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Jプロツアー2019 第18戦・経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップはマトリックスパワータグが表彰台独占
レース
2019.09.23
2019年のJプロツアー全22戦の中で最もステータスの高い大会が「経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」。レースグレードは最高ランクの「プラチナ」に指定され、獲得できるポイントは「ゴールド」ランクのレースと比べて1.5倍の高配点だ。さらにJプロツアーで唯一団体戦が設定されるレースでもあり、優勝チームには真紅の「輪翔旗」が与えられる。
会場は「西日本ロードクラシック」の舞台でもある広島県三原市の広島県中央森林公園の1周12.3kmのコース。今年はチャンピオンシップの名にふさわしく、14周172.2kmで行われる予定だった。しかし台風17号の接近による悪天候が予想されたことから、1周減の13周159.9kmとされ、スタート時間も早められて行われた。短縮されたとは言え、4時間を超える長丁場のレースだ。
レースが動いたのは2周目。10名ほどが先行し、4周目までに8名に絞られた先頭集団が形成される。メンバーは、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、石橋学、孫崎大樹(以上TEAM BRIDGESTONE Cycling)、入部正太朗(シマノレーシング)、ホセ・ビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス(以上マトリックスパワータグ)、中島康晴(KINAN Cycling Team)、柴田雅之(那須ブラーゼン)。後続のメイン集団との差は一気に2分まで開き、その後4分30秒まで広がっていく。
レースが中盤から終盤に差し掛かると、アイランと中島が相次いで落車により遅れて先頭集団は6人に。これをマトリックスパワータグが牽引するメイン集団が追走し、10周目までに1分30秒差まで詰める。さらにそこからフランシスコ・マンセボとオールイス・アルベルト(以上マトリックスパワータグ)、徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)の3人が抜け出し、11周目に先頭集団に追いつく。ここで先頭集団が再構成され、マンセボ、オールイス、徳田、増田、入部、ホセの6人が先行。パンクで遅れた岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が猛追するが、2分以上開いた差は詰めきれない。組織立って追走する集団もなく、勝負は先行した6人に絞られた。
最終周回の13周目に入り、入部がアタックするも勝負を決めるに至らず、6人は残り100mのホームストレートへ。最後のスプリントは3人を残したマトリックスが圧倒し、オールイス、マンセボ、ホセの順にフィニッシュラインを越え、マトリックスパワータグが1位から3位を独占した。団体総合でもマトリックスが優勝し、3年連続で輪翔旗を獲得。さらに優勝したオールイスが総合首位となり、6月の第9戦群馬CSC交流戦6月大会以来となるプロリーダージャージを奪回した。
Jプロツアー第18戦
第53回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ
日付:2019年9月21日(土)〜22日(日)
開催地・コース:広島県中央森林公園サイクリングコース(12.3km/1周)
距離:159.9km(JPT)、49.2km(F)、110.7km(E1)、61.5km(E2)、49.2km(E3/Day-1)、36.9km(E3/Day-2)
結果 JPT 159.9km
1位 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ) 4時間8分14秒
2位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +0秒
4位 徳田 優(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0秒
5位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +2秒
6位 入部正太朗(シマノレーシング) +21秒
団体成績
1位 マトリックスパワータグ 2160p
2位 TEAM BRIDGESTONE Cycling
敢闘賞 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
中間スプリントポイント
3周回完了時 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
6周回完了時 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
9周回完了時 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
Jプロツアーリーダー オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
写真・文:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟