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「100%イタリアンメイド」を掲げるヘルメット・アイウエアブランド「SH+」のクラフトマンシップとは
新製品
2018.07.20
ヘルメット・アイウエアブランドとして、イタリアンメイドにこだわり続けているブランドが「SH+(エスエイチプラス)」だ。来日した同社のCEOにそのものづくりについてを尋ねた。
(text&photo:江里口恭平)
(text&photo:江里口恭平)
イタリアの本社で100%完結するものづくり
SH+が本社を構えるのは、イタリアきっての大都市・ミラノから車で2時間ほどの町クレモナ。国内の著名自転車ブランドが数多く軒を並べるこの町で、30年以上にわたってOEM生産を請け負ってきた同社は、2000年より自社ブランドとして「SH+」を立ち上げた。
CEOであるGianluca Poli氏、通称ルカ氏はその社名「SH+」の由来を「もともとは『サンヘルメット』、略すと"S.H."という社名としてソフトもの(ヘルメットのあごひもやパッドなど)を得意としてきた私たちが、ハードものも増やし"プラス"していくぞという決意表明のような、ポジティブな意味を込めました」と話す。
そしてルカ氏はメインプロダクツの一つであるヘルメットで最も重視するのは「安全性」だという。ヘルメット本来の役割であるプロテクションによって命を守る、というのが第一の前提だ。
衝撃吸収素材のEPSストラクチャー・インナーとポリカーボネイト・キャップを組み合わせた帽体を、インモールド技術によって一体成型。従来の貼り合わせ成型では実現しえない高い耐衝撃性と衝撃吸収性を併せ持つことで、世界中の国際安全規格をクリアする安全性を実現している。
また、社内にも同様の衝撃試験機を設置し、品質管理を継続して行うことで品質も確保されているのだ。
しかしながらSH+の目を引く個性は、お堅い安全性だけではない。その独創的なフォルムは、社内のデザイナーがモックからひとつひとつ手作業で編み出されている。
「もちろんベンチレーションや内部チャンネルを適切な位置に配し、エアロダイナミクスや冷却性能を最適化するために風洞実験や先端技術を駆使しています」
「しかし3Dのデータ上だけでは生み出すことのできない、有機的な流線形に見られるようなデザイン、そしてイタリアらしさを感じさせるカラーは、クラフトマン(職人)たちでないと生み出しえないのです」(ルカ氏)
そして全ての生産を社内で行っているため、製品開発から改善にいたるまでがスピーディに進められるというのも、SH+ならではといえる。
「スポンサードするトップアスリートからサイクリングを楽しむ一般ユーザーに至るまでのニーズを幅広く集め、それらひとつひとつを即座に開発サイドへフィードバックすることで、それらの要望にフレキシブルに反応することができます」
「近年でいえばレーザーカットによる一体成型されたインナーパッドが装着されるなど、より快適性やフィット感の向上を実現しました」
ルカ氏は「私たちはデザインや研究開発、流通に至るまでを行うことができる、いわば社内がひとつのファミリーなイタリアンブランドです。もちろん自社だけでは完結できないパートも、ファミリーの企業たちと一緒になって、SH+のプロダクツは作られています」
「そして今回、日本においてジオライドジャパンを新たなファミリーに迎えました。日本のサイクリストが求めるものに答えるべく、私たちのものづくりを行っていきたい。そしてSH+の魅力を、ぜひ手にとって感じて欲しいですね」と話した。
日本国内で入手できるラインナップも大幅に増加したSH+。イタリアのクラフトマンシップを感じるヘルメットやアイウエアを探している人は、同社サイトから早速チェックしてみよう。
問・SH+
問・ジオライドジャパン