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コルナゴ・C64 伝統のフラッグシップに新型登場
2018.02.09
カーボンラグ+カーボンチューブ構造は踏襲
コルナゴにとって「C」シリーズは特別なモデルだ。初代は1989年、同社35周年に登場したC35。当時まだ珍しかったカーボンモノコックフレームだった。
その次はC40。当時最強だったマペイチームに供給され多くの勝利を挙げた印象的なモデル。
その後、C50、C59、C60と時のトップレンジとして君臨してきた。そして今回発表されたのがその遺伝子を受け継ぐC64だ。C60と同じくカーボンラグでカーボンチューブをつなぐという構造だが、各部の仕様がアップデートされている。チューブは3Kカーボン仕上げだったものがUDカーボンになり、シートチューブとシートラグは一体化された。ブレーキはダイレクトマウントタイプに変更され、その制動力を生かすべくフォークとシートステーも強化されている。
フレーム重量は900g(サイズ500S未塗装フレームの状態)で、C60よりも186gの軽量化を達成している。
以下が軽量化の内訳だ
・シートクランプ/15g軽量化
・BBケーブル/6g軽量化
・ヘッドセット/10g軽量化
・フロントフォーク/45g軽量化。
・シートポスト/5g軽量化
C59でいち早くディスクブレーキロードに取り組んだ同社だ、もちろん、ディスクブレーキ仕様もラインナップされる。
・写真の完成車スペック
コンポーネント:カンパニョーロ・スーパーレコード
クランク:カンパニョーロ・スパーレコード 53×39T
ホイール:カンパニョーロ・ボーラウルトラ50
タイヤ:ヴィットリア・コルサCX 700×25C
ハンドル、ステム:コルナゴオリジナル
サドル:セライタリア・SLR
シートポスト:専用品
カラー:BFBL(アズーロ)、BFWH(ビアンコ)、PKBK(マットブラック)、PKRD(レッド)、PKSL(シルバー)、PKWH(ホワイト)
サイズ:420S 、450S 、 480S 、 500S 、 520S 、 540S 、 560S 、 580S 、 600S
実測重量:6.52kg(サイズ480S、ペダル無し)
フレームセット価格:65万円(税抜)、アートデコール(BFBL、BFWH) 69万8000円(税抜)
ディスクブレーキ仕様フレームセット価格:68万円(税抜)、アートデコール(BFBL、BFWH) 72万8000円(税抜)
※受注生産
国内最速試乗
数字や実験によって、性能を約束されたバイクたちは、その走行性能の高さを疑う余地はない。数字は裏切らない。だが、フィーリングというなんともいい加減な人間のものさしに乗せた時に、そのデータモンスター達は必ずしも気持ちがいいかというと少し違う。データが証明しているんだ。だから、それを信じて走れば問題ない。そう信じるんだ……。
と、大げさな言い方をすれば、無理やり自分にデータが正しいから速いんだぞ! という暗示をかけながら走っているフシがなきにしもあらず。
それでいい人はいい。でも、手放しになんの前情報もなくバイクにまたがった時に「あ、いいな」と、感じさせる演出がなされているのがC64だと思う。外ラグフレームの最上級、最新のライドフィールを突き詰めた結果はこれだと納得させられる走りだ。
自分の感覚の延長、手足のように走ってくれる。ずっとバイクに乗ってきた人間の感性を無理せず延長したその先にあるのだ。これは、趣味のバイクとしてはとてもいい。と言い切れる。