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トラックフェスティバル初開催! 短時間でわかりやすく面白いレースイベント!
レース
2018.08.25
もっとファンと交流できるイベントを
普段Jプロツアーやアジアツアーで活躍する全6チームが参戦した。東からは、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、チームブリヂストンサイクリング。西からは、マトリックスパワータグ、キナンサイクリングチーム、愛三工業レーシングチームが参加。
18時半から、東部リーグと西部リーグに分かれて2チームごとにファイブポイントゲームという新競技での総当たり戦を行った。
ファイブポイントゲームは、2チームでの対抗戦で、1チーム5人対5人で行われた。1周目はローリングスタートで集団走行を行い、2周目に入るところでリアルスタートが切られる。3周目以降、毎周回フィニッシュラインを先頭通過したチームに1ポイントが入り、5ポイント先取したチームの勝ちというルールだ。
ロードレースやトラック競技、競輪のルールがわからなくても、非常に理解しやすいルールで、しかも競輪場で大型ビジョンもあり、現在の各チームのポイントもすぐにわかる。金曜夜、仕事を終えて集まった多くの人たちにも、目の前で白熱したスプリント合戦が見られると好評であった。
東部リーグを勝ち上がったのは、ひときわ大きい声援を浴びていた宇都宮ブリッツェン。西部リーグからは、マトリックスパワータグが勝ち上がった。
東と西の頂上決戦では、宇都宮ブリッツェンが序盤から独走が得意な選手を先に逃がし、ポイントを稼いだ。懸命にマトリックスパワータグのメンバーも追い上げるが、見事なチームプレーで圧倒した宇都宮ブリッツェンが初代王者に輝いた。
短時間でわかりやすいくて面白い
今の時代、自転車に限らず、スポーツをじっくりとテレビで見るのではなく、スマホで見る時代に変わってきた。それに合わせて他のスポーツがどんどんと短時間化されていっている。一方でロードレースは、なんといっても競技時間が長い。それだけに多くの物語が綴られ、得られる感動が大きいのもあるが、競技として他のスポーツに負けない変革が必要な時期にもなってきている。その潮流に乗るような形で、今回のトラックフェスティバルは、「短時間でわかりやすくて面白い」を体現したレースとなった。
この試みが、もしかしたら今後の日本の自転車競技に一石を投じるものになり得るかもしれない。ロードレースを主戦場にするチームが送る、ロードレースだけでない新たな魅力が生まれるような気がした。