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ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第7ステージはフランスのガロパンが独走で区間初優勝
レース
2018.09.01
スペインで開催中の第73回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、8月31日にプエルト・ルンブレラスからポソ・アルコンまでの185.7kmで第7ステージを競い、残り2kmでアタックしたフランスのトニー・ガロパン(アージェードゥゼール ラモンディアル)がそのまま独走で逃げ切り、区間初優勝した。
総合首位はフランスのリュディ・モラール(グルパマ・FDJ)が守った。
第7ステージは176選手が出走。スタートして5kmで7人の選手がアタックし、この日の逃げになった。しかし、グルパマ・FDJとボーラ・ハンスグローエがメイン集団をコントロールし、タイム差を3分程度に抑えていた。117km地点で越えた最初のカテゴリー3の丘の頂上で、タイム差は2分55秒だった。
その後、タイム差は縮まり始め、ゴールまで残り50kmで2分になった。そこからモビスターチームが仕事を開始し、残り35kmで1分になった。2つ目のカテゴリー3の峠が始まると、集団からヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)が脱落してしまった。この峠で逃げは全員吸収され、ゴールまで残り12kmの頂上で集団は1つになっていた。
最後の峠を越えた後の下り坂で落車や機材故障のアクシデントが続出。総合2位に付けていたポーランドのミハウ・クフィアトコフスキー(チームスカイ)も落車し、先頭集団から遅れてしまった。
ゴールまで残り5.4kmで、小さくなった先頭集団から地元スペインのヘスス・エラダ(コフィディス)がアタック。10数秒差を付けて先頭を独走した。その時点でクフィアトコフスキーは35秒遅れていた。
先頭を逃げ続けていたエラダに、残り2kmでガロパンが追いつき、そのまま追い越して先頭に立った。後続グループは25人程度に減っていたが、主要な選手は揃っていた。ゴールスプリントに持ち込んで、世界チャンピオンのペテル・サガンを勝たせたいボーラ・ハンスグローエが先頭を引いたが、ガロパンを捕まえることはできなかった。
ガロパンはそのまま逃げ切り、フランスに2日連続で区間優勝をもたらした。彼は2014年にツール・ド・フランスで区間優勝していたが、ブエルタの区間で勝ったのはこれが初めてだった。
メイン集団は5秒遅れでゴールし、サガンが区間2位になった。クフィアトコフスキーの集団は、ガロパンよりも30秒遅れてゴール。クフィアトコフスキーは総合で首位のモラールに1分6秒遅れとなり、総合6位に後退した。
■ブエルタで区間初優勝した30歳のガロパンのコメント
「ブエルタでの区間優勝は、計画の一部だった。それはチームの目標の1つだった。総合成績で好成績を上げることも考えているが、区間優勝のチャンスがあれば、ボクはそれを探さなければならなかった。
今シーズンはとても不運だったが、ブエルタでチームはボクを信じてくれたから、彼らに報いる最良の方法だ。最後の20kmは本当に難しかった。狭い道で、テクニカルなダウンヒルだったんだ。落車や優勝候補たちのアタックがあった。ボクはいいポジションに留まり、エラダを捕まえてカウンターアタックがかけられる適切な瞬間を待ったんだ」
■第7ステージ結果[8月31日/プエルト・ルンブレラス〜ポソ・アルコン/185.7km]
1. TONY GALLOPIN (AG2R LA MONDIALE / FRA) 04H 18' 20''
2. PETER SAGAN (BORA - HANSGROHE / SVK) + 05''
3. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 05''
4. EDUARD PRADES (EUSKADI BASQUE COUNTRY - MURIAS / ESP) + 05''
5. OMAR FRAILE (ASTANA PRO TEAM / ESP) + 05''
6. RIGOBERTO URAN (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / COL) + 05''
7. JON IZAGUIRRE (BAHRAIN - MERIDA / ESP) + 05''
8. ENRIC MAS (QUICK - STEP FLOORS / ESP) + 05''
9. WILCO KELDERMAN (TEAM SUNWEB / NED) + 05''
10. SEPP KUSS (TEAM LOTTO NL - JUMBO / USA) + 05''
36. MICHAL KWIATKOWSKI (TEAM SKY / POL) + 30''
■第7ステージまでの総合成績
1. RUDY MOLARD (GROUPAMA - FDJ / FRA) 26H 44' 40''
2. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 47’’
3. EMANUEL BUCHMANN (BORA - HANSGROHE / GER) + 48’’
4. SIMON YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) + 51’’
5. TONY GALLOPIN (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 59’’
6. MICHAL KWIATKOWSKI (TEAM SKY / POL) + 1' 06’’
7. JON IZAGUIRRE (BAHRAIN - MERIDA / ESP) + 1' 11''
8. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL) + 1' 14''
9. STEVEN KRUIJSWIJK (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) + 1' 18''
10. ENRIC MAS (QUICK - STEP FLOORS / ESP) + 1' 23’’
[各賞]
■ポイント賞:ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP)
■山岳賞:LUIS ANGEL MATE (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / ESP)
■コンビネーション賞:ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP)
※第8ステージは BENJAMIN KING (TEAM DIMENSION DATA / USA) が着用
■チーム成績:ASTANA PRO TEAM (KAZ)
■敢闘賞:ALEX ARANBURU (CAJA RURAL - SEGUROS RGA / ESP)