDKブラックゴールド。税抜)、43万円(TNBKマットブラック、TNWHホワイト、TNRDブラックレッド。税抜)
※ディスクブレーキモデルは+5万円(税抜)
サイズ:420s / 450s / 480s / 500s / 520s / 540s / 560s / 580s / 600s

納期 : 受注生産につき納期は約4カ月 


 

カラーバリエーション

ブラックゴールド
ブラックゴールド
ブラックレッド
ブラックレッド
マットブラック
マットブラック

問い合わせ先

コルナゴ・V2-R取り扱いディーラーはこちら。
http://www.colnago.co.jp//v2-r/